この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のあいの風とやま鉄道線 (越中宮崎駅~石動駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.9万円/坪(9.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -23.9%( -9.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 62 件(1年前(2023年)に比べて -86.8%( -408件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 27.5年から +19.3 %増)。平均土地面積は 99.2 坪 (昨年 85.3 坪から +16.2 %増)。平均建物面積は 54.6 坪 (昨年 53.1 坪から +2.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。ほとんどの駅において下落した。西高岡駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西高岡駅で昨年に比べ +26.2 %、坪単価は 60.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(西高岡駅、呉羽駅)は +11.3 %(坪単価 +5.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東滑川駅、福岡駅)は -81.4 %(坪単価 -46.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.4 % → 2024年 1.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.0 % → 2024年 3.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 27.5 年 → 2024年 32.8 年、+19.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.9 % → 2024年 40.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.4 % → 2024年 36.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西高岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.6万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +26.2%( +12.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -77.8%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった水橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.7万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -71.5%( -11.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -86.7%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
あいの風とやま鉄道線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
越中宮崎駅 | - | 4.1万/坪 (44.3年/319坪) | - |
泊駅 | - | 2.5万/坪 (58.0年/139坪) | 9.3万/坪 (39.0年/126坪) |
入善駅 | - | 8.4万/坪 (40.4年/137坪) | 16.1万/坪 (49.3年/145坪) |
西入善駅 | - | 9.1万/坪 (38.5年/115坪) | 3.3万/坪 (44.1年/386坪) |
生地駅 | - | 8.5万/坪 (42.4年/78.7坪) | 37.9万/坪 (32.0年/81.7坪) |
黒部駅 | - | 54.9万/坪 (17.3年/50.7坪) | 33.9万/坪 (6.4年/92.3坪) |
魚津駅 | - | 23.4万/坪 (37.1年/105坪) | 59.1万/坪 (17.6年/79.7坪) |
東滑川駅 | 12.4万/坪 (35.0年/118坪) | 84.6万/坪 (1.8年/60.5坪) | - |
滑川駅 | 35.0万/坪 (29.0年/187坪) | 62.3万/坪 (15.2年/137坪) | 25.5万/坪 (34.7年/180坪) |
水橋駅 | 4.7万/坪 (34.0年/122坪) | 16.4万/坪 (44.3年/79.1坪) | 26.6万/坪 (34.1年/72.4坪) |
東富山駅 | 34.3万/坪 (42.4年/129坪) | 41.9万/坪 (24.8年/75.7坪) | 47.9万/坪 (19.2年/72.1坪) |
新富山口駅 | 47.8万/坪 (30.0年/30.3坪) | 53.1万/坪 (20.1年/87.2坪) | 71.0万/坪 (15.4年/66.5坪) |
富山駅 | 27.2万/坪 (32.7年/45.8坪) | 42.4万/坪 (34.1年/71.8坪) | 48.6万/坪 (28.0年/86.6坪) |
呉羽駅 | 26.5万/坪 (35.8年/148坪) | 27.5万/坪 (35.1年/119坪) | 32.1万/坪 (27.9年/114坪) |
小杉駅 | 21.8万/坪 (39.4年/79.3坪) | 45.1万/坪 (27.2年/91.4坪) | 51.7万/坪 (20.9年/105坪) |
越中大門駅 | 24.0万/坪 (19.0年/59.0坪) | 49.3万/坪 (17.0年/87.3坪) | 51.6万/坪 (17.7年/79.9坪) |
高岡駅 | 29.5万/坪 (37.4年/87.9坪) | 35.9万/坪 (28.5年/62.7坪) | 36.3万/坪 (30.6年/79.1坪) |
高岡やぶなみ駅 | 57.1万/坪 (10.0年/63.0坪) | 62.9万/坪 (11.3年/60.2坪) | 54.1万/坪 (16.8年/59.1坪) |
西高岡駅 | 60.6万/坪 (11.5年/55.2坪) | 48.0万/坪 (17.2年/129坪) | 39.3万/坪 (20.7年/82.6坪) |
福岡駅 | 5.8万/坪 (43.0年/46.9坪) | 25.6万/坪 (27.2年/80.0坪) | 12.6万/坪 (31.3年/113坪) |
石動駅 | 9.3万/坪 (43.0年/161坪) | 14.0万/坪 (37.0年/111坪) | 23.6万/坪 (28.2年/95.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西高岡駅 60.6 万/坪(昨年同期比 +26.2 %)
西高岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.6万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +26.2%( +12.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -77.8%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.5年(昨年 17.2年から -33.0 %減)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 129.2 坪から -57.3 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 68.4 坪から -58.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.2 年 → 2024年 11.5 年、-33.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.7 分 → 2024年 10.0 分、-36.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 50.0 %)
呉羽駅 26.5 万/坪(昨年同期比 -3.6 %)
呉羽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.5万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -3.6%( -1.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -78.9%( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.8年(昨年 35.1年から +1.8 %増)。平均土地面積は 148.4 坪 (昨年 119.4 坪から +24.3 %増)。平均建物面積は 74.3 坪 (昨年 74.0 坪から +0.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 27.0 分 → 2024年 15.8 分、-41.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 % → 2024年 25.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.4 % → 2024年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.9 % → 2024年 50.0 %)
東滑川駅 12.4 万/坪(昨年同期比 -85.4 %)
東滑川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.4万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -85.4%( -72.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.0年(昨年 1.8年から +1897.5 %増)。平均土地面積は 118.0 坪 (昨年 60.5 坪から +95.0 %増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 37.8 坪から +28.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 25.0 分 → 2024年 1.0 分、-96.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 1.8 年 → 2024年 35.0 年、+1897.5 %と大きく増加)
福岡駅 5.8 万/坪(昨年同期比 -77.4 %)
福岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.8万円/坪(1.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -77.4%( -19.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -92.3%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.0年(昨年 27.2年から +58.0 %増)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 80.0 坪から -41.4 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 64.8 坪から -62.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.2 分 → 2024年 9.0 分、-47.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.2 年 → 2024年 43.0 年、+58.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.8 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示