【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR大和路線 (河内堅上駅~JR難波駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.1万円/坪(22.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -5.3%( -4.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 70 件(1年前(2023年)に比べて -41.7%( -50件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.1年(昨年 25.9年から +27.9 %増)。平均土地面積は 31.0 坪 (昨年 30.2 坪から +2.8 %増)。平均建物面積は 42.2 坪 (昨年 34.8 坪から +21.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。久宝寺駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは天王寺駅で昨年に比べ +281.6 %、坪単価は 187 万円/坪となった。
上位 2 駅(天王寺駅、久宝寺駅)は +161.8 %(坪単価 +88.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(加美駅、八尾駅)は -33.1 %(坪単価 -28.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.7 % → 2024年 24.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.0 % → 2024年 1.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.9 年 → 2024年 33.1 年、+27.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 % → 2024年 47.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.4 % → 2024年 13.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +281.6%( +138.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった加美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.4万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -39.2%( -34.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
JR大和路線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
河内堅上駅 | 20.9万/坪 (28.3年/33.3坪) | - | 32.0万/坪 (32.3年/148坪) |
高井田駅 | 77.6万/坪 (55.6年/65.0坪) | 90.9万/坪 (29.5年/34.4坪) | 68.0万/坪 (27.8年/36.3坪) |
柏原駅 | 63.2万/坪 (21.3年/26.5坪) | 65.7万/坪 (17.9年/33.5坪) | 59.6万/坪 (31.1年/103坪) |
志紀駅 | 74.1万/坪 (29.6年/30.4坪) | 70.3万/坪 (27.7年/21.9坪) | 51.5万/坪 (34.5年/52.3坪) |
八尾駅 | 58.0万/坪 (34.3年/29.1坪) | 79.6万/坪 (31.2年/42.4坪) | 62.2万/坪 (28.9年/23.6坪) |
久宝寺駅 | 132万/坪 (16.6年/23.7坪) | 93.0万/坪 (20.8年/42.5坪) | 72.1万/坪 (25.4年/76.5坪) |
加美駅 | 53.4万/坪 (38.7年/30.3坪) | 87.8万/坪 (37.0年/25.7坪) | 70.7万/坪 (20.3年/20.2坪) |
平野駅 | 85.9万/坪 (28.4年/26.6坪) | 81.4万/坪 (22.0年/20.5坪) | 92.2万/坪 (18.6年/29.2坪) |
東部市場前駅 | 73.6万/坪 (32.2年/27.5坪) | 67.0万/坪 (25.8年/23.5坪) | 79.0万/坪 (19.5年/28.1坪) |
天王寺駅 | 187万/坪 (50.3年/13.6坪) | 49.1万/坪 (38.3年/25.7坪) | - |
新今宮駅 | - | - | - |
今宮駅 | - | 62.1万/坪 (0年/31.8坪) | - |
JR難波駅 | - | - | 264万/坪 (33.3年/18.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天王寺駅 187.3 万/坪(昨年同期比 +281.6 %)
天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +281.6%( +138.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 50.3年(昨年 38.3年から +31.4 %増)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 25.7 坪から -47.1 %減)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 99.8 坪から -81.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.0 分 → 2024年 5.0 分、-28.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 38.3 年 → 2024年 50.3 年、+31.4 %と大きく増加)
久宝寺駅 132.1 万/坪(昨年同期比 +42.0 %)
久宝寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +42.0%( +39.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.6年(昨年 20.8年から -20.1 %減)。平均土地面積は 23.7 坪 (昨年 42.5 坪から -44.2 %減)。平均建物面積は 25.2 坪 (昨年 49.8 坪から -49.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.8 年 → 2024年 16.6 年、-20.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.9 分 → 2024年 14.7 分、+23.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 % → 2024年 33.3 %)
加美駅 53.4 万/坪(昨年同期比 -39.2 %)
加美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.4万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -39.2%( -34.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 38.7年(昨年 37.0年から +4.5 %増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 25.7 坪から +17.6 %増)。平均建物面積は 40.5 坪 (昨年 31.3 坪から +29.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 10.3 分 → 2024年 11.4 分、+10.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 60.0 %)
八尾駅 58.0 万/坪(昨年同期比 -27.1 %)
八尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.0万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -27.1%( -21.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -35.0%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 31.2年から +10.0 %増)。平均土地面積は 29.1 坪 (昨年 42.4 坪から -31.3 %減)。平均建物面積は 31.9 坪 (昨年 35.0 坪から -8.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 30.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 11.1 分 → 2024年 12.8 分、+16.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 % → 2024年 46.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示