【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の泉北高速鉄道 (中百舌鳥駅～和泉中央駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.0万円/坪(23.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +9.2％( +6.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 225 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -269件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 27.6年から -4.7 ％減)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 51.3 坪から -9.7 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 38.6 坪から -8.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。中百舌鳥駅、深井駅、栂・美木多駅、和泉中央駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中百舌鳥駅で昨年に比べ +18.7 ％、坪単価は 110 万円/坪となった。
上位 2 駅(中百舌鳥駅、栂・美木多駅)は +18.2 ％(坪単価 +15.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(光明池駅、泉ケ丘駅)は -7.8 ％(坪単価 -4.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.4 ％ → 2024年 29.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 ％ → 2024年 15.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.3 ％ → 2024年 37.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.4 ％ → 2024年 1.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中百舌鳥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.7％( +17.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -60.5％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった光明池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.7万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.3％( -15.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 31 件(１年前(2023年)に比べて -59.7％( -46件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 泉北高速鉄道 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中百舌鳥駅 | 110万/坪 (22.8年/67.6坪) | 92.3万/坪 (28.0年/54.7坪) | 99.6万/坪 (21.9年/40.8坪) |
| 深井駅 | 82.2万/坪 (26.0年/28.8坪) | 69.9万/坪 (28.7年/37.5坪) | 64.9万/坪 (27.7年/38.5坪) |
| 泉ケ丘駅 | 73.0万/坪 (29.4年/54.5坪) | 67.8万/坪 (30.9年/55.4坪) | 76.7万/坪 (29.7年/64.8坪) |
| 栂・美木多駅 | 85.5万/坪 (25.5年/55.6坪) | 72.7万/坪 (29.3年/61.8坪) | 72.3万/坪 (29.4年/63.0坪) |
| 光明池駅 | 49.7万/坪 (32.3年/59.2坪) | 64.8万/坪 (27.2年/56.0坪) | 76.4万/坪 (26.0年/75.1坪) |
| 和泉中央駅 | 83.1万/坪 (22.6年/47.7坪) | 75.1万/坪 (24.6年/54.0坪) | 90.1万/坪 (18.5年/64.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中百舌鳥駅 109.6 万/坪(昨年同期比 +18.7 ％)
中百舌鳥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.7％( +17.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -60.5％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 28.0年から -18.6 ％減)。平均土地面積は 67.6 坪 (昨年 54.7 坪から +23.5 ％増)。平均建物面積は 68.3 坪 (昨年 62.3 坪から +9.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 28.0 年 → 2024年 22.8 年、-18.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 ％ → 2024年 5.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 11.3 分 → 2024年 12.5 分、+11.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 46.5 ％ → 2024年 46.7 ％)
栂・美木多駅 85.5 万/坪(昨年同期比 +17.6 ％)
栂・美木多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.5万円/坪(25.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.6％( +12.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて -36.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 29.3年から -12.9 ％減)。平均土地面積は 55.6 坪 (昨年 61.8 坪から -10.1 ％減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 38.2 坪から -9.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 29.3 年 → 2024年 25.5 年、-12.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 23.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.7 ％ → 2024年 29.4 ％)
光明池駅 49.7 万/坪(昨年同期比 -23.3 ％)
光明池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.7万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.3％( -15.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 31 件(１年前(2023年)に比べて -59.7％( -46件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 27.2年から +18.6 ％増)。平均土地面積は 59.2 坪 (昨年 56.0 坪から +5.7 ％増)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 38.4 坪から -2.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 27.2 年 → 2024年 32.3 年、+18.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.8 ％ → 2024年 54.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.9 ％ → 2024年 35.5 ％)
泉ケ丘駅 73.0 万/坪(昨年同期比 +7.7 ％)
泉ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.0万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.7％( +5.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2023年)に比べて -64.2％( -52件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 30.9年から -4.8 ％減)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 55.4 坪から -1.7 ％減)。平均建物面積は 37.0 坪 (昨年 36.0 坪から +2.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.5 ％ → 2024年 34.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.6 ％ → 2024年 10.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.1 ％ → 2024年 37.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示