【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の近鉄御所線 (尺土駅～近鉄御所駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.9万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +33.4％( +14.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 64 件(１年前(2021年)に比べて -15.8％( -12件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 21.8年から -8.6 ％減)。平均土地面積は 68.0 坪 (昨年 75.9 坪から -10.3 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 48.5 坪から -26.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。近鉄新庄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは忍海駅で昨年に比べ +139.4 ％、坪単価は 82.0 万円/坪となった。
上位 1 駅(忍海駅)は +139.4 ％(坪単価 +47.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(尺土駅)は -29.4 ％(坪単価 -15.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.5 ％ → 2022年 35.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 22.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 3.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.2 ％ → 2022年 24.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった近鉄新庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.7万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +28.8％( +18.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(１年前(2021年)に比べて +160.0％( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった近鉄御所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.8万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +9.6％( +2.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2021年)に比べて -31.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄御所線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 尺土駅 | 37.2万/坪 (31.3年/49.1坪) | 52.6万/坪 (19.0年/74.8坪) | 57.2万/坪 (20.7年/72.5坪) |
| 近鉄新庄駅 | 82.7万/坪 (5.8年/62.8坪) | 64.2万/坪 (17.1年/53.7坪) | 93.9万/坪 (0.6年/58.4坪) |
| 忍海駅 | 82.0万/坪 (28.3年/139坪) | 34.3万/坪 (28.1年/114坪) | 59.5万/坪 (7.5年/59.0坪) |
| 近鉄御所駅 | 28.8万/坪 (27.2年/70.2坪) | 26.3万/坪 (24.6年/64.6坪) | 24.1万/坪 (29.3年/75.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
忍海駅 82.0 万/坪(昨年同期比 +139.4 ％)
忍海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.0万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +139.4％( +47.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -53.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 28.1年から +0.7 ％増)。平均土地面積は 139.2 坪 (昨年 114.5 坪から +21.5 ％増)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 54.1 坪から -36.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
尺土駅 37.2 万/坪(昨年同期比 -29.4 ％)
尺土駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.2万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -29.4％( -15.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2021年)に比べて -45.2％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 19.0年から +64.6 ％増)。平均土地面積は 49.1 坪 (昨年 74.8 坪から -34.4 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 62.3 坪から -48.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 19.0 年 → 2022年 31.3 年、+64.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.3 分 → 2022年 12.5 分、+34.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.9 ％ → 2022年 40.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示