【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の近鉄奈良線 (生駒駅~近鉄奈良駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.9万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +8.0%( +5.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 88 件(1年前(2023年)に比べて -26.7%( -32件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 30.5年から -11.8 %減)。平均土地面積は 61.5 坪 (昨年 66.2 坪から -7.1 %減)。平均建物面積は 36.5 坪 (昨年 43.5 坪から -16.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。生駒駅、東生駒駅、富雄駅、新大宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新大宮駅で昨年に比べ +63.2 %、坪単価は 117 万円/坪となった。
上位 2 駅(新大宮駅、東生駒駅)は +56.3 %(坪単価 +38.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(近鉄奈良駅、菖蒲池駅)は -25.0 %(坪単価 -15.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 30.5 年 → 2024年 26.9 年、-11.8 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.8 % → 2024年 20.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.0 % → 2024年 31.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +63.2%( +45.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -62.5%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった近鉄奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.5万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -31.4%( -20.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(前年比変わらず)。
近鉄奈良線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
生駒駅 | 66.7万/坪 (30.4年/69.7坪) | 50.3万/坪 (34.0年/68.7坪) | 60.4万/坪 (33.2年/81.8坪) |
東生駒駅 | 95.5万/坪 (16.7年/50.9坪) | 63.9万/坪 (28.0年/59.9坪) | 67.9万/坪 (28.7年/44.5坪) |
富雄駅 | 79.8万/坪 (27.7年/57.1坪) | 62.1万/坪 (27.6年/63.5坪) | 63.0万/坪 (28.7年/54.7坪) |
学園前駅 | 82.8万/坪 (29.8年/84.4坪) | 85.4万/坪 (35.0年/80.6坪) | 84.4万/坪 (27.0年/78.1坪) |
菖蒲池駅 | 46.4万/坪 (29.4年/46.9坪) | 57.1万/坪 (33.0年/63.3坪) | 100万/坪 (10.9年/81.1坪) |
大和西大寺駅 | 80.1万/坪 (15.3年/59.7坪) | 82.9万/坪 (24.8年/79.2坪) | 98.3万/坪 (23.2年/50.9坪) |
新大宮駅 | 117万/坪 (8.6年/43.9坪) | 71.6万/坪 (26.1年/38.4坪) | 68.7万/坪 (20.1年/43.3坪) |
近鉄奈良駅 | 45.5万/坪 (36.4年/53.1坪) | 66.3万/坪 (27.9年/56.0坪) | 53.6万/坪 (31.7年/49.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新大宮駅 116.8 万/坪(昨年同期比 +63.2 %)
新大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +63.2%( +45.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -62.5%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.6年(昨年 26.1年から -67.1 %減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 38.4 坪から +14.3 %増)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 56.2 坪から -47.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.1 年 → 2024年 8.6 年、-67.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.4 分 → 2024年 20.0 分、+75.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 33.3 %)
東生駒駅 95.5 万/坪(昨年同期比 +49.5 %)
東生駒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.5万円/坪(28.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +49.5%( +31.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて +80.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 28.0年から -40.4 %減)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 59.9 坪から -15.0 %減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 34.5 坪から -5.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.0 年 → 2024年 16.7 年、-40.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.8 分 → 2024年 16.9 分、-29.2 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 22.2 %)
近鉄奈良駅 45.5 万/坪(昨年同期比 -31.4 %)
近鉄奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.5万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -31.4%( -20.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.4年(昨年 27.9年から +30.4 %増)。平均土地面積は 53.1 坪 (昨年 56.0 坪から -5.2 %減)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 34.7 坪から +10.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 37.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.9 年 → 2024年 36.4 年、+30.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 % → 2024年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 % → 2024年 6.2 %)
菖蒲池駅 46.4 万/坪(昨年同期比 -18.6 %)
菖蒲池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.4万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -18.6%( -10.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -46.2%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 33.0年から -11.0 %減)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 63.3 坪から -25.9 %減)。平均建物面積は 30.7 坪 (昨年 34.0 坪から -9.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 33.0 年 → 2024年 29.4 年、-11.0 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 % → 2024年 14.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 % → 2024年 28.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示