【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期の阪堺電軌阪堺線 (恵美須町駅～船尾駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +4.4％( +4.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 57 件(１年前(2022年)に比べて +35.7％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 30.6年から -7.4 ％減)。平均土地面積は 27.5 坪 (昨年 33.5 坪から -18.0 ％減)。平均建物面積は 43.0 坪 (昨年 51.1 坪から -15.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。北天下茶屋駅、細井川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは松田町駅で昨年に比べ +290.7 ％、坪単価は 95.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(松田町駅、今船駅)は +250.3 ％(坪単価 +85.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(石津駅、東湊駅)は -28.4 ％(坪単価 -25.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.8 ％ → 2023年 28.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 29.7 ％ → 2023年 36.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 24.3 ％ → 2023年 18.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった恵美須町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 216万円/坪(65.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +12.7％( +24.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて -9.1％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった船尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.0万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -19.9％( -12.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪堺電軌阪堺線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 恵美須町駅 | 216万/坪 (36.8年/25.7坪) | 191万/坪 (42.5年/58.7坪) | 84.0万/坪 (29.0年/47.6坪) |
| 今池駅 | 87.2万/坪 (21.8年/63.5坪) | - | - |
| 今船駅 | 146万/坪 (0.8年/15.9坪) | 47.2万/坪 (26.3年/15.1坪) | - |
| 松田町駅 | 95.6万/坪 (9.8年/15.1坪) | 24.5万/坪 (0年/16.6坪) | - |
| 北天下茶屋駅 | 106万/坪 (20.9年/28.7坪) | 66.1万/坪 (43.8年/18.2坪) | 70.4万/坪 (12.4年/24.8坪) |
| 聖天坂駅 | 149万/坪 (1.0年/28.7坪) | 132万/坪 (0.6年/33.3坪) | 91.5万/坪 (15.6年/19.7坪) |
| 天神ノ森駅 | 64.6万/坪 (39.7年/66.9坪) | 70.2万/坪 (50.5年/19.7坪) | 94.4万/坪 (39.2年/32.3坪) |
| 東玉出駅 | 173万/坪 (0年/30.3坪) | - | 52.9万/坪 (0年/12.1坪) |
| 塚西駅 | 129万/坪 (0年/24.2坪) | - | 83.5万/坪 (42.3年/26.5坪) |
| 東粉浜駅 | 95.0万/坪 (27.8年/37.3坪) | 105万/坪 (17.8年/35.8坪) | 86.6万/坪 (17.8年/28.2坪) |
| 住吉駅 | 80.1万/坪 (29.1年/13.6坪) | 33.1万/坪 (56.3年/9.1坪) | 34.5万/坪 (25.5年/18.2坪) |
| 細井川駅 | 92.6万/坪 (21.5年/15.1坪) | 55.6万/坪 (26.4年/12.9坪) | 33.2万/坪 (31.5年/11.3坪) |
| 安立町駅 | - | 35.3万/坪 (0年/16.6坪) | 73.0万/坪 (27.8年/25.7坪) |
| 我孫子道駅 | 63.9万/坪 (31.6年/20.1坪) | 63.3万/坪 (32.0年/21.4坪) | 52.3万/坪 (24.9年/20.6坪) |
| 大和川駅 | 19.3万/坪 (0年/28.7坪) | - | - |
| 綾ノ町駅 | - | - | - |
| 妙国寺前駅 | - | - | 23.3万/坪 (49.8年/15.1坪) |
| 宿院駅 | 59.2万/坪 (32.0年/19.7坪) | - | - |
| 寺地町駅 | 82.4万/坪 (13.8年/19.7坪) | 72.7万/坪 (25.5年/33.3坪) | - |
| 御陵前駅 | 85.0万/坪 (0.8年/18.2坪) | - | - |
| 東湊駅 | 52.5万/坪 (46.9年/25.7坪) | 68.8万/坪 (23.4年/27.8坪) | 55.2万/坪 (1.0年/28.7坪) |
| 石津北駅 | - | - | - |
| 石津駅 | 69.6万/坪 (21.3年/28.7坪) | 104万/坪 (0.25年/34.8坪) | - |
| 船尾駅 | 52.0万/坪 (31.9年/21.2坪) | 64.9万/坪 (27.5年/28.0坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
松田町駅 95.6 万/坪(昨年同期比 +290.7 ％)
松田町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.6万円/坪(28.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +290.7％( +71.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 16.6 坪から -9.1 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 15.1 坪から +70.0 ％増)。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
今船駅 146.4 万/坪(昨年同期比 +210.0 ％)
今船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +210.0％( +99.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 26.3年から -97.1 ％減)。平均土地面積は 15.9 坪 (昨年 15.1 坪から +5.0 ％増)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 31.8 坪から -33.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.3 年 → 2023年 0.8 年、-97.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 5.0 分 → 2023年 3.5 分、-30.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
石津駅 69.6 万/坪(昨年同期比 -33.0 ％)
石津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -33.0％( -34.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.3年(昨年 0.3年から +8337.0 ％増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 34.8 坪から -17.4 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 31.8 坪から -9.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.3 年 → 2023年 21.3 年、+8337.0 ％と大きく増加)
東湊駅 52.5 万/坪(昨年同期比 -23.8 ％)
東湊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.5万円/坪(15.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -23.8％( -16.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.9年(昨年 23.4年から +100.3 ％増)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 27.8 坪から -7.6 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 32.1 坪から -17.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.0 分 → 2023年 7.5 分、-31.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 23.4 年 → 2023年 46.9 年、+100.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示