【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の大阪四つ橋線 (西梅田駅~住之江公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +31.5%( +26.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 57 件(1年前(2020年)に比べて +29.5%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 21.8年から +19.1 %増)。平均土地面積は 27.0 坪 (昨年 63.5 坪から -57.4 %減)。平均建物面積は 48.8 坪 (昨年 84.9 坪から -42.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。岸里駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは本町駅で昨年に比べ +1245.0 %、坪単価は 2,142 万円/坪となった。
上位 2 駅(本町駅、大国町駅)は +697.5 %(坪単価 +1055.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(玉出駅、住之江公園駅)は -42.0 %(坪単価 -48.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.7 % → 2021年 28.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.9 % → 2021年 26.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 21.8 年 → 2021年 26.0 年、+19.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.1 % → 2021年 28.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.8 % → 2021年 28.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2,142万円/坪(648万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1245.0%( +1982.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった花園町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.1万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -28.1%( -23.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
大阪四つ橋線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
西梅田駅 | - | - | - |
肥後橋駅 | - | - | 98.2万/坪 (36.1年/70.0坪) |
本町駅 | 2,142万/坪 (55.8年/27.2坪) | 159万/坪 (24.4年/81.7坪) | 96.2万/坪 (20.3年/160坪) |
四ツ橋駅 | - | - | 289万/坪 (0年/51.4坪) |
難波駅 | - | - | - |
大国町駅 | 215万/坪 (59.8年/131坪) | 85.9万/坪 (30.8年/37.1坪) | 155万/坪 (16.3年/57.5坪) |
花園町駅 | 61.1万/坪 (33.0年/28.3坪) | 84.9万/坪 (7.5年/95.0坪) | 64.5万/坪 (20.5年/79.5坪) |
岸里駅 | 70.9万/坪 (17.5年/24.6坪) | 42.1万/坪 (38.8年/23.3坪) | 45.1万/坪 (42.1年/33.0坪) |
玉出駅 | 63.8万/坪 (23.1年/19.5坪) | 128万/坪 (25.0年/83.2坪) | 93.6万/坪 (17.0年/26.6坪) |
北加賀屋駅 | 75.6万/坪 (20.8年/17.5坪) | 78.3万/坪 (18.9年/65.0坪) | 104万/坪 (12.9年/50.2坪) |
住之江公園駅 | 65.0万/坪 (31.0年/26.1坪) | 98.2万/坪 (9.0年/40.6坪) | 109万/坪 (24.0年/38.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
本町駅 2142.1 万/坪(昨年同期比 +1245.0 %)
本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2,142万円/坪(648万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1245.0%( +1982.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.8年(昨年 24.4年から +128.3 %増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 81.7 坪から -66.7 %減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 288.9 坪から -86.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 4.0 分 → 2021年 3.0 分、-25.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 24.4 年 → 2021年 55.8 年、+128.3 %と大きく増加)
大国町駅 214.7 万/坪(昨年同期比 +150.1 %)
大国町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(65.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +150.1%( +128.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 59.8年(昨年 30.8年から +94.3 %増)。平均土地面積は 130.8 坪 (昨年 37.1 坪から +253.1 %増)。平均建物面積は 167.1 坪 (昨年 184.5 坪から -9.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.5 分 → 2021年 3.0 分、-53.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 30.8 年 → 2021年 59.8 年、+94.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
玉出駅 63.8 万/坪(昨年同期比 -50.1 %)
玉出駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.8万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -50.1%( -63.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +60.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 25.0年から -7.5 %減)。平均土地面積は 19.5 坪 (昨年 83.2 坪から -76.6 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 49.9 坪から -45.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 16.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.8 分 → 2021年 6.5 分、+35.4 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 % → 2021年 62.5 %)
住之江公園駅 65.0 万/坪(昨年同期比 -33.8 %)
住之江公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.0万円/坪(19.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -33.8%( -33.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 9.0年から +246.3 %増)。平均土地面積は 26.1 坪 (昨年 40.6 坪から -35.7 %減)。平均建物面積は 42.7 坪 (昨年 79.4 坪から -46.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 37.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.0 年 → 2021年 31.0 年、+246.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 11.3 分 → 2021年 12.5 分、+10.3 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 12.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示