【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR和歌山線 (王寺駅～大和二見駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.4万円/坪(10.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -49.4％( -32.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 55 件(１年前(2020年)に比べて +111.5％( +29件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 12.1年から +169.3 ％増)。平均土地面積は 80.4 坪 (昨年 52.5 坪から +53.0 ％増)。平均建物面積は 46.7 坪 (昨年 32.8 坪から +42.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。五条駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは御所駅で昨年に比べ +141.8 ％、坪単価は 21.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(御所駅、五条駅)は +93.1 ％(坪単価 +10.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(畠田駅、志都美駅)は -61.3 ％(坪単価 -57.5 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.1 年 → 2021年 32.5 年、+169.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 15.7 分 → 2021年 18.8 分、+19.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.3 ％ → 2021年 32.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.8 ％ → 2021年 54.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった香芝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.9万円/坪(29.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -9.9％( -10.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大和新庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.9万円/坪(3.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -17.4％( -2.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR和歌山線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 41.2万/坪 (34.2年/64.8坪) | 75.3万/坪 (16.5年/51.1坪) | 51.2万/坪 (24.5年/68.3坪) |
| 畠田駅 | 38.7万/坪 (33.6年/69.6坪) | 116万/坪 (0.25年/39.3坪) | 20.7万/坪 (0年/31.8坪) |
| 志都美駅 | 29.5万/坪 (32.6年/49.9坪) | 66.8万/坪 (0.25年/46.5坪) | 23.5万/坪 (28.3年/99.8坪) |
| 香芝駅 | 96.9万/坪 (30.3年/56.7坪) | 108万/坪 (0.25年/54.5坪) | 69.6万/坪 (23.3年/49.9坪) |
| JR五位堂駅 | 51.0万/坪 (17.0年/44.6坪) | 102万/坪 (0.25年/41.6坪) | 51.5万/坪 (26.3年/75.6坪) |
| 高田駅 | 14.9万/坪 (35.8年/25.0坪) | 31.5万/坪 (0.25年/28.0坪) | - |
| 大和新庄駅 | 12.9万/坪 (29.3年/19.7坪) | 15.6万/坪 (28.3年/16.6坪) | 69.3万/坪 (0.25年/60.5坪) |
| 御所駅 | 21.6万/坪 (32.7年/164坪) | 8.9万/坪 (38.3年/31.8坪) | - |
| 玉手駅 | - | - | 5.1万/坪 (0年/99.8坪) |
| 掖上駅 | 16.5万/坪 (21.3年/269坪) | 23.5万/坪 (28.3年/148坪) | - |
| 吉野口駅 | - | - | - |
| 北宇智駅 | 13.5万/坪 (35.3年/146坪) | - | - |
| 五条駅 | 27.2万/坪 (35.2年/79.5坪) | 18.9万/坪 (43.3年/66.6坪) | - |
| 大和二見駅 | - | 88.2万/坪 (0.25年/103坪) | 21.6万/坪 (32.3年/84.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
御所駅 21.6 万/坪(昨年同期比 +141.8 ％)
御所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.6万円/坪(6.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +141.8％( +12.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 38.3年から -14.6 ％減)。平均土地面積は 164.3 坪 (昨年 31.8 坪から +417.1 ％増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 30.3 坪から +200.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 38.3 年 → 2021年 32.7 年、-14.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 14.2 分、+77.5 ％と大きく増加)
五条駅 27.2 万/坪(昨年同期比 +44.4 ％)
五条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.2万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +44.4％( +8.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +600.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.2年(昨年 43.3年から -18.7 ％減)。平均土地面積は 79.5 坪 (昨年 66.6 坪から +19.5 ％増)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 41.6 坪から -14.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 43.3 年 → 2021年 35.2 年、-18.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 21.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 15.5 分 → 2021年 34.8 分、+124.5 ％と大きく増加)
畠田駅 38.7 万/坪(昨年同期比 -66.7 ％)
畠田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.7万円/坪(11.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -66.7％( -77.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 0.3年から +13233.7 ％増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 39.3 坪から +76.9 ％増)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 37.8 坪から -6.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 33.6 年、+13233.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.0 分 → 2021年 19.0 分、+375.0 ％と大きく増加)
志都美駅 29.5 万/坪(昨年同期比 -55.8 ％)
志都美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.5万円/坪(8.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -55.8％( -37.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 0.3年から +12853.3 ％増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 46.5 坪から +7.3 ％増)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 30.3 坪から +26.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 32.6 年、+12853.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 12.2 分 → 2021年 14.0 分、+14.3 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 12.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示