【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年1月〜3月期のJR桜井線 (奈良駅～高田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.2万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +9.6％( +4.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2018年)に比べて +6.2％( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 24.8年から -16.6 ％減)。平均土地面積は 52.4 坪 (昨年 90.4 坪から -42.0 ％減)。平均建物面積は 50.0 坪 (昨年 46.7 坪から +7.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。天理駅、三輪駅、桜井駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは柳本駅で昨年に比べ +187.9 ％、坪単価は 25.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(柳本駅、天理駅)は +110.8 ％(坪単価 +18.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(巻向駅、京終駅)は -57.7 ％(坪単価 -32.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 24.8 年 → 2019年 20.7 年、-16.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2018年 20.2 分 → 2019年 16.3 分、-19.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 27.6 ％ → 2019年 41.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 37.9 ％ → 2019年 29.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 17.2 ％ → 2019年 22.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 18.8 ％ → 2019年 5.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三輪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(42.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +22.4％( +26.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった香久山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.4万円/坪(5.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -21.8％( -5.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR桜井線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 奈良駅 | 53.5万/坪 (29.1年/51.8坪) | 61.2万/坪 (12.3年/29.9坪) | 49.1万/坪 (25.0年/52.2坪) |
| 京終駅 | 25.0万/坪 (39.0年/26.5坪) | 56.6万/坪 (52.0年/62.8坪) | 40.0万/坪 (1.0年/162坪) |
| 帯解駅 | - | - | 22.5万/坪 (33.0年/80.2坪) |
| 櫟本駅 | 41.9万/坪 (24.0年/39.3坪) | 49.6万/坪 (19.5年/69.6坪) | 55.1万/坪 (1.0年/59.0坪) |
| 天理駅 | 76.7万/坪 (15.0年/37.3坪) | 57.3万/坪 (16.0年/48.4坪) | 34.2万/坪 (15.7年/64.5坪) |
| 長柄駅 | - | 36.7万/坪 (29.0年/166坪) | 12.8万/坪 (46.0年/158坪) |
| 柳本駅 | 25.8万/坪 (19.0年/30.3坪) | 8.9万/坪 (38.0年/37.8坪) | 9.3万/坪 (33.0年/27.2坪) |
| 巻向駅 | 22.9万/坪 (31.0年/363坪) | 56.7万/坪 (69.0年/68.1坪) | 7.4万/坪 (39.0年/27.2坪) |
| 三輪駅 | 142万/坪 (0年/52.9坪) | 116万/坪 (0年/72.6坪) | 69.4万/坪 (1.0年/45.4坪) |
| 桜井駅 | 62.1万/坪 (13.4年/43.9坪) | 46.8万/坪 (20.2年/136坪) | 42.0万/坪 (17.4年/37.6坪) |
| 香久山駅 | 19.4万/坪 (24.0年/51.4坪) | 24.8万/坪 (39.0年/393坪) | - |
| 畝傍駅 | - | 45.0万/坪 (27.8年/40.1坪) | - |
| 金橋駅 | - | 67.8万/坪 (9.0年/117坪) | 22.7万/坪 (36.0年/71.1坪) |
| 高田駅 | - | 29.6万/坪 (35.0年/160坪) | 44.1万/坪 (1.0年/40.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
柳本駅 25.8 万/坪(昨年同期比 +187.9 ％)
柳本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.8万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +187.9％( +16.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.0年(昨年 38.0年から -50.0 ％減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 37.8 坪から -20.0 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 25.7 坪から +11.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 38.0 年 → 2019年 19.0 年、-50.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 25.0 分 → 2019年 9.0 分、-64.0 ％と大きく減少)
天理駅 76.7 万/坪(昨年同期比 +33.8 ％)
天理駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.7万円/坪(23.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +33.8％( +19.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 16.0年から -6.3 ％減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 48.4 坪から -22.9 ％減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 37.4 坪から -25.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 37.2 分 → 2019年 12.3 分、-66.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 66.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 25.0 ％ → 2019年 33.3 ％)
巻向駅 22.9 万/坪(昨年同期比 -59.6 ％)
巻向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.9万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -59.6％( -33.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 69.0年から -55.1 ％減)。平均土地面積は 363.0 坪 (昨年 68.1 坪から +433.3 ％増)。平均建物面積は 266.2 坪 (昨年 42.4 坪から +528.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 69.0 年 → 2019年 31.0 年、-55.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 12.0 分 → 2019年 18.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
京終駅 25.0 万/坪(昨年同期比 -55.8 ％)
京終駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.0万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -55.8％( -31.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2018年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.0年(昨年 52.0年から -25.0 ％減)。平均土地面積は 26.5 坪 (昨年 62.8 坪から -57.8 ％減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 46.1 坪から -38.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 52.0 年 → 2019年 39.0 年、-25.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2018年 10.0 分 → 2019年 8.8 分、-12.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示