【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期の近鉄生駒線 (王寺駅～生駒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.0万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -13.6％( -8.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 54 件(１年前(2019年)に比べて +35.0％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 19.9年から +28.2 ％増)。平均土地面積は 64.7 坪 (昨年 58.2 坪から +11.1 ％増)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 33.7 坪から +6.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。平群駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは勢野北口駅で昨年に比べ +595.4 ％、坪単価は 49.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(勢野北口駅、南生駒駅)は +527.6 ％(坪単価 +56.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東山駅、信貴山下駅)は -69.3 ％(坪単価 -60.8 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 19.9 年 → 2020年 25.5 年、+28.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 23.7 ％ → 2020年 30.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 31.6 ％ → 2020年 23.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった一分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +6.2％( +6.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった元山上口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.5万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -36.8％( -10.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄生駒線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 40.7万/坪 (25.4年/57.9坪) | 54.1万/坪 (19.6年/60.6坪) | 56.5万/坪 (20.2年/32.8坪) |
| 信貴山下駅 | 27.9万/坪 (38.3年/68.7坪) | 90.2万/坪 (-0.50年/63.5坪) | 7.6万/坪 (31.5年/48.4坪) |
| 勢野北口駅 | 49.3万/坪 (24.1年/76.2坪) | 7.1万/坪 (43.9年/50.3坪) | 46.7万/坪 (19.1年/69.9坪) |
| 竜田川駅 | - | - | 47.5万/坪 (14.2年/68.1坪) |
| 平群駅 | 51.8万/坪 (28.2年/47.4坪) | 28.7万/坪 (30.9年/53.4坪) | 24.6万/坪 (20.5年/54.5坪) |
| 元山上口駅 | 18.5万/坪 (40.5年/63.5坪) | 29.2万/坪 (35.0年/81.7坪) | 17.2万/坪 (36.5年/77.1坪) |
| 東山駅 | 25.9万/坪 (39.5年/60.5坪) | 85.2万/坪 (2.0年/54.5坪) | 77.2万/坪 (6.5年/65.3坪) |
| 萩の台駅 | - | - | - |
| 南生駒駅 | 85.4万/坪 (9.0年/65.8坪) | 15.3万/坪 (46.5年/18.2坪) | - |
| 一分駅 | 115万/坪 (1.5年/81.7坪) | 108万/坪 (0.00年/42.4坪) | 23.7万/坪 (36.0年/31.0坪) |
| 菜畑駅 | 88.2万/坪 (12.5年/56.0坪) | - | 59.9万/坪 (17.5年/50.4坪) |
| 生駒駅 | 75.6万/坪 (24.4年/67.6坪) | 89.9万/坪 (15.1年/61.5坪) | 71.5万/坪 (17.8年/101坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
勢野北口駅 49.3 万/坪(昨年同期比 +595.4 ％)
勢野北口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.3万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +595.4％( +42.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 43.9年から -45.1 ％減)。平均土地面積は 76.2 坪 (昨年 50.3 坪から +51.5 ％増)。平均建物面積は 36.7 坪 (昨年 28.7 坪から +27.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 43.9 年 → 2020年 24.1 年、-45.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 11.8 分 → 2020年 8.8 分、-25.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 28.6 ％)
南生駒駅 85.4 万/坪(昨年同期比 +459.7 ％)
南生駒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.4万円/坪(25.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +459.7％( +70.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.0年(昨年 46.5年から -80.6 ％減)。平均土地面積は 65.8 坪 (昨年 18.2 坪から +262.5 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 19.7 坪から +111.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 46.5 年 → 2020年 9.0 年、-80.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.0 分 → 2020年 8.8 分、+25.0 ％と大きく増加)
東山駅 25.9 万/坪(昨年同期比 -69.6 ％)
東山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -69.6％( -59.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.5年(昨年 2.0年から +1872.5 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 54.5 坪から +11.1 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 32.5 坪から +7.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 2.0 年 → 2020年 39.5 年、+1872.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.0 分 → 2020年 15.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
信貴山下駅 27.9 万/坪(昨年同期比 -69.0 ％)
信貴山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.9万円/坪(8.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -69.0％( -62.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 -0.5年から -7787.3 ％減)。平均土地面積は 68.7 坪 (昨年 63.5 坪から +8.1 ％増)。平均建物面積は 45.7 坪 (昨年 33.3 坪から +37.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 -0.5 年 → 2020年 38.3 年、-7787.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 20.0 分 → 2020年 13.4 分、-33.0 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示