【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の京阪本線 (淀屋橋駅～樟葉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.2万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.3％( -3.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 300 件(１年前(2023年)に比べて -14.8％( -52件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 30.2年から -3.5 ％減)。平均土地面積は 33.1 坪 (昨年 35.7 坪から -7.2 ％減)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 41.6 坪から -13.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。森小路駅、滝井駅、守口市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは滝井駅で昨年に比べ +96.5 ％、坪単価は 92.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(滝井駅、森小路駅)は +79.0 ％(坪単価 +45.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(土居駅、光善寺駅)は -43.4 ％(坪単価 -40.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.1 ％ → 2024年 34.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.1 ％ → 2024年 3.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.1 ％ → 2024年 10.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった関目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(42.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.5％( +13.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった萱島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.2万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.8％( -3.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 27 件(１年前(2023年)に比べて -22.9％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 淀屋橋駅 | - | 448万/坪 (63.3年/22.7坪) | 217万/坪 (55.0年/30.8坪) |
| 北浜駅 | 238万/坪 (40.3年/16.6坪) | - | 239万/坪 (40.3年/21.2坪) |
| 天満橋駅 | - | - | 195万/坪 (51.3年/37.8坪) |
| 京橋駅 | 108万/坪 (35.0年/28.7坪) | 130万/坪 (25.6年/41.6坪) | 120万/坪 (13.7年/20.7坪) |
| 野江駅 | 107万/坪 (23.8年/15.1坪) | 94.5万/坪 (36.4年/18.0坪) | 41.5万/坪 (45.3年/56.0坪) |
| 関目駅 | 142万/坪 (20.8年/62.8坪) | 128万/坪 (16.7年/37.5坪) | 153万/坪 (0.25年/72.6坪) |
| 森小路駅 | 118万/坪 (9.8年/19.7坪) | 73.4万/坪 (26.6年/16.2坪) | 119万/坪 (7.9年/38.8坪) |
| 千林駅 | 59.7万/坪 (25.3年/16.6坪) | 91.4万/坪 (32.3年/28.7坪) | 107万/坪 (9.0年/29.5坪) |
| 滝井駅 | 92.2万/坪 (24.3年/26.7坪) | 46.9万/坪 (32.3年/19.7坪) | - |
| 土居駅 | 52.3万/坪 (39.3年/19.7坪) | 103万/坪 (40.3年/69.9坪) | 86.6万/坪 (17.9年/43.3坪) |
| 守口市駅 | 86.4万/坪 (17.1年/33.7坪) | 71.1万/坪 (39.8年/17.1坪) | 107万/坪 (15.8年/32.5坪) |
| 西三荘駅 | 51.4万/坪 (26.8年/16.1坪) | 75.8万/坪 (37.6年/19.2坪) | 102万/坪 (5.3年/28.7坪) |
| 門真市駅 | 86.0万/坪 (13.9年/99.8坪) | 92.6万/坪 (16.8年/36.3坪) | 47.2万/坪 (40.1年/27.5坪) |
| 古川橋駅 | 54.2万/坪 (33.8年/27.6坪) | 51.2万/坪 (41.1年/63.2坪) | 66.4万/坪 (26.7年/27.5坪) |
| 大和田駅 | 55.7万/坪 (30.7年/21.0坪) | 49.2万/坪 (35.5年/27.1坪) | 62.3万/坪 (29.5年/23.4坪) |
| 萱島駅 | 48.2万/坪 (38.6年/29.5坪) | 51.7万/坪 (32.7年/26.4坪) | 51.2万/坪 (28.8年/29.1坪) |
| 寝屋川市駅 | 50.6万/坪 (33.0年/30.4坪) | 49.3万/坪 (35.6年/28.4坪) | 72.0万/坪 (30.0年/38.4坪) |
| 香里園駅 | 77.3万/坪 (27.3年/45.0坪) | 67.7万/坪 (28.4年/34.0坪) | 82.4万/坪 (24.7年/44.5坪) |
| 光善寺駅 | 51.1万/坪 (30.4年/24.8坪) | 82.1万/坪 (24.8年/29.5坪) | 89.1万/坪 (21.7年/40.7坪) |
| 枚方公園駅 | 88.2万/坪 (26.6年/54.5坪) | 92.1万/坪 (25.5年/48.6坪) | 88.2万/坪 (19.4年/39.8坪) |
| 枚方市駅 | 76.9万/坪 (32.0年/41.0坪) | 82.5万/坪 (24.7年/51.2坪) | 62.8万/坪 (28.3年/40.9坪) |
| 御殿山駅 | 75.4万/坪 (21.6年/22.7坪) | 67.4万/坪 (26.7年/23.3坪) | 56.4万/坪 (37.3年/29.0坪) |
| 牧野駅 | 91.6万/坪 (16.8年/32.6坪) | 81.8万/坪 (24.0年/31.2坪) | 74.3万/坪 (24.1年/30.7坪) |
| 樟葉駅 | 77.6万/坪 (30.0年/33.2坪) | 104万/坪 (21.8年/39.9坪) | 80.2万/坪 (30.3年/42.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
滝井駅 92.2 万/坪(昨年同期比 +96.5 ％)
滝井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.2万円/坪(27.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +96.5％( +45.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 32.3年から -24.8 ％減)。平均土地面積は 26.7 坪 (昨年 19.7 坪から +35.9 ％増)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 46.9 坪から -21.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.3 年 → 2024年 24.3 年、-24.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.0 分 → 2024年 3.3 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
森小路駅 118.4 万/坪(昨年同期比 +61.4 ％)
森小路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +61.4％( +45.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 26.6年から -63.3 ％減)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 16.2 坪から +21.3 ％増)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 33.5 坪から -8.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.6 年 → 2024年 9.8 年、-63.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.9 分 → 2024年 7.0 分、+44.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
土居駅 52.3 万/坪(昨年同期比 -49.2 ％)
土居駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.3万円/坪(15.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -49.2％( -50.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.3年(昨年 40.3年から -2.5 ％減)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 69.9 坪から -71.9 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 105.3 坪から -69.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.0 分 → 2024年 5.5 分、-50.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
光善寺駅 51.1 万/坪(昨年同期比 -37.7 ％)
光善寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.1万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.7％( -30.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +62.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 24.8年から +22.5 ％増)。平均土地面積は 24.8 坪 (昨年 29.5 坪から -16.0 ％減)。平均建物面積は 29.4 坪 (昨年 28.2 坪から +4.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 15.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.8 年 → 2024年 30.4 年、+22.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 69.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示