【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期のJR桜井線 (奈良駅～高田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.5万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +3.1％( +1.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 44 件(１年前(2019年)に比べて +57.1％( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 29.2年から -11.7 ％減)。平均土地面積は 64.9 坪 (昨年 79.4 坪から -18.2 ％減)。平均建物面積は 39.1 坪 (昨年 67.8 坪から -42.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。桜井駅は、昨年から 10 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは長柄駅で昨年に比べ -43.1 ％、坪単価は 10.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(三輪駅、高田駅)は +321.8 ％(坪単価 +46.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(長柄駅、金橋駅)は -40.9 ％(坪単価 -18.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 29.2 年 → 2020年 25.8 年、-11.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 42.3 ％ → 2020年 26.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 15.0 分 → 2020年 17.5 分、+16.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 26.9 ％ → 2020年 36.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 30.8 ％ → 2020年 15.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった畝傍駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.1万円/坪(23.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -27.6％( -29.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長柄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -43.1％( -7.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR桜井線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 奈良駅 | 41.4万/坪 (37.2年/32.6坪) | 50.2万/坪 (32.5年/72.8坪) | 76.9万/坪 (0.25年/39.3坪) |
| 京終駅 | - | 68.9万/坪 (0.8年/37.1坪) | 99.2万/坪 (0.8年/39.3坪) |
| 帯解駅 | 21.3万/坪 (0年/78.7坪) | - | 19.6万/坪 (33.8年/142坪) |
| 櫟本駅 | - | 27.0万/坪 (30.8年/75.6坪) | - |
| 天理駅 | 47.7万/坪 (13.5年/68.4坪) | - | 36.4万/坪 (20.9年/65.3坪) |
| 長柄駅 | 10.5万/坪 (41.8年/68.1坪) | 18.4万/坪 (22.8年/188坪) | 39.4万/坪 (16.8年/68.8坪) |
| 柳本駅 | 24.8万/坪 (34.8年/172坪) | 12.2万/坪 (39.8年/46.9坪) | - |
| 巻向駅 | - | 9.4万/坪 (47.8年/51.4坪) | - |
| 三輪駅 | 67.4万/坪 (10.8年/50.9坪) | 10.7万/坪 (55.8年/28.7坪) | 11.6万/坪 (24.8年/31.8坪) |
| 桜井駅 | 49.8万/坪 (23.4年/74.1坪) | 53.3万/坪 (25.4年/86.7坪) | 64.5万/坪 (0.8年/40.1坪) |
| 香久山駅 | 45.6万/坪 (43.8年/185坪) | - | 45.5万/坪 (40.3年/102坪) |
| 畝傍駅 | 77.1万/坪 (15.8年/40.8坪) | 106万/坪 (0.8年/39.3坪) | 15.7万/坪 (22.8年/21.2坪) |
| 金橋駅 | 44.4万/坪 (22.4年/33.8坪) | 72.4万/坪 (0.8年/39.3坪) | - |
| 高田駅 | 66.5万/坪 (19.3年/40.8坪) | 31.0万/坪 (53.3年/150坪) | 16.7万/坪 (55.3年/55.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三輪駅 67.4 万/坪(昨年同期比 +529.0 ％)
三輪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.4万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +529.0％( +56.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 55.8年から -80.7 ％減)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 28.7 坪から +77.2 ％増)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 56.0 坪から -42.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 55.8 年 → 2020年 10.8 年、-80.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 2.0 分 → 2020年 11.0 分、+450.0 ％と大きく増加)
高田駅 66.5 万/坪(昨年同期比 +114.5 ％)
高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.5万円/坪(20.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +114.5％( +35.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 53.3年から -63.8 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 150.2 坪から -72.8 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 51.9 坪から -34.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 53.3 年 → 2020年 19.3 年、-63.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 10.0 分 → 2020年 8.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 50.0 ％)
長柄駅 10.5 万/坪(昨年同期比 -43.1 ％)
長柄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -43.1％( -7.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.8年(昨年 22.8年から +83.5 ％増)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 187.6 坪から -63.7 ％減)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 190.6 坪から -75.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 23.0 分 → 2020年 11.2 分、-51.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 75.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 22.8 年 → 2020年 41.8 年、+83.5 ％と大きく増加)
金橋駅 44.4 万/坪(昨年同期比 -38.7 ％)
金橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.4万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -38.7％( -28.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 0.8年から +2877.8 ％増)。平均土地面積は 33.8 坪 (昨年 39.3 坪から -14.1 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 31.8 坪から -9.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 0.8 年 → 2020年 22.4 年、+2877.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.0 分 → 2020年 11.0 分、+57.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示