【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年1月〜12月期の近鉄田原本線 (新王寺駅～西田原本駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.6万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +29.6％( +14.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 38 件(１年前(2018年)に比べて +8.6％( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 22.6年から -29.0 ％減)。平均土地面積は 61.7 坪 (昨年 86.9 坪から -29.0 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 43.2 坪から -24.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全体的に上昇基調。大輪田駅、佐味田川駅、池部駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは佐味田川駅で昨年に比べ +85.1 ％、坪単価は 59.4 万円/坪となった。
上位 1 駅(佐味田川駅)は +85.1 ％(坪単価 +27.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(箸尾駅)は +1.0 ％(坪単価 +0.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 22.6 年 → 2019年 16.0 年、-29.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2018年 14.7 分 → 2019年 12.9 分、-12.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 8.6 ％ → 2019年 15.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 29.4 ％ → 2019年 13.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2018年 26.5 ％ → 2019年 27.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった池部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.4万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +40.0％( +20.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった但馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +15.8％( +7.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄田原本線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新王寺駅 | - | - | - |
| 大輪田駅 | 61.1万/坪 (28.6年/69.8坪) | 41.1万/坪 (45.3年/156坪) | 49.6万/坪 (18.2年/66.1坪) |
| 佐味田川駅 | 59.4万/坪 (15.9年/58.7坪) | 32.1万/坪 (30.2年/65.2坪) | 37.2万/坪 (26.8年/59.8坪) |
| 池部駅 | 70.4万/坪 (27.6年/51.0坪) | 50.3万/坪 (14.9年/78.3坪) | 65.8万/坪 (10.6年/51.7坪) |
| 箸尾駅 | 66.8万/坪 (6.1年/53.2坪) | 66.1万/坪 (9.5年/72.3坪) | 60.5万/坪 (2.2年/55.1坪) |
| 但馬駅 | 53.6万/坪 (15.3年/99.3坪) | 46.3万/坪 (9.3年/69.6坪) | 27.7万/坪 (23.0年/147坪) |
| 黒田駅 | 62.8万/坪 (0.13年/53.7坪) | - | 13.4万/坪 (48.5年/89.2坪) |
| 西田原本駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
佐味田川駅 59.4 万/坪(昨年同期比 +85.1 ％)
佐味田川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.4万円/坪(18.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +85.1％( +27.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2018年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 30.2年から -47.2 ％減)。平均土地面積は 58.7 坪 (昨年 65.2 坪から -10.0 ％減)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 33.3 坪から +4.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 30.2 年 → 2019年 15.9 年、-47.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 12.7 分 → 2019年 7.1 分、-44.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 11.1 ％ → 2019年 36.4 ％)
箸尾駅 66.8 万/坪(昨年同期比 +1.0 ％)
箸尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.8万円/坪(20.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +1.0％( +0.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2018年)に比べて -9.1％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 6.1年(昨年 9.5年から -36.3 ％減)。平均土地面積は 53.2 坪 (昨年 72.3 坪から -26.3 ％減)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 45.0 坪から -33.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 9.5 年 → 2019年 6.1 年、-36.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 15.9 分 → 2019年 21.6 分、+35.8 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示