【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期の阪堺電軌上町線 (阿倍野駅~住吉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.7万円/坪(30.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +22.0%( +18.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 83 件(1年前(2022年)に比べて +25.8%( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 31.8年から -18.0 %減)。平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 28.6 坪から -12.5 %減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 37.2 坪から -5.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。阿倍野駅、東天下茶屋駅、北畠駅、姫松駅、帝塚山三丁目駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは住吉駅で昨年に比べ +142.2 %、坪単価は 80.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(住吉駅、姫松駅)は +115.9 %(坪単価 +49.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神ノ木駅、帝塚山四丁目駅)は -25.6 %(坪単価 -30.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 31.8 年 → 2023年 26.1 年、-18.0 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.6 % → 2023年 25.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 39.6 % → 2023年 29.4 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 53.0 % → 2023年 49.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.2 % → 2023年 32.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった帝塚山三丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +31.1%( +34.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神ノ木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.5万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -36.3%( -40.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
阪堺電軌上町線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
阿倍野駅 | 110万/坪 (21.8年/21.2坪) | 81.0万/坪 (23.0年/29.3坪) | 79.7万/坪 (30.1年/19.9坪) |
松虫駅 | 84.0万/坪 (29.9年/24.8坪) | 76.2万/坪 (33.4年/27.2坪) | 87.1万/坪 (25.2年/19.5坪) |
東天下茶屋駅 | 85.0万/坪 (32.3年/23.2坪) | 68.8万/坪 (34.5年/33.0坪) | 139万/坪 (10.2年/28.5坪) |
北畠駅 | 102万/坪 (27.8年/23.9坪) | 80.9万/坪 (33.1年/23.4坪) | 137万/坪 (25.4年/47.5坪) |
姫松駅 | 110万/坪 (21.0年/31.8坪) | 57.9万/坪 (40.1年/26.5坪) | 124万/坪 (41.7年/37.8坪) |
帝塚山三丁目駅 | 146万/坪 (8.2年/53.9坪) | 111万/坪 (57.8年/34.8坪) | - |
帝塚山四丁目駅 | 114万/坪 (20.5年/28.9坪) | 134万/坪 (19.3年/40.2坪) | 110万/坪 (22.2年/29.9坪) |
神ノ木駅 | 71.5万/坪 (31.9年/14.1坪) | 112万/坪 (31.5年/20.2坪) | - |
住吉駅 | 80.1万/坪 (29.1年/13.6坪) | 33.1万/坪 (56.3年/9.1坪) | 34.5万/坪 (25.5年/18.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
住吉駅 80.1 万/坪(昨年同期比 +142.2 %)
住吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.1万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +142.2%( +47.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 56.3年から -48.2 %減)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 9.1 坪から +50.0 %増)。平均建物面積は 21.9 坪 (昨年 21.2 坪から +3.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 56.3 年 → 2023年 29.1 年、-48.2 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.0 分 → 2023年 10.0 分、+100.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 50.0 %)
姫松駅 109.6 万/坪(昨年同期比 +89.5 %)
姫松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +89.5%( +51.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 40.1年から -47.6 %減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 26.5 坪から +20.0 %増)。平均建物面積は 70.1 坪 (昨年 34.0 坪から +105.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 40.1 年 → 2023年 21.0 年、-47.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 6.0 分 → 2023年 4.3 分、-27.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 66.7 %)
神ノ木駅 71.5 万/坪(昨年同期比 -36.3 %)
神ノ木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.5万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -36.3%( -40.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 31.9年(昨年 31.5年から +1.2 %増)。平均土地面積は 14.1 坪 (昨年 20.2 坪から -30.0 %減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 26.7 坪から -15.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 4.3 分 → 2023年 5.0 分、+15.4 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 100.0 %)
帝塚山四丁目駅 114.4 万/坪(昨年同期比 -14.8 %)
帝塚山四丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -14.8%( -19.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2022年)に比べて +140.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 19.3年から +6.6 %増)。平均土地面積は 28.9 坪 (昨年 40.2 坪から -28.3 %減)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 50.8 坪から -19.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 22.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 4.0 分 → 2023年 4.5 分、+12.5 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 % → 2023年 55.6 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 16.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示