【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR大和路線 (河内堅上駅～JR難波駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.9万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +14.7％( +10.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 87 件(１年前(2023年)に比べて -12.1％( -12件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 30.8年から -15.6 ％減)。平均土地面積は 31.3 坪 (昨年 31.8 坪から -1.7 ％減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 45.8 坪から -15.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。高井田駅、久宝寺駅、平野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは今宮駅で昨年に比べ +140.6 ％、坪単価は 281 万円/坪となった。
上位 2 駅(今宮駅、高井田駅)は +99.5 ％(坪単価 +99.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(加美駅、八尾駅)は -32.6 ％(坪単価 -27.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 30.8 年 → 2024年 26.0 年、-15.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.1 ％ → 2024年 18.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.2 ％ → 2024年 23.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.3 ％ → 2024年 37.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった今宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 281万円/坪(85.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +140.6％( +164.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.3万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -48.5％( -43.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR大和路線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 河内堅上駅 | 15.1万/坪 (0年/49.9坪) | - | - |
| 高井田駅 | 94.2万/坪 (32.8年/83.9坪) | 59.4万/坪 (35.3年/35.6坪) | 80.3万/坪 (37.7年/44.9坪) |
| 柏原駅 | 64.0万/坪 (19.8年/24.8坪) | 76.0万/坪 (19.6年/31.8坪) | 68.2万/坪 (27.3年/65.2坪) |
| 志紀駅 | 63.7万/坪 (31.7年/45.2坪) | 68.0万/坪 (32.3年/23.2坪) | 66.0万/坪 (24.6年/23.5坪) |
| 八尾駅 | 57.6万/坪 (31.4年/27.0坪) | 69.1万/坪 (32.2年/26.6坪) | 58.9万/坪 (37.1年/28.7坪) |
| 久宝寺駅 | 79.3万/坪 (27.5年/23.8坪) | 63.9万/坪 (34.9年/32.6坪) | 86.7万/坪 (32.5年/24.2坪) |
| 加美駅 | 46.3万/坪 (36.5年/21.8坪) | 90.0万/坪 (42.5年/34.6坪) | 80.8万/坪 (22.1年/33.5坪) |
| 平野駅 | 98.3万/坪 (21.7年/27.4坪) | 70.8万/坪 (26.4年/38.5坪) | 88.6万/坪 (22.5年/34.1坪) |
| 東部市場前駅 | 94.4万/坪 (17.2年/29.2坪) | 90.5万/坪 (28.8年/28.2坪) | 83.8万/坪 (21.5年/40.5坪) |
| 天王寺駅 | - | 123万/坪 (30.0年/46.1坪) | - |
| 新今宮駅 | 58.8万/坪 (29.5年/13.6坪) | - | - |
| 今宮駅 | 281万/坪 (11.5年/25.0坪) | 117万/坪 (26.5年/99.8坪) | 125万/坪 (5.5年/145坪) |
| JR難波駅 | 366万/坪 (27.5年/24.2坪) | - | 364万/坪 (72.6年/40.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
今宮駅 281.0 万/坪(昨年同期比 +140.6 ％)
今宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 281万円/坪(85.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +140.6％( +164.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.5年(昨年 26.5年から -56.6 ％減)。平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 99.8 坪から -75.0 ％減)。平均建物面積は 21.9 坪 (昨年 453.8 坪から -95.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.5 年 → 2024年 11.5 年、-56.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 7.5 分、+50.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
高井田駅 94.2 万/坪(昨年同期比 +58.5 ％)
高井田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.2万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +58.5％( +34.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -63.6％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 35.3年から -7.2 ％減)。平均土地面積は 83.9 坪 (昨年 35.6 坪から +135.7 ％増)。平均建物面積は 81.7 坪 (昨年 39.5 坪から +107.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.7 分 → 2024年 8.8 分、-10.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
加美駅 46.3 万/坪(昨年同期比 -48.5 ％)
加美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.3万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -48.5％( -43.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.5年(昨年 42.5年から -14.1 ％減)。平均土地面積は 21.8 坪 (昨年 34.6 坪から -37.0 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 30.1 坪から +5.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 42.5 年 → 2024年 36.5 年、-14.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 11.2 分 → 2024年 12.6 分、+12.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
八尾駅 57.6 万/坪(昨年同期比 -16.8 ％)
八尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.6万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -16.8％( -11.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -22.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 32.2年から -2.4 ％減)。平均土地面積は 27.0 坪 (昨年 26.6 坪から +1.3 ％増)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 30.6 坪から +13.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.1 ％ → 2024年 23.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 52.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 5.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示