【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の近鉄吉野線 (橿原神宮前駅～吉野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.8万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +15.5％( +6.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2021年)に比べて -20.6％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 24.4年から +32.1 ％増)。平均土地面積は 80.5 坪 (昨年 70.2 坪から +14.6 ％増)。平均建物面積は 51.7 坪 (昨年 41.4 坪から +24.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。岡寺駅、吉野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下市口駅で昨年に比べ +130.4 ％、坪単価は 19.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(下市口駅、六田駅)は +123.8 ％(坪単価 +14.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(飛鳥駅、壺阪山駅)は -41.5 ％(坪単価 -15.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 56.7 ％ → 2022年 31.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 24.4 年 → 2022年 32.3 年、+32.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 26.3 分 → 2022年 29.8 分、+13.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.3 ％ → 2022年 40.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 9.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった橿原神宮前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.5万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -8.9％( -7.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった吉野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.5万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +54.5％( +0.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 近鉄吉野線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橿原神宮前駅 | 75.5万/坪 (27.0年/77.3坪) | 82.9万/坪 (11.2年/51.4坪) | 57.2万/坪 (24.3年/70.8坪) |
| 岡寺駅 | 64.4万/坪 (31.3年/43.6坪) | 39.8万/坪 (29.6年/60.0坪) | 37.8万/坪 (31.3年/52.9坪) |
| 飛鳥駅 | 17.2万/坪 (43.3年/59.0坪) | 32.6万/坪 (37.3年/136坪) | - |
| 壺阪山駅 | 26.5万/坪 (9.3年/54.5坪) | 41.3万/坪 (22.5年/50.3坪) | - |
| 市尾駅 | - | - | 28.0万/坪 (27.3年/49.9坪) |
| 葛駅 | 3.8万/坪 (46.3年/115坪) | - | - |
| 吉野口駅 | - | - | - |
| 薬水駅 | 3.4万/坪 (67.3年/514坪) | - | - |
| 福神駅 | - | - | - |
| 大阿太駅 | - | - | - |
| 下市口駅 | 19.8万/坪 (42.3年/40.8坪) | 8.6万/坪 (38.6年/87.7坪) | 10.4万/坪 (42.3年/51.4坪) |
| 越部駅 | - | 27.8万/坪 (24.3年/70.3坪) | 76.0万/坪 (1.3年/72.6坪) |
| 六田駅 | 33.1万/坪 (7.3年/75.6坪) | 15.2万/坪 (31.1年/82.2坪) | 17.8万/坪 (24.3年/194坪) |
| 大和上市駅 | 4.3万/坪 (59.3年/56.0坪) | 6.6万/坪 (48.3年/70.1坪) | - |
| 吉野神宮駅 | - | - | 4.9万/坪 (47.3年/66.6坪) |
| 吉野駅 | 1.5万/坪 (0年/84.7坪) | 1.0万/坪 (0年/112坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下市口駅 19.8 万/坪(昨年同期比 +130.4 ％)
下市口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.8万円/坪(6.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +130.4％( +11.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.3年(昨年 38.6年から +9.5 ％増)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 87.7 坪から -53.4 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 39.3 坪から -38.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 86.7 分 → 2022年 10.0 分、-88.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 100.0 ％)
六田駅 33.1 万/坪(昨年同期比 +117.2 ％)
六田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +117.2％( +17.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.3年(昨年 31.1年から -76.6 ％減)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 82.2 坪から -8.0 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 35.0 坪から +12.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.1 年 → 2022年 7.3 年、-76.6 ％と大きく減少)
飛鳥駅 17.2 万/坪(昨年同期比 -47.1 ％)
飛鳥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.2万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -47.1％( -15.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 37.3年から +16.1 ％増)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 136.1 坪から -56.7 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 41.6 坪から -16.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 21.5 分 → 2022年 4.0 分、-81.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 37.3 年 → 2022年 43.3 年、+16.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
壺阪山駅 26.5 万/坪(昨年同期比 -35.9 ％)
壺阪山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.5万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -35.9％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 22.5年から -58.9 ％減)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 50.3 坪から +8.3 ％増)。平均建物面積は 214.0 坪 (昨年 28.7 坪から +644.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 22.5 年 → 2022年 9.3 年、-58.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 13.5 分 → 2022年 21.0 分、+55.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示