【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の大阪千日前線 (野田阪神駅～南巽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +19.7％( +17.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 80 件(１年前(2022年)に比べて +14.3％( +10件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 24.9年から +29.9 ％増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 33.6 坪から +12.5 ％増)。平均建物面積は 64.0 坪 (昨年 50.6 坪から +26.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。野田阪神駅、日本橋駅、新深江駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは阿波座駅で昨年に比べ +104.1 ％、坪単価は 148 万円/坪となった。
上位 2 駅(阿波座駅、新深江駅)は +82.9 ％(坪単価 +66.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南巽駅、玉川駅)は -42.8 ％(坪単価 -43.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.9 ％ → 2023年 32.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.9 ％ → 2023年 26.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 24.9 年 → 2023年 32.3 年、+29.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.4 ％ → 2023年 36.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.7 ％ → 2023年 4.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日本橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 159万円/坪(48.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +33.6％( +40.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南巽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.1万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -59.0％( -53.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 大阪千日前線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野田阪神駅 | 148万/坪 (2.8年/20.2坪) | 95.9万/坪 (20.3年/16.6坪) | 156万/坪 (2.9年/17.6坪) |
| 玉川駅 | 94.6万/坪 (48.3年/16.3坪) | 129万/坪 (58.3年/12.1坪) | 54.1万/坪 (0年/15.1坪) |
| 阿波座駅 | 148万/坪 (35.6年/20.7坪) | 72.6万/坪 (35.8年/71.8坪) | 154万/坪 (5.3年/16.6坪) |
| 西長堀駅 | 148万/坪 (25.8年/58.2坪) | - | 150万/坪 (24.3年/116坪) |
| 桜川駅 | 131万/坪 (31.1年/37.2坪) | - | 111万/坪 (39.3年/35.8坪) |
| 難波駅 | - | - | 303万/坪 (60.3年/15.1坪) |
| 日本橋駅 | 159万/坪 (50.7年/54.5坪) | 119万/坪 (50.3年/19.7坪) | 125万/坪 (27.3年/26.5坪) |
| 谷町九丁目駅 | 170万/坪 (43.3年/28.0坪) | - | - |
| 鶴橋駅 | 72.7万/坪 (44.4年/18.9坪) | 77.7万/坪 (26.1年/28.5坪) | 79.8万/坪 (28.3年/23.4坪) |
| 今里駅 | 66.8万/坪 (24.4年/26.8坪) | 71.9万/坪 (20.5年/23.3坪) | 72.7万/坪 (30.3年/35.6坪) |
| 新深江駅 | 148万/坪 (30.5年/38.0坪) | 91.5万/坪 (31.3年/38.0坪) | 65.2万/坪 (32.6年/24.5坪) |
| 小路駅 | 82.0万/坪 (21.3年/15.9坪) | 88.3万/坪 (16.3年/21.3坪) | 77.7万/坪 (10.3年/19.1坪) |
| 北巽駅 | 96.3万/坪 (31.0年/79.3坪) | 94.3万/坪 (21.5年/39.2坪) | 58.9万/坪 (27.3年/52.6坪) |
| 南巽駅 | 37.1万/坪 (32.8年/30.3坪) | 90.6万/坪 (14.7年/21.8坪) | 51.1万/坪 (29.9年/25.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
阿波座駅 148.1 万/坪(昨年同期比 +104.1 ％)
阿波座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +104.1％( +75.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.6年(昨年 35.8年から -0.5 ％減)。平均土地面積は 20.7 坪 (昨年 71.8 坪から -71.2 ％減)。平均建物面積は 74.1 坪 (昨年 294.2 坪から -74.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 6.0 分 → 2023年 5.3 分、-11.1 ％と減少)
新深江駅 147.9 万/坪(昨年同期比 +61.7 ％)
新深江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +61.7％( +56.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて +25.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 31.3年から -2.6 ％減)。平均土地面積は 38.0 坪 (昨年 38.0 坪から -0.1 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 33.9 坪から -33.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 70.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 6.2 分 → 2023年 7.2 分、+15.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 40.0 ％)
南巽駅 37.1 万/坪(昨年同期比 -59.0 ％)
南巽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.1万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -59.0％( -53.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 14.7年から +123.1 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 21.8 坪から +38.6 ％増)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 30.7 坪から +65.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.1 分 → 2023年 7.0 分、-23.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 14.7 年 → 2023年 32.8 年、+123.1 ％と大きく増加)
玉川駅 94.6 万/坪(昨年同期比 -26.6 ％)
玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.6万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -26.6％( -34.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 48.3年(昨年 58.3年から -17.2 ％減)。平均土地面積は 16.3 坪 (昨年 12.1 坪から +35.0 ％増)。平均建物面積は 16.0 坪 (昨年 21.2 坪から -24.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 58.3 年 → 2023年 48.3 年、-17.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 80.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.5 分 → 2023年 5.4 分、+54.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示