【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR宇野線 (岡山駅～宇野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.9万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -9.6％( -6.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 121 件(１年前(2019年)に比べて +12.0％( +13件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 24.8年から +8.5 ％増)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 81.3 坪から -27.4 ％減)。平均建物面積は 55.1 坪 (昨年 58.7 坪から -6.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。妹尾駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大元駅で昨年に比べ +858.5 ％、坪単価は 78.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(大元駅、迫川駅)は +582.3 ％(坪単価 +62.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(備前西市駅、宇野駅)は -43.2 ％(坪単価 -31.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 36.8 分 → 2020年 32.6 分、-11.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 29.8 ％ → 2020年 29.5 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 27.7 ％ → 2020年 24.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.0 ％ → 2020年 35.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった茶屋町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +113.0％( +54.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宇野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.5万円/坪(4.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -34.5％( -8.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
| JR宇野線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡山駅 | 59.6万/坪 (28.7年/54.6坪) | 74.6万/坪 (25.7年/83.7坪) | 62.7万/坪 (25.0年/76.3坪) |
| 大元駅 | 78.6万/坪 (24.0年/59.1坪) | 8.2万/坪 (54.0年/33.8坪) | 60.6万/坪 (24.8年/52.3坪) |
| 備前西市駅 | 51.2万/坪 (32.3年/73.2坪) | 107万/坪 (7.8年/101坪) | 67.4万/坪 (20.4年/61.5坪) |
| 妹尾駅 | 73.3万/坪 (22.0年/67.4坪) | 57.9万/坪 (22.3年/113坪) | 61.8万/坪 (20.8年/90.8坪) |
| 備中箕島駅 | - | 42.7万/坪 (28.0年/79.7坪) | 93.8万/坪 (1.0年/58.2坪) |
| 早島駅 | 73.5万/坪 (14.3年/58.2坪) | 34.2万/坪 (36.5年/156坪) | 72.1万/坪 (8.5年/97.6坪) |
| 久々原駅 | 59.0万/坪 (18.0年/63.5坪) | 59.5万/坪 (24.0年/145坪) | - |
| 茶屋町駅 | 103万/坪 (15.3年/54.5坪) | 48.5万/坪 (28.5年/50.7坪) | 33.6万/坪 (28.4年/83.0坪) |
| 彦崎駅 | 64.3万/坪 (0年/59.0坪) | - | - |
| 備前片岡駅 | 41.4万/坪 (22.5年/93.8坪) | - | - |
| 迫川駅 | 72.7万/坪 (0年/46.9坪) | 17.9万/坪 (36.0年/54.5坪) | - |
| 常山駅 | 71.1万/坪 (16.0年/53.9坪) | 75.8万/坪 (10.0年/58.0坪) | 34.4万/坪 (25.5年/46.1坪) |
| 八浜駅 | - | - | 9.3万/坪 (47.0年/90.8坪) |
| 備前田井駅 | 48.4万/坪 (27.7年/68.1坪) | 46.1万/坪 (27.5年/37.1坪) | - |
| 宇野駅 | 15.5万/坪 (46.2年/64.8坪) | 23.7万/坪 (27.5年/47.6坪) | 35.1万/坪 (43.8年/97.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大元駅 78.6 万/坪(昨年同期比 +858.5 ％)
大元駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +858.5％( +70.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2019年)に比べて +266.7％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 54.0年から -55.6 ％減)。平均土地面積は 59.1 坪 (昨年 33.8 坪から +75.0 ％増)。平均建物面積は 52.0 坪 (昨年 31.0 坪から +67.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 54.0 年 → 2020年 24.0 年、-55.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 23.0 分 → 2020年 18.3 分、-20.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 10.0 ％)
迫川駅 72.7 万/坪(昨年同期比 +306.2 ％)
迫川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.7万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +306.2％( +54.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.0年(昨年 36.0年から -100.0 ％減)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 54.5 坪から -13.9 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 36.3 坪から -16.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 36.0 年 → 2020年 0.0 年、-100.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 26.0 分 → 2020年 10.0 分、-61.5 ％と大きく減少)
備前西市駅 51.2 万/坪(昨年同期比 -52.0 ％)
備前西市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -52.0％( -55.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.3年(昨年 7.8年から +316.1 ％増)。平均土地面積は 73.2 坪 (昨年 101.1 坪から -27.7 ％減)。平均建物面積は 45.6 坪 (昨年 51.6 坪から -11.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 7.8 年 → 2020年 32.3 年、+316.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 15.9 分 → 2020年 17.9 分、+12.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 75.0 ％)
宇野駅 15.5 万/坪(昨年同期比 -34.5 ％)
宇野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.5万円/坪(4.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -34.5％( -8.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 46.2年(昨年 27.5年から +67.9 ％増)。平均土地面積は 64.8 坪 (昨年 47.6 坪から +36.1 ％増)。平均建物面積は 40.4 坪 (昨年 34.3 坪から +17.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 45.0 分 → 2020年 26.1 分、-41.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 27.5 年 → 2020年 46.2 年、+67.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示