【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の阪神本線 (千船駅~大阪梅田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.7万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -28.8%( -37.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 26 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.1年(昨年 23.7年から +27.1 %増)。平均土地面積は 26.0 坪 (昨年 25.8 坪から +0.9 %増)。平均建物面積は 47.9 坪 (昨年 35.6 坪から +34.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。福島駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは福島駅で昨年に比べ +17.1 %、坪単価は 126 万円/坪となった。
上位 1 駅(福島駅)は +17.1 %(坪単価 +18.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(野田駅)は -49.2 %(坪単価 -93.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 31.8 % → 2023年 13.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 23.7 年 → 2023年 30.1 年、+27.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 18.2 % → 2023年 40.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 46.2 % → 2023年 26.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった福島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +17.1%( +18.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった千船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.7万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -23.4%( -21.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2022年)に比べて +66.7%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
阪神本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
千船駅 | 69.7万/坪 (29.4年/20.3坪) | 91.0万/坪 (12.0年/32.5坪) | 103万/坪 (0.25年/40.8坪) |
姫島駅 | 87.0万/坪 (25.9年/43.9坪) | 88.6万/坪 (27.3年/36.3坪) | 59.8万/坪 (31.0年/22.1坪) |
淀川駅 | - | 121万/坪 (11.3年/21.9坪) | - |
野田駅 | 96.7万/坪 (32.3年/18.2坪) | 190万/坪 (28.9年/21.9坪) | 124万/坪 (25.5年/19.9坪) |
福島駅 | 126万/坪 (33.4年/18.7坪) | 108万/坪 (27.9年/18.4坪) | 136万/坪 (22.1年/44.5坪) |
大阪梅田駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
福島駅 126.1 万/坪(昨年同期比 +17.1 %)
福島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +17.1%( +18.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 33.4年(昨年 27.9年から +19.7 %増)。平均土地面積は 18.7 坪 (昨年 18.4 坪から +1.4 %増)。平均建物面積は 24.5 坪 (昨年 38.1 坪から -35.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 13.2 分 → 2023年 7.7 分、-41.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 27.9 年 → 2023年 33.4 年、+19.7 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 50.0 %)
野田駅 96.7 万/坪(昨年同期比 -49.2 %)
野田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.7万円/坪(29.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -49.2%( -93.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて -62.5%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 28.9年から +11.5 %増)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 21.9 坪から -17.2 %減)。平均建物面積は 21.7 坪 (昨年 33.3 坪から -34.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 28.9 年 → 2023年 32.3 年、+11.5 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.2 分 → 2023年 8.3 分、+58.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示