【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR東北本線 (越河駅~高城町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.9万円/坪(22.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +3.4%( +2.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 165 件(1年前(2020年)に比べて +13.8%( +20件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 13.2年から +23.4 %増)。平均土地面積は 85.0 坪 (昨年 85.9 坪から -1.1 %減)。平均建物面積は 43.5 坪 (昨年 45.6 坪から -4.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。大河原駅、名取駅、太子堂駅、仙台駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは瀬峰駅で昨年に比べ +181.5 %、坪単価は 22.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(瀬峰駅、仙台駅)は +127.4 %(坪単価 +32.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鹿島台駅、愛宕駅)は -53.8 %(坪単価 -27.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.9 % → 2021年 4.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 21.3 % → 2021年 18.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.2 年 → 2021年 16.3 年、+23.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.0 % → 2021年 18.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 53.7 % → 2021年 44.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった仙台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(35.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +73.4%( +50.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2020年)に比べて +111.1%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鹿島台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.0万円/坪(5.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -62.1%( -29.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR東北本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
越河駅 | 2.2万/坪 (67.0年/45.4坪) | - | - |
白石駅 | 32.4万/坪 (30.1年/92.7坪) | 46.9万/坪 (17.0年/74.1坪) | 49.5万/坪 (8.6年/64.7坪) |
東白石駅 | 25.1万/坪 (25.8年/184坪) | 23.7万/坪 (22.0年/135坪) | 14.2万/坪 (35.5年/169坪) |
北白川駅 | - | - | - |
大河原駅 | 56.3万/坪 (8.1年/53.9坪) | 39.5万/坪 (11.5年/99.8坪) | 63.5万/坪 (3.0年/91.7坪) |
船岡駅 | 66.1万/坪 (0年/43.9坪) | 59.0万/坪 (8.6年/58.1坪) | 48.6万/坪 (17.0年/76.8坪) |
槻木駅 | - | 66.1万/坪 (0年/51.4坪) | 60.9万/坪 (10.3年/56.0坪) |
岩沼駅 | 76.1万/坪 (15.5年/78.4坪) | 83.9万/坪 (13.1年/72.3坪) | 76.6万/坪 (11.0年/59.5坪) |
館腰駅 | 60.9万/坪 (22.2年/55.4坪) | 67.5万/坪 (2.0年/71.1坪) | 75.7万/坪 (11.0年/178坪) |
名取駅 | 110万/坪 (3.8年/54.3坪) | 84.3万/坪 (12.1年/80.6坪) | 90.0万/坪 (7.9年/80.2坪) |
南仙台駅 | 92.1万/坪 (10.3年/54.9坪) | 85.8万/坪 (9.5年/91.2坪) | 82.0万/坪 (10.5年/56.9坪) |
太子堂駅 | 117万/坪 (1.6年/36.9坪) | 95.5万/坪 (17.8年/48.1坪) | 94.2万/坪 (8.8年/59.0坪) |
長町駅 | 67.5万/坪 (28.0年/46.1坪) | 93.5万/坪 (9.3年/101坪) | 79.9万/坪 (11.5年/59.7坪) |
仙台駅 | 119万/坪 (16.4年/67.3坪) | 68.5万/坪 (23.1年/134坪) | 67.5万/坪 (37.0年/115坪) |
東仙台駅 | 79.6万/坪 (9.0年/51.9坪) | 108万/坪 (6.3年/60.7坪) | 90.2万/坪 (8.4年/65.4坪) |
岩切駅 | 108万/坪 (0.20年/43.9坪) | 102万/坪 (2.3年/58.9坪) | 146万/坪 (3.9年/104坪) |
陸前山王駅 | 96.5万/坪 (2.0年/111坪) | - | - |
国府多賀城駅 | 76.3万/坪 (18.5年/59.7坪) | 99.0万/坪 (22.0年/114坪) | 94.0万/坪 (0年/30.3坪) |
塩釜駅 | 46.7万/坪 (26.7年/60.5坪) | 55.3万/坪 (19.6年/78.1坪) | 55.2万/坪 (13.7年/42.4坪) |
松島駅 | - | 42.5万/坪 (11.0年/75.6坪) | 5.5万/坪 (18.0年/545坪) |
愛宕駅 | 29.2万/坪 (37.0年/157坪) | 53.5万/坪 (1.0年/69.6坪) | 25.4万/坪 (25.0年/111坪) |
品井沼駅 | 13.2万/坪 (28.0年/151坪) | - | - |
鹿島台駅 | 18.0万/坪 (39.0年/204坪) | 47.6万/坪 (20.0年/72.6坪) | 57.9万/坪 (3.0年/75.6坪) |
松山町駅 | 8.0万/坪 (51.5年/311坪) | - | - |
小牛田駅 | - | 38.7万/坪 (20.0年/87.3坪) | 60.5万/坪 (7.3年/81.2坪) |
田尻駅 | - | - | 26.8万/坪 (0年/172坪) |
瀬峰駅 | 22.3万/坪 (27.5年/227坪) | 7.9万/坪 (37.0年/160坪) | 3.4万/坪 (43.5年/162坪) |
梅ケ沢駅 | - | - | - |
新田駅 | 22.6万/坪 (28.8年/116坪) | 37.5万/坪 (30.7年/100坪) | 51.4万/坪 (12.5年/150坪) |
石越駅 | 39.9万/坪 (0年/514坪) | 40.7万/坪 (15.3年/95.8坪) | 33.4万/坪 (35.0年/127坪) |
有壁駅 | - | - | - |
高城町駅 | 18.5万/坪 (50.0年/118坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
瀬峰駅 22.3 万/坪(昨年同期比 +181.5 %)
瀬峰駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.3万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +181.5%( +14.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 37.0年から -25.7 %減)。平均土地面積は 226.9 坪 (昨年 160.3 坪から +41.5 %増)。平均建物面積は 74.1 坪 (昨年 37.8 坪から +96.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.0 年 → 2021年 27.5 年、-25.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 90.0 分、+1025.0 %と大きく増加)
仙台駅 118.8 万/坪(昨年同期比 +73.4 %)
仙台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(35.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +73.4%( +50.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2020年)に比べて +111.1%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 23.1年から -29.2 %減)。平均土地面積は 67.3 坪 (昨年 134.3 坪から -49.8 %減)。平均建物面積は 77.5 坪 (昨年 40.6 坪から +90.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.1 年 → 2021年 16.4 年、-29.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 82.6 分 → 2021年 15.0 分、-81.8 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 % → 2021年 31.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 44.4 % → 2021年 26.3 %)
鹿島台駅 18.0 万/坪(昨年同期比 -62.1 %)
鹿島台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.0万円/坪(5.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -62.1%( -29.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.0年(昨年 20.0年から +95.0 %増)。平均土地面積は 203.7 坪 (昨年 72.6 坪から +180.6 %増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 38.6 坪から -5.9 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.0 年 → 2021年 39.0 年、+95.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.5 分 → 2021年 45.0 分、+718.2 %と大きく増加)
愛宕駅 29.2 万/坪(昨年同期比 -45.5 %)
愛宕駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.2万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -45.5%( -24.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 1.0年から +3592.3 %増)。平均土地面積は 157.3 坪 (昨年 69.6 坪から +126.1 %増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 31.8 坪から +61.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 1.0 年 → 2021年 37.0 年、+3592.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示