【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期の近鉄田原本線 (新王寺駅~西田原本駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.2万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +6.2%( +3.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2021年)に比べて +58.3%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 17.1年から +21.8 %増)。平均土地面積は 85.1 坪 (昨年 68.8 坪から +23.7 %増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 40.6 坪から -14.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。大輪田駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大輪田駅で昨年に比べ +10.5 %、坪単価は 55.0 万円/坪となった。
上位 1 駅(大輪田駅)は +10.5 %(坪単価 +5.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(池部駅)は -31.9 %(坪単価 -22.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 16.2 分 → 2022年 12.4 分、-23.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 % → 2022年 26.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 17.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.1 年 → 2022年 20.8 年、+21.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 35.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 36.4 % → 2022年 35.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった箸尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.9万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -6.8%( -5.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった佐味田川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.9万円/坪(11.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -24.0%( -12.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
近鉄田原本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新王寺駅 | 113万/坪 (6.0年/51.4坪) | - | - |
大輪田駅 | 55.0万/坪 (22.0年/79.0坪) | 49.7万/坪 (29.0年/78.0坪) | 51.8万/坪 (16.3年/51.0坪) |
佐味田川駅 | 38.9万/坪 (35.7年/58.0坪) | 51.1万/坪 (12.0年/72.6坪) | 37.4万/坪 (43.0年/72.6坪) |
池部駅 | 47.3万/坪 (37.0年/32.5坪) | 69.4万/坪 (6.0年/60.5坪) | - |
箸尾駅 | 71.9万/坪 (0.6年/47.2坪) | 77.1万/坪 (0年/62.0坪) | 59.8万/坪 (17.5年/63.5坪) |
但馬駅 | 24.0万/坪 (38.0年/220坪) | - | 72.4万/坪 (0年/60.5坪) |
黒田駅 | - | 21.0万/坪 (30.0年/33.3坪) | - |
西田原本駅 | 45.0万/坪 (37.0年/115坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大輪田駅 55.0 万/坪(昨年同期比 +10.5 %)
大輪田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.0万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +10.5%( +5.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 29.0年から -24.1 %減)。平均土地面積は 79.0 坪 (昨年 78.0 坪から +1.3 %増)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 36.9 坪から +16.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 29.0 年 → 2022年 22.0 年、-24.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 16.4 分 → 2022年 11.2 分、-31.4 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 25.0 %)
池部駅 47.3 万/坪(昨年同期比 -31.9 %)
池部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.3万円/坪(14.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -31.9%( -22.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 6.0年から +516.5 %増)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 60.5 坪から -46.2 %減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 30.3 坪から -12.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.0 分 → 2022年 7.5 分、-37.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 6.0 年 → 2022年 37.0 年、+516.5 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示