【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期のJR石巻線 (小牛田駅～女川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.7万円/坪(11.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -19.5％( -8.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 83 件(１年前(2019年)に比べて +13.7％( +10件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 17.7年から +29.4 ％増)。平均土地面積は 133.2 坪 (昨年 95.1 坪から +40.0 ％増)。平均建物面積は 55.2 坪 (昨年 47.6 坪から +16.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。佳景山駅、渡波駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは万石浦駅で昨年に比べ +162.4 ％、坪単価は 57.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(万石浦駅、渡波駅)は +88.7 ％(坪単価 +20.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(女川駅、鹿又駅)は -50.4 ％(坪単価 -35.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 23.8 分 → 2020年 18.4 分、-22.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.8 ％ → 2020年 7.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 17.7 年 → 2020年 23.0 年、+29.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 17.4 ％ → 2020年 25.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 42.0 ％ → 2020年 26.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった万石浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.1万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +162.4％( +35.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった浦宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -14.3％( -2.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR石巻線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小牛田駅 | 41.7万/坪 (21.2年/80.2坪) | 48.0万/坪 (12.7年/74.8坪) | 61.3万/坪 (7.7年/99.9坪) |
| 上涌谷駅 | 33.1万/坪 (22.8年/75.6坪) | - | - |
| 涌谷駅 | 25.6万/坪 (31.3年/194坪) | 28.6万/坪 (28.4年/156坪) | 40.3万/坪 (21.0年/122坪) |
| 前谷地駅 | 39.8万/坪 (15.4年/66.6坪) | - | 70.6万/坪 (0.6年/87.2坪) |
| 佳景山駅 | 51.1万/坪 (0年/51.4坪) | 44.7万/坪 (15.2年/109坪) | 75.1万/坪 (6.4年/71.8坪) |
| 鹿又駅 | 20.0万/坪 (34.9年/198坪) | 29.2万/坪 (31.4年/128坪) | 33.0万/坪 (20.1年/148坪) |
| 曽波神駅 | - | - | - |
| 石巻駅 | 39.5万/坪 (23.4年/126坪) | 50.5万/坪 (18.1年/77.7坪) | 52.1万/坪 (15.8年/87.5坪) |
| 陸前稲井駅 | 29.2万/坪 (21.8年/80.2坪) | 37.8万/坪 (7.5年/51.4坪) | 89.1万/坪 (0.5年/75.6坪) |
| 渡波駅 | 41.7万/坪 (18.4年/163坪) | 36.2万/坪 (13.7年/102坪) | 43.0万/坪 (20.1年/84.3坪) |
| 万石浦駅 | 57.1万/坪 (9.0年/96.8坪) | 21.8万/坪 (31.8年/81.7坪) | 37.8万/坪 (21.5年/66.6坪) |
| 沢田駅 | - | - | - |
| 浦宿駅 | 16.7万/坪 (39.2年/103坪) | 19.4万/坪 (32.3年/90.8坪) | 18.4万/坪 (42.3年/112坪) |
| 女川駅 | 89.8万/坪 (2.4年/70.8坪) | 68.9万/坪 (44.0年/172坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
万石浦駅 57.1 万/坪(昨年同期比 +162.4 ％)
万石浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.1万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +162.4％( +35.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 9.0年(昨年 31.8年から -71.6 ％減)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 81.7 坪から +18.5 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 36.3 坪から -8.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.8 年 → 2020年 9.0 年、-71.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.0 分 → 2020年 15.0 分、+200.0 ％と大きく増加)
渡波駅 41.7 万/坪(昨年同期比 +15.1 ％)
渡波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.7万円/坪(12.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +15.1％( +5.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2019年)に比べて +66.7％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 13.7年から +34.7 ％増)。平均土地面積は 163.1 坪 (昨年 102.2 坪から +59.7 ％増)。平均建物面積は 75.3 坪 (昨年 44.5 坪から +69.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 29.2 分 → 2020年 17.1 分、-41.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 42.9 ％ → 2020年 7.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 13.7 年 → 2020年 18.4 年、+34.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 21.4 ％)
女川駅 27.4 万/坪(昨年同期比 -69.5 ％)
女川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.4万円/坪(8.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -69.5％( -62.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 2.4年から +485.0 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 30.6 坪から +43.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 2.4 年 → 2020年 13.8 年、+485.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 30.6 分 → 2020年 120.0 分、+292.2 ％と大きく増加)
鹿又駅 20.0 万/坪(昨年同期比 -31.3 ％)
鹿又駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.0万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -31.3％( -9.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.9年(昨年 31.4年から +11.1 ％増)。平均土地面積は 197.6 坪 (昨年 127.8 坪から +54.6 ％増)。平均建物面積は 49.4 坪 (昨年 42.8 坪から +15.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 49.1 分 → 2020年 23.0 分、-53.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 42.9 ％ → 2020年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 31.4 年 → 2020年 34.9 年、+11.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示