【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR大和路線 (河内堅上駅~JR難波駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.7万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +6.7%( +5.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 160 件(1年前(2023年)に比べて -61.1%( -251件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 28.0年から +0.5 %増)。平均土地面積は 41.7 坪 (昨年 33.0 坪から +26.4 %増)。平均建物面積は 48.1 坪 (昨年 41.6 坪から +15.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。久宝寺駅、東部市場前駅、天王寺駅、今宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは天王寺駅で昨年に比べ +41.6 %、坪単価は 131 万円/坪となった。
上位 2 駅(天王寺駅、今宮駅)は +37.2 %(坪単価 +32.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(加美駅、八尾駅)は -16.1 %(坪単価 -11.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.6 % → 2024年 20.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.1 % → 2024年 31.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.5 % → 2024年 6.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.1 % → 2024年 0.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +41.6%( +38.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.7万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.8%( -10.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 30 件(1年前(2023年)に比べて -63.9%( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR大和路線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
河内堅上駅 | 60.3万/坪 (37.7年/33.3坪) | - | 24.8万/坪 (31.0年/185坪) |
高井田駅 | 82.9万/坪 (34.6年/57.2坪) | 73.1万/坪 (29.3年/36.7坪) | 83.3万/坪 (23.6年/41.3坪) |
柏原駅 | 66.2万/坪 (26.4年/23.4坪) | 68.5万/坪 (22.9年/40.8坪) | 61.3万/坪 (29.0年/57.5坪) |
志紀駅 | 70.4万/坪 (27.1年/32.9坪) | 66.4万/坪 (31.6年/27.8坪) | 63.3万/坪 (30.4年/48.4坪) |
八尾駅 | 59.7万/坪 (29.8年/26.5坪) | 70.1万/坪 (30.1年/34.3坪) | 74.8万/坪 (31.9年/35.3坪) |
久宝寺駅 | 116万/坪 (23.9年/64.0坪) | 90.0万/坪 (24.2年/35.2坪) | 79.9万/坪 (28.8年/46.7坪) |
加美駅 | 63.1万/坪 (35.3年/27.1坪) | 76.4万/坪 (34.0年/33.0坪) | 71.3万/坪 (22.0年/28.0坪) |
平野駅 | 97.4万/坪 (26.0年/60.4坪) | 83.9万/坪 (23.8年/26.9坪) | 88.4万/坪 (19.9年/37.3坪) |
東部市場前駅 | 96.4万/坪 (22.6年/40.5坪) | 73.0万/坪 (28.2年/27.0坪) | 76.8万/坪 (23.2年/31.1坪) |
天王寺駅 | 131万/坪 (44.2年/12.1坪) | 92.6万/坪 (41.2年/34.3坪) | 97.4万/坪 (42.4年/102坪) |
新今宮駅 | - | 72.1万/坪 (26.8年/15.1坪) | 179万/坪 (2.0年/52.9坪) |
今宮駅 | 108万/坪 (10.0年/33.3坪) | 81.7万/坪 (28.8年/57.5坪) | 98.1万/坪 (17.1年/98.3坪) |
JR難波駅 | - | 434万/坪 (44.8年/293坪) | 314万/坪 (52.9年/29.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天王寺駅 131.1 万/坪(昨年同期比 +41.6 %)
天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +41.6%( +38.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.2年(昨年 41.2年から +7.3 %増)。平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 34.3 坪から -64.7 %減)。平均建物面積は 20.4 坪 (昨年 136.6 坪から -85.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.8 分 → 2024年 7.5 分、+28.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 50.0 %)
今宮駅 108.4 万/坪(昨年同期比 +32.7 %)
今宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +32.7%( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -87.5%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 28.8年から -65.3 %減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 57.5 坪から -42.1 %減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 135.7 坪から -72.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.8 年 → 2024年 10.0 年、-65.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.2 分 → 2024年 10.0 分、+21.2 %と大きく増加)
加美駅 63.1 万/坪(昨年同期比 -17.4 %)
加美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.1万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -17.4%( -13.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -69.7%( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 34.0年から +3.6 %増)。平均土地面積は 27.1 坪 (昨年 33.0 坪から -18.1 %減)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 35.5 坪から -3.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.1 % → 2024年 20.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.2 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 10.9 分 → 2024年 12.3 分、+12.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.7 % → 2024年 30.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.0 % → 2024年 10.0 %)
八尾駅 59.7 万/坪(昨年同期比 -14.8 %)
八尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.7万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.8%( -10.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 30 件(1年前(2023年)に比べて -63.9%( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 30.1年から -0.8 %減)。平均土地面積は 26.5 坪 (昨年 34.3 坪から -22.6 %減)。平均建物面積は 28.9 坪 (昨年 30.9 坪から -6.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.1 % → 2024年 26.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.0 % → 2024年 13.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.8 % → 2024年 36.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.0 % → 2024年 3.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示