この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の山形鉄道フラワー長井線 (赤湯駅～荒砥駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.5万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -0.7％( -0.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 52 件(１年前(2020年)に比べて +15.6％( +7件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 28.6年から +10.3 ％増)。平均土地面積は 155.3 坪 (昨年 141.3 坪から +9.9 ％増)。平均建物面積は 49.8 坪 (昨年 50.6 坪から -1.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。赤湯駅、時庭駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは四季の郷駅で昨年に比べ +148.7 ％、坪単価は 16.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(四季の郷駅、宮内駅)は +143.4 ％(坪単価 +12.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(羽前成田駅、今泉駅)は -61.8 ％(坪単価 -28.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 ％ → 2021年 11.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 39.0 ％ → 2021年 34.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 28.6 年 → 2021年 31.6 年、+10.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 31.7 ％ → 2021年 41.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南長井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.0万円/坪(12.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -30.2％( -17.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった羽前成田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.0万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -64.9％( -9.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 山形鉄道フラワー長井線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 赤湯駅 | 38.4万/坪 (32.7年/107坪) | 27.7万/坪 (30.7年/92.4坪) | 26.6万/坪 (26.4年/121坪) |
| 南陽市役所駅 | 11.7万/坪 (29.8年/75.6坪) | - | - |
| 宮内駅 | 27.7万/坪 (32.1年/172坪) | 11.6万/坪 (38.1年/182坪) | 9.8万/坪 (47.7年/114坪) |
| おりはた駅 | - | - | 3.3万/坪 (40.5年/124坪) |
| 梨郷駅 | - | - | 2.3万/坪 (35.3年/174坪) |
| 西大塚駅 | - | 27.3万/坪 (14.8年/188坪) | - |
| 今泉駅 | 33.1万/坪 (18.8年/106坪) | 79.9万/坪 (-0.50年/93.8坪) | 4.6万/坪 (18.0年/209坪) |
| 時庭駅 | 8.5万/坪 (36.9年/131坪) | 6.1万/坪 (35.8年/430坪) | - |
| 南長井駅 | 40.0万/坪 (20.9年/167坪) | 57.3万/坪 (12.8年/92.3坪) | 35.1万/坪 (28.9年/112坪) |
| 長井駅 | 31.7万/坪 (30.3年/186坪) | 48.8万/坪 (30.1年/130坪) | 31.8万/坪 (38.6年/103坪) |
| あやめ公園駅 | 21.1万/坪 (35.9年/179坪) | - | 18.8万/坪 (37.2年/138坪) |
| 羽前成田駅 | 5.0万/坪 (55.0年/252坪) | 14.3万/坪 (31.5年/166坪) | 25.1万/坪 (22.3年/87.7坪) |
| 白兎駅 | - | - | 7.4万/坪 (32.5年/65.0坪) |
| 蚕桑駅 | 4.1万/坪 (13.3年/145坪) | - | - |
| 鮎貝駅 | 10.1万/坪 (21.0年/124坪) | 11.0万/坪 (23.3年/56.0坪) | 4.6万/坪 (49.8年/303坪) |
| 四季の郷駅 | 16.4万/坪 (21.8年/136坪) | 6.6万/坪 (23.4年/115坪) | - |
| 荒砥駅 | 11.7万/坪 (34.3年/290坪) | 5.7万/坪 (0.8年/48.4坪) | 12.5万/坪 (28.1年/155坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
四季の郷駅 16.4 万/坪(昨年同期比 +148.7 ％)
四季の郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.4万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +148.7％( +9.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 23.4年から -7.0 ％減)。平均土地面積は 136.1 坪 (昨年 115.0 坪から +18.4 ％増)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 19.7 坪から +200.0 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 20.0 分、+150.0 ％と大きく増加)
宮内駅 27.7 万/坪(昨年同期比 +138.1 ％)
宮内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.7万円/坪(8.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +138.1％( +16.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 38.1年から -15.7 ％減)。平均土地面積は 171.9 坪 (昨年 182.4 坪から -5.7 ％減)。平均建物面積は 59.7 坪 (昨年 52.3 坪から +14.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 38.1 年 → 2021年 32.1 年、-15.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 21.5 分 → 2021年 12.7 分、-41.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
羽前成田駅 5.0 万/坪(昨年同期比 -64.9 ％)
羽前成田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.0万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -64.9％( -9.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 55.0年(昨年 31.5年から +74.6 ％増)。平均土地面積は 251.8 坪 (昨年 166.4 坪から +51.4 ％増)。平均建物面積は 44.4 坪 (昨年 46.1 坪から -3.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 31.5 年 → 2021年 55.0 年、+74.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 9.5 分、+35.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
今泉駅 33.1 万/坪(昨年同期比 -58.6 ％)
今泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -58.6％( -46.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.8年(昨年 -0.5年から -3884.5 ％減)。平均土地面積は 105.9 坪 (昨年 93.8 坪から +12.9 ％増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 36.3 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 -0.5 年 → 2021年 18.8 年、-3884.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 21.0 分、+162.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示