【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の近鉄奈良線 (生駒駅～近鉄奈良駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.0万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +20.6％( +12.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 143 件(１年前(2021年)に比べて +10.9％( +14件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 28.5年から -7.2 ％減)。平均土地面積は 63.9 坪 (昨年 66.8 坪から -4.4 ％減)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 40.5 坪から -8.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。学園前駅、菖蒲池駅、大和西大寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大和西大寺駅で昨年に比べ +70.1 ％、坪単価は 98.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(大和西大寺駅、菖蒲池駅)は +61.1 ％(坪単価 +37.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(富雄駅、新大宮駅)は -8.8 ％(坪単価 -6.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.1 ％ → 2022年 27.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 ％ → 2022年 18.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 34.7 ％ → 2022年 37.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.8 ％ → 2022年 3.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった菖蒲池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +52.0％( +34.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて +30.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった近鉄奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +1.0％( +0.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2021年)に比べて +4.8％( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
| 近鉄奈良線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 生駒駅 | 60.4万/坪 (33.2年/81.8坪) | 51.7万/坪 (32.8年/71.2坪) | 61.1万/坪 (23.6年/50.9坪) |
| 東生駒駅 | 67.9万/坪 (28.7年/44.5坪) | 65.0万/坪 (31.2年/79.3坪) | 64.9万/坪 (20.4年/67.8坪) |
| 富雄駅 | 63.0万/坪 (28.7年/54.7坪) | 73.0万/坪 (24.5年/55.6坪) | 69.8万/坪 (22.1年/56.6坪) |
| 学園前駅 | 84.4万/坪 (27.0年/78.1坪) | 69.1万/坪 (29.3年/80.1坪) | 105万/坪 (8.8年/98.4坪) |
| 菖蒲池駅 | 100万/坪 (10.9年/81.1坪) | 65.8万/坪 (30.2年/56.7坪) | 53.4万/坪 (20.1年/48.1坪) |
| 大和西大寺駅 | 98.3万/坪 (23.2年/50.9坪) | 57.8万/坪 (28.3年/64.5坪) | 96.1万/坪 (19.2年/63.4坪) |
| 新大宮駅 | 68.7万/坪 (20.1年/43.3坪) | 71.5万/坪 (29.8年/39.3坪) | 69.8万/坪 (31.0年/34.4坪) |
| 近鉄奈良駅 | 53.6万/坪 (31.7年/49.4坪) | 53.0万/坪 (22.9年/59.9坪) | 83.5万/坪 (33.5年/66.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大和西大寺駅 98.3 万/坪(昨年同期比 +70.1 ％)
大和西大寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.3万円/坪(29.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +70.1％( +40.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2021年)に比べて +13.3％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 28.3年から -17.9 ％減)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 64.5 坪から -21.1 ％減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 39.7 坪から -15.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 28.3 年 → 2022年 23.2 年、-17.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 18.9 分 → 2022年 13.6 分、-28.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.3 ％ → 2022年 23.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 23.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 26.7 ％ → 2022年 29.4 ％)
菖蒲池駅 100.1 万/坪(昨年同期比 +52.0 ％)
菖蒲池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +52.0％( +34.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて +30.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.9年(昨年 30.2年から -63.8 ％減)。平均土地面積は 81.1 坪 (昨年 56.7 坪から +43.0 ％増)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 29.2 坪から +53.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 30.2 年 → 2022年 10.9 年、-63.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 16.3 分 → 2022年 13.6 分、-16.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 50.0 ％)
富雄駅 63.0 万/坪(昨年同期比 -13.8 ％)
富雄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.0万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -13.8％( -10.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて -23.5％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 24.5年から +17.1 ％増)。平均土地面積は 54.7 坪 (昨年 55.6 坪から -1.7 ％減)。平均建物面積は 32.7 坪 (昨年 32.0 坪から +2.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.5 分 → 2022年 12.2 分、-20.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.9 ％ → 2022年 23.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 23.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.5 年 → 2022年 28.7 年、+17.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.3 ％ → 2022年 46.2 ％)
新大宮駅 68.7 万/坪(昨年同期比 -3.9 ％)
新大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.7万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -3.9％( -2.8万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 29.8年から -32.4 ％減)。平均土地面積は 43.3 坪 (昨年 39.3 坪から +10.0 ％増)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 26.0 坪から +18.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 29.8 年 → 2022年 20.1 年、-32.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 37.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 15.8 分 → 2022年 17.7 分、+12.0 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示