【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期の東北新幹線 (一ノ関駅~二戸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +55.6%( +19.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 75 件(1年前(2019年)に比べて -13.8%( -12件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 31.5年から -36.3 %減)。平均土地面積は 88.1 坪 (昨年 99.1 坪から -11.2 %減)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 59.9 坪から -30.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。一ノ関駅、盛岡駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは一ノ関駅で昨年に比べ +98.0 %、坪単価は 48.4 万円/坪となった。
上位 1 駅(一ノ関駅)は +98.0 %(坪単価 +24.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(二戸駅)は -32.2 %(坪単価 -5.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.5 年 → 2020年 20.1 年、-36.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 9.1 % → 2020年 34.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 40.3 % → 2020年 21.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった盛岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.7万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +64.5%( +23.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 43 件(1年前(2019年)に比べて -4.4%( -2件/坪)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.5万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -32.2%( -5.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
東北新幹線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
一ノ関駅 | 48.4万/坪 (16.5年/78.9坪) | 24.5万/坪 (33.3年/83.0坪) | 34.8万/坪 (29.4年/75.6坪) |
水沢江刺駅 | - | - | - |
北上駅 | 51.7万/坪 (21.4年/108坪) | 44.2万/坪 (27.2年/139坪) | 39.7万/坪 (22.8年/101坪) |
新花巻駅 | - | - | - |
盛岡駅 | 60.7万/坪 (20.2年/71.5坪) | 36.9万/坪 (32.2年/84.6坪) | 40.4万/坪 (31.0年/77.2坪) |
いわて沼宮内駅 | - | 31.1万/坪 (27.5年/121坪) | 13.4万/坪 (39.5年/44.4坪) |
二戸駅 | 11.5万/坪 (35.5年/366坪) | 16.9万/坪 (45.0年/135坪) | 248万/坪 (51.5年/282坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
一ノ関駅 48.4 万/坪(昨年同期比 +98.0 %)
一ノ関駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.4万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +98.0%( +24.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2019年)に比べて -16.7%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 33.3年から -50.3 %減)。平均土地面積は 78.9 坪 (昨年 83.0 坪から -5.0 %減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 47.2 坪から -34.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 33.3 年 → 2020年 16.5 年、-50.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 60.0 % → 2020年 13.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 19.2 分 → 2020年 30.2 分、+57.6 %と大きく増加)
二戸駅 11.5 万/坪(昨年同期比 -32.2 %)
二戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.5万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -32.2%( -5.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.5年(昨年 45.0年から -21.1 %減)。平均土地面積は 366.0 坪 (昨年 134.6 坪から +171.9 %増)。平均建物面積は 78.7 坪 (昨年 56.7 坪から +38.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 45.0 年 → 2020年 35.5 年、-21.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 21.5 分 → 2020年 54.0 分、+151.2 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示