【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の山陽新幹線 (新岩国駅～新下関駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.4万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.2％( -9.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 82 件(１年前(2023年)に比べて -43.1％( -62件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 25.8年から +18.3 ％増)。平均土地面積は 91.0 坪 (昨年 98.7 坪から -7.9 ％減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 54.3 坪から -2.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 0 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全ての駅において下落した。徳山駅は、昨年から 10 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは厚狭駅で昨年に比べ -54.7 ％、坪単価は 11.5 万円/坪となった。
上位 1 駅(徳山駅)は -6.4 ％(坪単価 -3.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(厚狭駅)は -54.7 ％(坪単価 -13.8 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.8 年 → 2024年 30.6 年、+18.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 37.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 ％ → 2024年 15.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった徳山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.4万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.4％( -3.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて -50.5％( -46件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった厚狭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.5万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -54.7％( -13.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 山陽新幹線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新岩国駅 | - | 49.9万/坪 (28.1年/60.5坪) | 140万/坪 (0.4年/78.1坪) |
| 徳山駅 | 49.4万/坪 (29.0年/82.7坪) | 52.8万/坪 (25.7年/86.5坪) | 46.8万/坪 (27.1年/80.0坪) |
| 新山口駅 | 41.2万/坪 (36.2年/146坪) | 62.2万/坪 (21.8年/132坪) | 66.6万/坪 (25.0年/105坪) |
| 厚狭駅 | 11.5万/坪 (34.1年/81.2坪) | 25.3万/坪 (37.9年/136坪) | 48.4万/坪 (27.5年/161坪) |
| 新下関駅 | 43.7万/坪 (32.1年/104坪) | 67.8万/坪 (23.4年/112坪) | 70.5万/坪 (24.3年/70.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
徳山駅 49.4 万/坪(昨年同期比 -6.4 ％)
徳山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.4万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.4％( -3.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて -50.5％( -46件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 25.7年から +12.9 ％増)。平均土地面積は 82.7 坪 (昨年 86.5 坪から -4.4 ％減)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 52.0 坪から -19.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 ％ → 2024年 8.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.7 年 → 2024年 29.0 年、+12.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.3 ％ → 2024年 27.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.4 ％ → 2024年 22.7 ％)
厚狭駅 11.5 万/坪(昨年同期比 -54.7 ％)
厚狭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.5万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -54.7％( -13.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.1年(昨年 37.9年から -10.2 ％減)。平均土地面積は 81.2 坪 (昨年 135.7 坪から -40.2 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 36.9 坪から -20.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 37.9 年 → 2024年 34.1 年、-10.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 25.7 分 → 2024年 22.8 分、-11.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示