【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR中央本線 (上野原駅~小淵沢駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.7万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +7.8%( +3.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 520 件(1年前(2020年)に比べて +13.5%( +62件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 22.7年から +5.3 %増)。平均土地面積は 112.6 坪 (昨年 112.6 坪から -0.0 %減)。平均建物面積は 46.8 坪 (昨年 47.1 坪から -0.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。勝沼ぶどう郷駅、塩山駅、春日居町駅、石和温泉駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは初狩駅で昨年に比べ +1370.1 %、坪単価は 184 万円/坪となった。
上位 2 駅(初狩駅、四方津駅)は +751.5 %(坪単価 +96.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鳥沢駅、日野春駅)は -24.8 %(坪単価 -5.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.2 % → 2021年 0.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.3 % → 2021年 1.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.4 % → 2021年 21.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 21.7 % → 2021年 20.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった初狩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1370.1%( +171.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鳥沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -36.7%( -6.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR中央本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野原駅 | 40.0万/坪 (21.6年/89.5坪) | 36.3万/坪 (22.0年/133坪) | 36.3万/坪 (28.1年/94.5坪) |
四方津駅 | 37.4万/坪 (26.3年/172坪) | 16.1万/坪 (34.9年/235坪) | 27.3万/坪 (30.3年/65.3坪) |
梁川駅 | 2.8万/坪 (63.3年/221坪) | - | - |
鳥沢駅 | 11.3万/坪 (41.3年/40.8坪) | 17.9万/坪 (35.4年/81.7坪) | 15.7万/坪 (36.7年/132坪) |
猿橋駅 | 16.4万/坪 (37.1年/77.8坪) | 18.6万/坪 (31.8年/128坪) | 28.0万/坪 (25.9年/117坪) |
大月駅 | 30.8万/坪 (35.1年/91.6坪) | 13.3万/坪 (54.0年/69.2坪) | 15.9万/坪 (32.4年/71.1坪) |
初狩駅 | 184万/坪 (20.1年/105坪) | 12.5万/坪 (31.8年/124坪) | 14.5万/坪 (33.7年/101坪) |
笹子駅 | - | 14.2万/坪 (39.8年/51.4坪) | - |
甲斐大和駅 | - | 3.3万/坪 (32.5年/130坪) | - |
勝沼ぶどう郷駅 | 35.2万/坪 (34.2年/113坪) | 27.2万/坪 (31.0年/129坪) | 52.8万/坪 (28.9年/163坪) |
塩山駅 | 40.7万/坪 (29.3年/141坪) | 24.2万/坪 (30.5年/151坪) | 41.7万/坪 (29.5年/134坪) |
東山梨駅 | 60.4万/坪 (20.3年/103坪) | 26.8万/坪 (34.7年/161坪) | 69.3万/坪 (13.2年/80.6坪) |
山梨市駅 | 44.9万/坪 (25.0年/132坪) | 46.9万/坪 (25.9年/168坪) | 30.9万/坪 (29.7年/146坪) |
春日居町駅 | 44.5万/坪 (25.9年/139坪) | 34.6万/坪 (26.1年/134坪) | 57.1万/坪 (16.6年/75.5坪) |
石和温泉駅 | 49.9万/坪 (22.5年/91.4坪) | 40.5万/坪 (21.4年/117坪) | 35.4万/坪 (25.8年/133坪) |
酒折駅 | 55.8万/坪 (22.1年/107坪) | 58.9万/坪 (18.5年/87.0坪) | 60.9万/坪 (15.5年/105坪) |
甲府駅 | 52.3万/坪 (28.7年/95.6坪) | 47.2万/坪 (28.5年/85.4坪) | 43.7万/坪 (29.4年/81.9坪) |
竜王駅 | 59.3万/坪 (14.4年/84.1坪) | 55.8万/坪 (17.1年/88.8坪) | 55.3万/坪 (19.3年/85.4坪) |
塩崎駅 | 60.5万/坪 (12.6年/89.8坪) | 62.9万/坪 (9.9年/85.8坪) | 63.4万/坪 (9.8年/104坪) |
韮崎駅 | 39.7万/坪 (28.6年/144坪) | 36.9万/坪 (26.4年/168坪) | 34.6万/坪 (25.5年/108坪) |
新府駅 | 17.5万/坪 (36.2年/166坪) | - | 47.2万/坪 (8.4年/239坪) |
穴山駅 | 24.2万/坪 (36.2年/273坪) | 21.5万/坪 (24.0年/112坪) | 24.9万/坪 (36.6年/128坪) |
日野春駅 | 31.1万/坪 (27.0年/138坪) | 35.7万/坪 (28.2年/164坪) | 35.1万/坪 (23.9年/250坪) |
長坂駅 | 43.7万/坪 (25.2年/162坪) | 50.0万/坪 (19.6年/169坪) | 23.8万/坪 (31.9年/150坪) |
小淵沢駅 | 29.9万/坪 (25.9年/217坪) | 30.9万/坪 (29.2年/190坪) | 38.3万/坪 (21.7年/160坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
初狩駅 184.3 万/坪(昨年同期比 +1370.1 %)
初狩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1370.1%( +171.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 31.8年から -36.7 %減)。平均土地面積は 105.4 坪 (昨年 124.0 坪から -15.0 %減)。平均建物面積は 124.5 坪 (昨年 43.9 坪から +183.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.8 年 → 2021年 20.1 年、-36.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 30.0 分 → 2021年 21.2 分、-29.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 33.3 %)
四方津駅 37.4 万/坪(昨年同期比 +132.8 %)
四方津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.4万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +132.8%( +21.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 34.9年から -24.6 %減)。平均土地面積は 172.1 坪 (昨年 234.9 坪から -26.7 %減)。平均建物面積は 85.6 坪 (昨年 109.4 坪から -21.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 34.9 年 → 2021年 26.3 年、-24.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 28.3 分 → 2021年 31.4 分、+10.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 100.0 %)
鳥沢駅 11.3 万/坪(昨年同期比 -36.7 %)
鳥沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -36.7%( -6.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.3年(昨年 35.4年から +16.6 %増)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 81.7 坪から -50.0 %減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 28.7 坪から -26.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 35.4 年 → 2021年 41.3 年、+16.6 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.5 分 → 2021年 15.3 分、+46.0 %と大きく増加)
日野春駅 31.1 万/坪(昨年同期比 -12.9 %)
日野春駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.1万円/坪(9.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -12.9%( -4.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2020年)に比べて +40.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 28.2年から -4.2 %減)。平均土地面積は 138.4 坪 (昨年 164.2 坪から -15.7 %減)。平均建物面積は 43.0 坪 (昨年 31.1 坪から +38.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 75.0 分 → 2021年 66.8 分、-11.0 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 7.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 46.7 % → 2021年 64.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示