この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のあいの風とやま鉄道線 (越中宮崎駅～石動駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.4万円/坪(11.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +12.7％( +4.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 110 件(１年前(2020年)に比べて +74.6％( +47件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 28.7年から -1.8 ％減)。平均土地面積は 102.0 坪 (昨年 93.7 坪から +8.9 ％増)。平均建物面積は 65.5 坪 (昨年 61.7 坪から +6.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。富山駅、福岡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東富山駅で昨年に比べ +1095.9 ％、坪単価は 47.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(東富山駅、西入善駅)は +622.1 ％(坪単価 +31.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(泊駅、石動駅)は -72.9 ％(坪単価 -13.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 25.7 分 → 2021年 20.4 分、-20.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.2 ％ → 2021年 10.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 36.8 ％ → 2021年 34.3 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 17.5 ％ → 2021年 16.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 29.8 ％ → 2021年 30.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった福岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.3万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +20.1％( +11.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった泊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.1万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -77.7％( -11.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| あいの風とやま鉄道線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 越中宮崎駅 | - | - | 4.3万/坪 (41.3年/81.7坪) |
| 泊駅 | 3.1万/坪 (56.3年/57.5坪) | 14.1万/坪 (39.3年/132坪) | 27.6万/坪 (46.8年/81.7坪) |
| 入善駅 | 11.2万/坪 (46.0年/161坪) | 5.6万/坪 (35.3年/81.7坪) | 32.4万/坪 (40.6年/68.1坪) |
| 西入善駅 | 12.9万/坪 (32.3年/145坪) | - | |
| 生地駅 | - | 14.9万/坪 (26.3年/81.7坪) | - |
| 黒部駅 | 54.1万/坪 (19.3年/59.0坪) | - | - |
| 魚津駅 | 30.6万/坪 (23.8年/46.1坪) | 68.9万/坪 (0.25年/113坪) | 3.1万/坪 (0年/22.7坪) |
| 東滑川駅 | - | - | - |
| 滑川駅 | 40.4万/坪 (10.5年/84.7坪) | - | 21.3万/坪 (31.3年/39.3坪) |
| 水橋駅 | 18.7万/坪 (41.9年/109坪) | - | 17.9万/坪 (48.3年/145坪) |
| 東富山駅 | 47.1万/坪 (24.8年/98.3坪) | 3.9万/坪 (44.3年/99.8坪) | 46.5万/坪 (24.3年/92.9坪) |
| 新富山口駅 | - | - | - |
| 富山駅 | 56.8万/坪 (28.1年/74.8坪) | 37.9万/坪 (33.2年/79.4坪) | 57.6万/坪 (27.1年/81.1坪) |
| 呉羽駅 | 46.7万/坪 (25.0年/165坪) | 49.4万/坪 (31.3年/102坪) | 26.2万/坪 (29.5年/65.9坪) |
| 小杉駅 | 44.3万/坪 (21.8年/129坪) | 37.4万/坪 (31.3年/89.2坪) | 32.5万/坪 (24.8年/122坪) |
| 越中大門駅 | 35.9万/坪 (34.5年/80.9坪) | 42.6万/坪 (23.8年/97.6坪) | 28.5万/坪 (33.4年/187坪) |
| 高岡駅 | 25.2万/坪 (34.9年/109坪) | 30.6万/坪 (27.2年/65.9坪) | 31.9万/坪 (33.3年/72.6坪) |
| 高岡やぶなみ駅 | 55.6万/坪 (18.1年/56.0坪) | - | 5.0万/坪 (25.3年/172坪) |
| 西高岡駅 | 15.9万/坪 (37.8年/86.2坪) | 28.8万/坪 (25.3年/203坪) | 11.3万/坪 (40.3年/174坪) |
| 福岡駅 | 69.3万/坪 (0.25年/65.0坪) | 57.7万/坪 (0.25年/63.5坪) | 12.8万/坪 (44.3年/84.7坪) |
| 石動駅 | 24.7万/坪 (28.6年/214坪) | 20.0万/坪 (36.8年/125坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東富山駅 47.1 万/坪(昨年同期比 +1095.9 ％)
東富山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.1万円/坪(14.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +1095.9％( +43.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +900.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 44.3年から -43.9 ％減)。平均土地面積は 98.3 坪 (昨年 99.8 坪から -1.5 ％減)。平均建物面積は 45.0 坪 (昨年 63.5 坪から -29.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 44.3 年 → 2021年 24.8 年、-43.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 30.0 分 → 2021年 15.1 分、-49.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 28.6 ％)
西入善駅 31.9 万/坪(昨年同期比 +148.3 ％)
西入善駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.9万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +148.3％( +19.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.3年(昨年 32.3年から -18.6 ％減)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 54.5 坪から +61.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 32.3 年 → 2021年 26.3 年、-18.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
泊駅 3.1 万/坪(昨年同期比 -77.7 ％)
泊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.1万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -77.7％( -11.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 56.3年(昨年 39.3年から +43.3 ％増)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 131.6 坪から -56.3 ％減)。平均建物面積は 60.5 坪 (昨年 21.9 坪から +175.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 17.0 分 → 2021年 13.0 分、-23.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 39.3 年 → 2021年 56.3 年、+43.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
石動駅 7.9 万/坪(昨年同期比 -68.1 ％)
石動駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.9万円/坪(2.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -68.1％( -16.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 28.6年から +12.8 ％増)。平均建物面積は 393.3 坪 (昨年 93.8 坪から +319.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 28.6 年 → 2021年 32.3 年、+12.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示