【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期のJR東西線 (京橋駅～加島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(50.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +65.5％( +66.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.2年(昨年 22.2年から +58.6 ％増)。平均土地面積は 41.8 坪 (昨年 30.3 坪から +38.1 ％増)。平均建物面積は 69.0 坪 (昨年 49.4 坪から +39.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大阪天満宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは加島駅で昨年に比べ +400.9 ％、坪単価は 486 万円/坪となった。
上位 2 駅(加島駅、大阪天満宮駅)は +223.1 ％(坪単価 +224.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新福島駅、御幣島駅)は -11.6 ％(坪単価 -16.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 8.4 分 → 2023年 7.2 分、-15.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 34.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 22.2 年 → 2023年 35.2 年、+58.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.7 ％ → 2023年 41.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 34.8 ％ → 2023年 48.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった加島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 486万円/坪(147万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +400.9％( +388.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった御幣島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.0万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -5.9％( -4.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -22.2％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東西線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京橋駅 | 130万/坪 (25.6年/41.6坪) | 120万/坪 (13.7年/20.7坪) | 104万/坪 (30.4年/36.9坪) |
| 大阪城北詰駅 | - | - | 189万/坪 (2.3年/43.9坪) |
| 大阪天満宮駅 | 190万/坪 (23.8年/51.4坪) | 131万/坪 (64.3年/28.7坪) | 111万/坪 (24.8年/49.2坪) |
| 北新地駅 | - | - | 314万/坪 (0年/12.1坪) |
| 新福島駅 | 140万/坪 (34.3年/14.5坪) | 169万/坪 (39.3年/62.0坪) | - |
| 海老江駅 | 82.1万/坪 (36.8年/22.7坪) | 79.3万/坪 (21.3年/18.2坪) | 49.3万/坪 (57.6年/12.1坪) |
| 御幣島駅 | 69.0万/坪 (40.1年/23.1坪) | 73.3万/坪 (28.3年/27.1坪) | 56.2万/坪 (31.0年/33.3坪) |
| 加島駅 | 486万/坪 (50.7年/99.3坪) | 97.0万/坪 (12.7年/39.3坪) | 69.9万/坪 (21.3年/27.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
加島駅 485.7 万/坪(昨年同期比 +400.9 ％)
加島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 486万円/坪(147万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +400.9％( +388.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 50.7年(昨年 12.7年から +300.3 ％増)。平均土地面積は 99.3 坪 (昨年 39.3 坪から +152.6 ％増)。平均建物面積は 61.4 坪 (昨年 59.0 坪から +4.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.4 分 → 2023年 7.5 分、-34.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 12.7 年 → 2023年 50.7 年、+300.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
大阪天満宮駅 189.9 万/坪(昨年同期比 +45.3 ％)
大阪天満宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +45.3％( +59.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 64.3年から -63.0 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 28.7 坪から +78.9 ％増)。平均建物面積は 269.2 坪 (昨年 63.5 坪から +323.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 64.3 年 → 2023年 23.8 年、-63.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 6.0 分 → 2023年 5.0 分、-16.7 ％と減少)
新福島駅 140.0 万/坪(昨年同期比 -17.3 ％)
新福島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -17.3％( -29.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 39.3年から -12.7 ％減)。平均土地面積は 14.5 坪 (昨年 62.0 坪から -76.6 ％減)。平均建物面積は 27.5 坪 (昨年 158.1 坪から -82.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 39.3 年 → 2023年 34.3 年、-12.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 80.0 ％)
御幣島駅 69.0 万/坪(昨年同期比 -5.9 ％)
御幣島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.0万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -5.9％( -4.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -22.2％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.1年(昨年 28.3年から +41.9 ％増)。平均土地面積は 23.1 坪 (昨年 27.1 坪から -14.6 ％減)。平均建物面積は 32.6 坪 (昨年 35.8 坪から -8.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 28.3 年 → 2023年 40.1 年、+41.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示