【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR東西線 (京橋駅~加島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -5.8%( -7.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 34 件(1年前(2023年)に比べて -65.7%( -65件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 28.9年から -31.1 %減)。平均土地面積は 39.5 坪 (昨年 35.9 坪から +9.8 %増)。平均建物面積は 75.4 坪 (昨年 77.4 坪から -2.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。新福島駅、御幣島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは御幣島駅で昨年に比べ +61.6 %、坪単価は 151 万円/坪となった。
上位 2 駅(御幣島駅、新福島駅)は +52.9 %(坪単価 +59.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(海老江駅、加島駅)は -43.6 %(坪単価 -60.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.9 年 → 2024年 19.9 年、-31.1 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.2 % → 2024年 6.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.2 % → 2024年 10.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.1 分 → 2024年 7.9 分、+10.7 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.3 % → 2024年 26.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.1 % → 2024年 5.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新福島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 201万円/坪(61.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +44.2%( +61.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった海老江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.2万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -45.3%( -46.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -92.3%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR東西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
京橋駅 | 124万/坪 (21.6年/36.9坪) | 104万/坪 (31.6年/30.3坪) | 107万/坪 (21.9年/25.9坪) |
大阪城北詰駅 | - | - | 129万/坪 (17.0年/22.7坪) |
大阪天満宮駅 | 154万/坪 (27.6年/57.5坪) | 171万/坪 (28.5年/62.7坪) | 104万/坪 (43.7年/60.5坪) |
北新地駅 | - | 316万/坪 (52.5年/16.6坪) | 313万/坪 (41.3年/28.0坪) |
新福島駅 | 201万/坪 (13.0年/18.2坪) | 140万/坪 (32.2年/15.3坪) | 151万/坪 (44.7年/40.5坪) |
海老江駅 | 56.2万/坪 (0年/12.1坪) | 103万/坪 (35.0年/20.5坪) | 140万/坪 (24.3年/21.8坪) |
御幣島駅 | 151万/坪 (12.3年/18.8坪) | 93.4万/坪 (25.4年/21.2坪) | 83.1万/坪 (21.2年/29.4坪) |
加島駅 | 103万/坪 (20.9年/60.8坪) | 177万/坪 (24.5年/52.0坪) | 85.0万/坪 (16.8年/28.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
御幣島駅 151.0 万/坪(昨年同期比 +61.6 %)
御幣島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +61.6%( +57.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -63.2%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 25.4年から -51.7 %減)。平均土地面積は 18.8 坪 (昨年 21.2 坪から -11.2 %減)。平均建物面積は 27.0 坪 (昨年 51.3 坪から -47.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 25.4 年 → 2024年 12.3 年、-51.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 % → 2024年 28.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 40.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 % → 2024年 40.0 %)
新福島駅 201.5 万/坪(昨年同期比 +44.2 %)
新福島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 201万円/坪(61.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +44.2%( +61.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 32.2年から -59.6 %減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 15.3 坪から +18.3 %増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 28.1 坪から +13.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.2 年 → 2024年 13.0 年、-59.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.6 分 → 2024年 2.0 分、-56.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 100.0 %)
海老江駅 56.2 万/坪(昨年同期比 -45.3 %)
海老江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.2万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -45.3%( -46.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -92.3%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 20.5 坪から -40.9 %減)。平均建物面積は 15.1 坪 (昨年 41.1 坪から -63.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.5 分 → 2024年 5.0 分、-23.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 % → 2024年 100.0 %)
加島駅 102.8 万/坪(昨年同期比 -42.0 %)
加島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -42.0%( -74.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -64.0%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 24.5年から -14.8 %減)。平均土地面積は 60.8 坪 (昨年 52.0 坪から +17.1 %増)。平均建物面積は 78.3 坪 (昨年 53.3 坪から +47.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.5 年 → 2024年 20.9 年、-14.8 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.0 % → 2024年 55.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 % → 2024年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 % → 2024年 25.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 % → 2024年 12.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示