【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の京阪本線 (淀屋橋駅～樟葉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.3万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +3.2％( +2.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 347 件(１年前(2021年)に比べて -14.7％( -60件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 25.0年から +7.9 ％増)。平均土地面積は 38.2 坪 (昨年 35.8 坪から +6.7 ％増)。平均建物面積は 37.7 坪 (昨年 36.8 坪から +2.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。古川橋駅、光善寺駅、枚方公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは門真市駅で昨年に比べ +114.7 ％、坪単価は 122 万円/坪となった。
上位 2 駅(門真市駅、古川橋駅)は +96.0 ％(坪単価 +51.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野江駅、関目駅)は -58.7 ％(坪単価 -123.3 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.8 ％ → 2022年 29.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.9 ％ → 2022年 33.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった門真市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(37.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +114.7％( +65.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった萱島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -2.2％( -1.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 19 件(１年前(2021年)に比べて -40.6％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 淀屋橋駅 | - | - | 210万/坪 (32.5年/33.3坪) |
| 北浜駅 | - | - | - |
| 天満橋駅 | 114万/坪 (33.5年/63.5坪) | 102万/坪 (26.5年/69.6坪) | 389万/坪 (42.5年/13.6坪) |
| 京橋駅 | 108万/坪 (15.8年/37.1坪) | 97.7万/坪 (31.5年/18.2坪) | 88.9万/坪 (18.9年/14.2坪) |
| 野江駅 | 79.3万/坪 (24.5年/15.1坪) | 274万/坪 (14.5年/48.8坪) | 55.5万/坪 (43.3年/45.1坪) |
| 関目駅 | 59.9万/坪 (29.0年/41.6坪) | 111万/坪 (57.5年/59.0坪) | 77.6万/坪 (13.0年/17.1坪) |
| 森小路駅 | 131万/坪 (20.8年/63.8坪) | - | 89.1万/坪 (17.2年/20.2坪) |
| 千林駅 | - | 52.2万/坪 (34.2年/36.8坪) | 95.4万/坪 (22.5年/31.3坪) |
| 滝井駅 | - | - | 136万/坪 (35.1年/22.7坪) |
| 土居駅 | 82.6万/坪 (37.5年/144坪) | 132万/坪 (16.8年/31.0坪) | 80.1万/坪 (11.5年/29.2坪) |
| 守口市駅 | 80.5万/坪 (27.2年/22.8坪) | 84.8万/坪 (23.0年/21.9坪) | 121万/坪 (15.3年/100坪) |
| 西三荘駅 | 65.7万/坪 (22.5年/15.9坪) | 103万/坪 (13.0年/31.8坪) | 87.2万/坪 (8.2年/35.4坪) |
| 門真市駅 | 122万/坪 (0.5年/25.7坪) | 57.0万/坪 (28.5年/37.3坪) | 22.0万/坪 (60.5年/90.8坪) |
| 古川橋駅 | 84.3万/坪 (29.6年/27.7坪) | 47.6万/坪 (33.4年/42.0坪) | 39.8万/坪 (40.3年/27.4坪) |
| 大和田駅 | 65.6万/坪 (32.9年/40.7坪) | 63.1万/坪 (28.3年/35.9坪) | 81.6万/坪 (17.3年/35.3坪) |
| 萱島駅 | 55.2万/坪 (31.6年/28.7坪) | 56.4万/坪 (30.3年/26.5坪) | 56.1万/坪 (27.3年/51.9坪) |
| 寝屋川市駅 | 62.4万/坪 (29.7年/31.4坪) | 66.5万/坪 (25.6年/33.6坪) | 59.9万/坪 (27.9年/60.3坪) |
| 香里園駅 | 76.8万/坪 (28.6年/38.6坪) | 75.9万/坪 (24.7年/39.8坪) | 84.0万/坪 (18.7年/34.6坪) |
| 光善寺駅 | 89.0万/坪 (21.5年/38.2坪) | 71.2万/坪 (23.6年/33.2坪) | 50.6万/坪 (30.9年/62.8坪) |
| 枚方公園駅 | 98.9万/坪 (21.2年/42.8坪) | 77.5万/坪 (22.8年/34.4坪) | 110万/坪 (9.9年/34.0坪) |
| 枚方市駅 | 75.4万/坪 (21.8年/48.7坪) | 71.9万/坪 (21.9年/32.6坪) | 79.6万/坪 (23.8年/49.2坪) |
| 御殿山駅 | 68.3万/坪 (31.9年/51.3坪) | 106万/坪 (14.5年/32.8坪) | 142万/坪 (5.9年/39.5坪) |
| 牧野駅 | 84.1万/坪 (25.2年/32.0坪) | 81.6万/坪 (21.0年/38.5坪) | 74.2万/坪 (25.1年/37.7坪) |
| 樟葉駅 | 92.8万/坪 (27.3年/38.9坪) | 98.3万/坪 (21.5年/36.5坪) | 106万/坪 (15.7年/40.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
門真市駅 122.3 万/坪(昨年同期比 +114.7 ％)
門真市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(37.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +114.7％( +65.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 28.5年から -98.2 ％減)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 37.3 坪から -31.1 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 52.0 坪から -40.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.5 年 → 2022年 0.5 年、-98.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.3 分 → 2022年 6.5 分、-22.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
古川橋駅 84.3 万/坪(昨年同期比 +77.2 ％)
古川橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.3万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +77.2％( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2021年)に比べて -15.8％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 33.4年から -11.4 ％減)。平均土地面積は 27.7 坪 (昨年 42.0 坪から -34.1 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 66.4 坪から -60.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 33.4 年 → 2022年 29.6 年、-11.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.5 ％ → 2022年 20.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.1 ％ → 2022年 10.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 36.8 ％ → 2022年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 15.8 ％ → 2022年 9.1 ％)
野江駅 79.3 万/坪(昨年同期比 -71.1 ％)
野江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.3万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -71.1％( -195.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 14.5年から +69.0 ％増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 48.8 坪から -69.0 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 41.8 坪から -36.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.5 年 → 2022年 24.5 年、+69.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 100.0 ％)
関目駅 59.9 万/坪(昨年同期比 -46.3 ％)
関目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.9万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -46.3％( -51.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 57.5年から -49.6 ％減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 59.0 坪から -29.5 ％減)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 87.7 坪から -41.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 57.5 年 → 2022年 29.0 年、-49.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 4.0 分 → 2022年 4.5 分、+12.5 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示