【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の阪急宝塚本線 (大阪梅田駅～池田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -18.0％( -25.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 145 件(１年前(2022年)に比べて -16.7％( -29件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 21.6年から -3.0 ％減)。平均土地面積は 49.6 坪 (昨年 46.5 坪から +6.6 ％増)。平均建物面積は 52.3 坪 (昨年 47.2 坪から +10.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。曽根駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは曽根駅で昨年に比べ +24.0 ％、坪単価は 112 万円/坪となった。
上位 2 駅(曽根駅、服部天神駅)は +20.2 ％(坪単価 +19.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(池田駅、十三駅)は -39.2 ％(坪単価 -61.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 27.0 ％ → 2023年 20.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.1 ％ → 2023年 6.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 13.6 分 → 2023年 15.3 分、+12.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.3 ％ → 2023年 31.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 35.8 ％ → 2023年 29.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった豊中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -4.1％( -5.7万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 42 件(１年前(2022年)に比べて +13.5％( +5件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった十三駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.8万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -35.0％( -41.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪急宝塚本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪梅田駅 | - | - | - |
| 中津駅 | - | 1,085万/坪 (21.0年/154坪) | 81.9万/坪 (43.4年/25.0坪) |
| 十三駅 | 77.8万/坪 (21.0年/121坪) | 120万/坪 (26.0年/25.9坪) | 119万/坪 (24.4年/53.5坪) |
| 三国駅 | 106万/坪 (36.0年/15.9坪) | 111万/坪 (19.2年/39.3坪) | 96.9万/坪 (11.5年/29.7坪) |
| 庄内駅 | 94.2万/坪 (22.6年/26.9坪) | 92.9万/坪 (23.5年/34.7坪) | 81.6万/坪 (19.6年/75.5坪) |
| 服部天神駅 | 118万/坪 (17.2年/42.9坪) | 102万/坪 (28.0年/36.8坪) | 97.6万/坪 (18.1年/64.4坪) |
| 曽根駅 | 112万/坪 (18.6年/43.2坪) | 90.5万/坪 (24.5年/49.9坪) | 109万/坪 (18.3年/45.9坪) |
| 岡町駅 | 109万/坪 (22.5年/55.7坪) | 129万/坪 (14.2年/35.2坪) | 102万/坪 (10.2年/41.3坪) |
| 豊中駅 | 132万/坪 (19.4年/51.4坪) | 137万/坪 (20.9年/58.6坪) | 121万/坪 (18.3年/53.3坪) |
| 蛍池駅 | 117万/坪 (23.9年/74.7坪) | 135万/坪 (11.4年/56.5坪) | 102万/坪 (14.7年/32.0坪) |
| 石橋阪大前駅 | 113万/坪 (17.5年/58.9坪) | 117万/坪 (13.5年/41.2坪) | 109万/坪 (17.4年/36.8坪) |
| 池田駅 | 106万/坪 (25.6年/41.4坪) | 186万/坪 (29.0年/43.5坪) | 75.5万/坪 (30.4年/64.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
曽根駅 112.3 万/坪(昨年同期比 +24.0 ％)
曽根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(34.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +24.0％( +21.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 24.5年から -24.2 ％減)。平均土地面積は 43.2 坪 (昨年 49.9 坪から -13.4 ％減)。平均建物面積は 63.1 坪 (昨年 70.7 坪から -10.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 24.5 年 → 2023年 18.6 年、-24.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 50.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 9.6 分 → 2023年 11.2 分、+16.9 ％と増加)
服部天神駅 118.2 万/坪(昨年同期比 +16.3 ％)
服部天神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +16.3％( +16.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて -30.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 28.0年から -38.7 ％減)。平均土地面積は 42.9 坪 (昨年 36.8 坪から +16.5 ％増)。平均建物面積は 56.5 坪 (昨年 45.0 坪から +25.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 28.0 年 → 2023年 17.2 年、-38.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 8.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.4 分 → 2023年 11.7 分、+24.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 18.8 ％ → 2023年 41.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 15.0 ％ → 2023年 14.3 ％)
池田駅 105.6 万/坪(昨年同期比 -43.3 ％)
池田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(31.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -43.3％( -80.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(１年前(2022年)に比べて -37.5％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 29.0年から -11.8 ％減)。平均土地面積は 41.4 坪 (昨年 43.5 坪から -4.9 ％減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 41.7 坪から -21.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 29.0 年 → 2023年 25.6 年、-11.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.5 ％ → 2023年 30.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 45.5 ％ → 2023年 30.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 11.7 分 → 2023年 21.1 分、+80.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 ％ → 2023年 30.0 ％)
十三駅 77.8 万/坪(昨年同期比 -35.0 ％)
十三駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.8万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -35.0％( -41.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 26.0年から -19.2 ％減)。平均土地面積は 121.0 坪 (昨年 25.9 坪から +367.2 ％増)。平均建物面積は 205.7 坪 (昨年 76.2 坪から +170.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 26.0 年 → 2023年 21.0 年、-19.2 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示