【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期の阪神本線 (千船駅～大阪梅田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +25.9％( +21.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2022年)に比べて -8.7％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 30.7年から -25.4 ％減)。平均土地面積は 27.3 坪 (昨年 26.3 坪から +3.8 ％増)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 36.3 坪から +27.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。姫島駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは姫島駅で昨年に比べ +18.7 ％、坪単価は 79.9 万円/坪となった。
上位 1 駅(姫島駅)は +18.7 ％(坪単価 +12.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(野田駅)は -4.4 ％(坪単価 -6.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 30.7 年 → 2023年 22.9 年、-25.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 36.8 ％ → 2023年 20.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.5 ％ → 2023年 15.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 26.1 ％ → 2023年 23.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった野田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -4.4％( -6.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった千船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.8万円/坪(14.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +1.6％( +0.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪神本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千船駅 | 48.8万/坪 (29.8年/18.7坪) | 48.1万/坪 (36.5年/15.1坪) | 67.7万/坪 (20.8年/25.9坪) |
| 姫島駅 | 79.9万/坪 (28.3年/37.8坪) | 67.3万/坪 (26.9年/29.2坪) | 64.5万/坪 (27.9年/22.9坪) |
| 淀川駅 | - | - | - |
| 野田駅 | 135万/坪 (16.1年/25.3坪) | 142万/坪 (30.8年/51.9坪) | 110万/坪 (23.6年/16.1坪) |
| 福島駅 | 124万/坪 (23.1年/16.6坪) | 120万/坪 (33.3年/16.6坪) | 75.5万/坪 (57.8年/18.7坪) |
| 大阪梅田駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
姫島駅 79.9 万/坪(昨年同期比 +18.7 ％)
姫島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.9万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +18.7％( +12.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 26.9年から +5.2 ％増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 29.2 坪から +29.5 ％増)。平均建物面積は 70.8 坪 (昨年 40.7 坪から +74.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 16.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 ％ → 2023年 28.6 ％)
野田駅 135.3 万/坪(昨年同期比 -4.4 ％)
野田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -4.4％( -6.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 30.8年から -47.6 ％減)。平均土地面積は 25.3 坪 (昨年 51.9 坪から -51.2 ％減)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 59.0 坪から -28.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 30.8 年 → 2023年 16.1 年、-47.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 7.7 分 → 2023年 6.1 分、-20.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示