【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の南海高師浜線 (羽衣駅～高師浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.2万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +8.0％( +6.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 47 件(１年前(2020年)に比べて +46.9％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 18.4年から +20.3 ％増)。平均土地面積は 42.2 坪 (昨年 57.4 坪から -26.5 ％減)。平均建物面積は 41.7 坪 (昨年 69.6 坪から -40.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。高師浜駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは高師浜駅で昨年に比べ +50.9 ％、坪単価は 67.7 万円/坪となった。
上位 1 駅(高師浜駅)は +50.9 ％(坪単価 +22.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(伽羅橋駅)は -26.8 ％(坪単価 -21.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.1 ％ → 2021年 6.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.7 ％ → 2021年 22.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.4 年 → 2021年 22.1 年、+20.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.7 ％ → 2021年 18.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった羽衣駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.9万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -2.6％( -2.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 37 件(１年前(2020年)に比べて +131.2％( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伽羅橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.3万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -26.8％( -21.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 南海高師浜線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 羽衣駅 | 83.9万/坪 (21.6年/45.4坪) | 86.1万/坪 (18.0年/62.1坪) | 68.5万/坪 (40.4年/51.4坪) |
| 伽羅橋駅 | 58.3万/坪 (38.3年/25.7坪) | 79.7万/坪 (13.2年/34.6坪) | 79.9万/坪 (22.4年/49.0坪) |
| 高師浜駅 | 67.7万/坪 (22.4年/30.8坪) | 44.9万/坪 (25.1年/72.6坪) | 39.4万/坪 (37.2年/53.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高師浜駅 67.7 万/坪(昨年同期比 +50.9 ％)
高師浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.7万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +50.9％( +22.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 25.1年から -10.6 ％減)。平均土地面積は 30.8 坪 (昨年 72.6 坪から -57.6 ％減)。平均建物面積は 33.4 坪 (昨年 148.4 坪から -77.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 25.1 年 → 2021年 22.4 年、-10.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.4 分 → 2021年 3.9 分、-62.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 77.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 42.9 ％)
伽羅橋駅 58.3 万/坪(昨年同期比 -26.8 ％)
伽羅橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.3万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -26.8％( -21.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 13.2年から +189.3 ％増)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 34.6 坪から -25.7 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 30.8 坪から -16.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.4 分 → 2021年 5.0 分、-40.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.2 年 → 2021年 38.3 年、+189.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示