【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR東西線 (京橋駅～加島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +0.9％( +0.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 92 件(１年前(2020年)に比べて +73.6％( +39件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 21.6年から +31.8 ％増)。平均土地面積は 38.5 坪 (昨年 27.3 坪から +40.9 ％増)。平均建物面積は 63.6 坪 (昨年 52.3 坪から +21.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。海老江駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは海老江駅で昨年に比べ +33.6 ％、坪単価は 146 万円/坪となった。
上位 2 駅(海老江駅、御幣島駅)は +20.3 ％(坪単価 +20.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(加島駅、大阪天満宮駅)は -20.3 ％(坪単価 -22.5 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.6 年 → 2021年 28.4 年、+31.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.1 分 → 2021年 7.6 分、+24.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 ％ → 2021年 35.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 18.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった海老江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +33.6％( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2020年)に比べて +175.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.5万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -29.8％( -27.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて -12.5％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
| JR東西線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京橋駅 | 91.2万/坪 (29.8年/26.7坪) | 99.6万/坪 (22.2年/23.1坪) | 109万/坪 (24.5年/47.2坪) |
| 大阪城北詰駅 | 145万/坪 (33.4年/102坪) | - | 90.4万/坪 (38.8年/31.8坪) |
| 大阪天満宮駅 | 142万/坪 (26.6年/46.1坪) | 159万/坪 (29.4年/38.3坪) | 130万/坪 (20.8年/51.4坪) |
| 北新地駅 | 326万/坪 (50.0年/19.7坪) | - | 3,636万/坪 (64.3年/31.8坪) |
| 新福島駅 | 145万/坪 (0年/14.4坪) | 146万/坪 (28.0年/20.0坪) | 125万/坪 (10.5年/21.2坪) |
| 海老江駅 | 146万/坪 (31.0年/46.3坪) | 109万/坪 (0.13年/22.3坪) | 92.2万/坪 (42.1年/23.3坪) |
| 御幣島駅 | 72.7万/坪 (26.6年/37.6坪) | 67.9万/坪 (30.1年/18.2坪) | 97.7万/坪 (17.5年/24.5坪) |
| 加島駅 | 65.5万/坪 (25.5年/47.5坪) | 93.3万/坪 (15.3年/38.2坪) | 90.4万/坪 (20.8年/78.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
海老江駅 145.8 万/坪(昨年同期比 +33.6 ％)
海老江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +33.6％( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2020年)に比べて +175.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 0.1年から +24496.3 ％増)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 22.3 坪から +107.7 ％増)。平均建物面積は 57.2 坪 (昨年 32.1 坪から +78.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.1 年 → 2021年 31.0 年、+24496.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.8 分 → 2021年 5.7 分、+52.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
御幣島駅 72.7 万/坪(昨年同期比 +7.0 ％)
御幣島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.7万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +7.0％( +4.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 30.1年から -11.5 ％減)。平均土地面積は 37.6 坪 (昨年 18.2 坪から +107.4 ％増)。平均建物面積は 58.7 坪 (昨年 26.8 坪から +118.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 30.1 年 → 2021年 26.6 年、-11.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 ％ → 2021年 20.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 13.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.2 分 → 2021年 10.0 分、+21.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 ％ → 2021年 46.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 ％ → 2021年 16.7 ％)
加島駅 65.5 万/坪(昨年同期比 -29.8 ％)
加島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.5万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -29.8％( -27.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて -12.5％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 15.3年から +67.3 ％増)。平均土地面積は 47.5 坪 (昨年 38.2 坪から +24.5 ％増)。平均建物面積は 47.6 坪 (昨年 48.3 坪から -1.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 ％ → 2021年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.3 年 → 2021年 25.5 年、+67.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.1 分 → 2021年 8.6 分、+42.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 38.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 23.1 ％)
大阪天満宮駅 141.6 万/坪(昨年同期比 -10.9 ％)
大阪天満宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(42.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -10.9％( -17.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 29.4年から -9.5 ％減)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 38.3 坪から +20.4 ％増)。平均建物面積は 135.9 坪 (昨年 153.3 坪から -11.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.3 分 → 2021年 6.0 分、+80.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示