【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の近鉄南大阪線 (大阪阿部野橋駅~上ノ太子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.9万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -4.4%( -2.8万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 224 件(1年前(2020年)に比べて +67.2%( +90件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 29.2年から +2.7 %増)。平均土地面積は 36.8 坪 (昨年 50.2 坪から -26.6 %減)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 48.5 坪から -28.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。河堀口駅、針中野駅、布忍駅、古市駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは針中野駅で昨年に比べ +68.2 %、坪単価は 118 万円/坪となった。
上位 2 駅(針中野駅、布忍駅)は +60.4 %(坪単価 +34.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(道明寺駅、大阪阿部野橋駅)は -36.1 %(坪単価 -38.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.2 % → 2021年 15.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.7 % → 2021年 13.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.0 % → 2021年 29.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.5 % → 2021年 1.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった河堀口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +26.4%( +26.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高鷲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.0万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +18.5%( +6.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +142.9%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
近鉄南大阪線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大阪阿部野橋駅 | 101万/坪 (33.3年/31.8坪) | 144万/坪 (31.3年/121坪) | 123万/坪 (-0.25年/16.6坪) |
河堀口駅 | 124万/坪 (27.3年/18.2坪) | 98.3万/坪 (31.8年/66.6坪) | 85.1万/坪 (13.8年/28.0坪) |
北田辺駅 | 114万/坪 (33.8年/15.9坪) | 118万/坪 (9.4年/74.7坪) | 90.9万/坪 (10.8年/18.9坪) |
今川駅 | 100万/坪 (24.9年/39.0坪) | 129万/坪 (0.15年/21.2坪) | 121万/坪 (11.2年/37.8坪) |
針中野駅 | 118万/坪 (9.8年/32.1坪) | 70.4万/坪 (25.6年/33.1坪) | 85.4万/坪 (27.1年/61.4坪) |
矢田駅 | 71.4万/坪 (27.5年/34.1坪) | 65.2万/坪 (39.1年/49.7坪) | 133万/坪 (21.5年/72.2坪) |
河内天美駅 | 45.1万/坪 (36.1年/18.9坪) | 43.4万/坪 (36.3年/24.5坪) | 42.8万/坪 (34.4年/22.0坪) |
布忍駅 | 63.3万/坪 (46.0年/26.9坪) | 41.4万/坪 (33.0年/28.0坪) | 52.2万/坪 (25.6年/27.0坪) |
高見ノ里駅 | 44.1万/坪 (34.4年/25.4坪) | 42.1万/坪 (34.1年/38.8坪) | 33.2万/坪 (40.2年/35.4坪) |
河内松原駅 | 53.3万/坪 (35.6年/31.4坪) | 58.7万/坪 (25.0年/59.6坪) | 52.7万/坪 (29.7年/62.5坪) |
恵我ノ荘駅 | 59.5万/坪 (28.1年/33.9坪) | 78.3万/坪 (26.7年/49.3坪) | 58.2万/坪 (27.3年/68.9坪) |
高鷲駅 | 42.0万/坪 (29.0年/47.2坪) | 35.5万/坪 (38.6年/51.9坪) | 33.1万/坪 (33.0年/22.7坪) |
藤井寺駅 | 52.8万/坪 (31.4年/46.3坪) | 48.3万/坪 (38.1年/61.3坪) | 48.4万/坪 (27.7年/67.7坪) |
土師ノ里駅 | 62.8万/坪 (32.4年/46.5坪) | 56.5万/坪 (34.8年/37.2坪) | 31.4万/坪 (35.0年/22.7坪) |
道明寺駅 | 46.8万/坪 (35.9年/32.1坪) | 82.0万/坪 (24.8年/110坪) | 64.7万/坪 (17.4年/75.6坪) |
古市駅 | 70.2万/坪 (21.3年/41.2坪) | 53.2万/坪 (25.3年/35.2坪) | 52.9万/坪 (30.0年/60.5坪) |
駒ケ谷駅 | - | 12.7万/坪 (32.8年/19.7坪) | 38.9万/坪 (30.1年/70.1坪) |
上ノ太子駅 | 45.4万/坪 (29.8年/40.8坪) | 56.8万/坪 (13.3年/93.3坪) | 18.0万/坪 (51.1年/104坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
針中野駅 118.5 万/坪(昨年同期比 +68.2 %)
針中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +68.2%( +48.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 25.6年から -61.9 %減)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 33.1 坪から -3.0 %減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 44.9 坪から -25.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.6 年 → 2021年 9.8 年、-61.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.6 分 → 2021年 10.4 分、+37.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 25.0 %)
布忍駅 63.3 万/坪(昨年同期比 +52.7 %)
布忍駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.3万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +52.7%( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 33.0年から +39.2 %増)。平均土地面積は 26.9 坪 (昨年 28.0 坪から -3.8 %減)。平均建物面積は 25.3 坪 (昨年 32.5 坪から -22.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.5 分 → 2021年 9.7 分、-28.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 30.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 33.0 年 → 2021年 46.0 年、+39.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 40.0 %)
道明寺駅 46.8 万/坪(昨年同期比 -43.0 %)
道明寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.8万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -43.0%( -35.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 24.8年から +45.1 %増)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 109.7 坪から -70.7 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 52.9 坪から -37.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 24.8 年 → 2021年 35.9 年、+45.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 11.1 分、+122.5 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 12.5 %)
大阪阿部野橋駅 101.5 万/坪(昨年同期比 -29.3 %)
大阪阿部野橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -29.3%( -42.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 33.3年(昨年 31.3年から +6.4 %増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 121.0 坪から -73.8 %減)。平均建物面積は 80.2 坪 (昨年 261.7 坪から -69.4 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.5 分 → 2021年 10.5 分、+133.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示