【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年10月〜12月期の近鉄生駒線 (王寺駅～生駒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.1万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +32.1％( +13.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 44 件(１年前(2018年)に比べて +12.8％( +5件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 29.2年から -19.7 ％減)。平均土地面積は 62.2 坪 (昨年 59.7 坪から +4.1 ％増)。平均建物面積は 37.7 坪 (昨年 41.1 坪から -8.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。王寺駅、竜田川駅、元山上口駅、生駒駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは平群駅で昨年に比べ +298.3 ％、坪単価は 60.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(平群駅、元山上口駅)は +193.0 ％(坪単価 +28.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(信貴山下駅、一分駅)は -70.1 ％(坪単価 -37.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 29.2 年 → 2019年 23.5 年、-19.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 44.4 ％ → 2019年 26.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 22.2 ％ → 2019年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 27.8 ％ → 2019年 21.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.3万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -22.2％( -19.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった信貴山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.3万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -88.0％( -24.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄生駒線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 53.2万/坪 (22.0年/58.2坪) | 29.5万/坪 (34.4年/59.7坪) | 49.8万/坪 (26.2年/96.6坪) |
| 信貴山下駅 | 3.3万/坪 (53.8年/49.9坪) | 27.7万/坪 (33.3年/102坪) | 24.1万/坪 (37.8年/58.2坪) |
| 勢野北口駅 | 56.0万/坪 (19.3年/62.0坪) | 46.7万/坪 (16.5年/50.7坪) | 62.8万/坪 (0.8年/54.5坪) |
| 竜田川駅 | 26.1万/坪 (40.8年/54.5坪) | 14.5万/坪 (41.8年/34.8坪) | - |
| 平群駅 | 60.1万/坪 (21.8年/74.7坪) | 15.1万/坪 (40.4年/29.9坪) | 25.1万/坪 (29.0年/46.9坪) |
| 元山上口駅 | 24.4万/坪 (37.3年/77.1坪) | 13.0万/坪 (36.8年/81.7坪) | - |
| 東山駅 | 69.3万/坪 (0.8年/66.6坪) | 89.1万/坪 (1.3年/63.5坪) | 94.5万/坪 (0.8年/63.5坪) |
| 萩の台駅 | 41.7万/坪 (26.3年/44.6坪) | - | 55.3万/坪 (17.3年/59.0坪) |
| 南生駒駅 | 61.0万/坪 (11.3年/58.6坪) | - | 89.3万/坪 (0.8年/45.4坪) |
| 一分駅 | 46.1万/坪 (27.0年/73.2坪) | 96.2万/坪 (0.8年/46.1坪) | 59.3万/坪 (18.5年/44.9坪) |
| 菜畑駅 | 112万/坪 (-0.25年/81.7坪) | - | - |
| 生駒駅 | 66.6万/坪 (27.0年/55.6坪) | 39.6万/坪 (40.4年/74.3坪) | 36.0万/坪 (29.5年/51.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
平群駅 60.1 万/坪(昨年同期比 +298.3 ％)
平群駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.1万円/坪(18.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +298.3％( +45.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2018年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 40.4年から -46.2 ％減)。平均土地面積は 74.7 坪 (昨年 29.9 坪から +150.1 ％増)。平均建物面積は 36.0 坪 (昨年 17.8 坪から +102.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 40.4 年 → 2019年 21.8 年、-46.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 66.7 ％ → 2019年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 5.0 分 → 2019年 11.2 分、+124.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 75.0 ％ → 2019年 20.0 ％)
元山上口駅 24.4 万/坪(昨年同期比 +87.8 ％)
元山上口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.4万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +87.8％( +11.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 36.8年から +1.4 ％増)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 81.7 坪から -5.6 ％減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 42.4 坪から -5.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 18.0 分 → 2019年 11.5 分、-36.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 50.0 ％)
信貴山下駅 3.3 万/坪(昨年同期比 -88.0 ％)
信貴山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.3万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -88.0％( -24.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.8年(昨年 33.3年から +61.6 ％増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 102.1 坪から -51.1 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 47.6 坪から -23.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 13.5 分 → 2019年 6.0 分、-55.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 33.3 年 → 2019年 53.8 年、+61.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
一分駅 46.1 万/坪(昨年同期比 -52.1 ％)
一分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.1万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -52.1％( -50.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2018年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 0.8年から +3486.4 ％増)。平均土地面積は 73.2 坪 (昨年 46.1 坪から +58.7 ％増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 30.6 坪から +1.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 12.2 分 → 2019年 9.2 分、-24.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 0.8 年 → 2019年 27.0 年、+3486.4 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示