【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のおおさか東線 (新大阪駅～久宝寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.9万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +9.0％( +7.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 107 件(１年前(2023年)に比べて -62.6％( -179件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 25.5年から +2.6 ％増)。平均土地面積は 34.9 坪 (昨年 37.5 坪から -7.1 ％減)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 48.0 坪から -13.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。JR野江駅、鴫野駅、JR俊徳道駅、衣摺加美北駅、久宝寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはJR野江駅で昨年に比べ +47.7 ％、坪単価は 131 万円/坪となった。
上位 2 駅(JR野江駅、衣摺加美北駅)は +47.3 ％(坪単価 +32.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高井田中央駅、新加美駅)は -32.2 ％(坪単価 -29.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.1 ％ → 2024年 25.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.0 ％ → 2024年 2.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.4 ％ → 2024年 30.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 ％ → 2024年 29.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新大阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.6％( +13.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高井田中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -46.0％( -42.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| おおさか東線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新大阪駅 | 137万/坪 (40.7年/35.3坪) | 123万/坪 (28.2年/60.5坪) | 224万/坪 (35.0年/61.4坪) |
| 南吹田駅 | 111万/坪 (51.3年/162坪) | 128万/坪 (12.1年/54.6坪) | 124万/坪 (19.8年/61.5坪) |
| JR淡路駅 | 80.1万/坪 (30.0年/25.9坪) | 73.2万/坪 (26.4年/38.3坪) | 77.0万/坪 (27.4年/22.3坪) |
| 城北公園通駅 | 86.5万/坪 (23.5年/25.7坪) | 90.9万/坪 (24.1年/30.1坪) | 91.2万/坪 (24.5年/25.0坪) |
| JR野江駅 | 131万/坪 (23.5年/40.1坪) | 88.9万/坪 (32.5年/16.9坪) | 85.7万/坪 (29.2年/25.0坪) |
| 鴫野駅 | 108万/坪 (25.9年/17.7坪) | 89.4万/坪 (26.2年/22.4坪) | 88.3万/坪 (28.6年/23.1坪) |
| 放出駅 | 103万/坪 (17.0年/26.6坪) | 89.6万/坪 (26.2年/35.5坪) | 95.9万/坪 (19.1年/62.5坪) |
| 高井田中央駅 | 49.2万/坪 (41.0年/40.8坪) | 91.2万/坪 (48.7年/182坪) | 69.0万/坪 (27.7年/27.2坪) |
| JR河内永和駅 | - | 84.4万/坪 (11.4年/24.7坪) | - |
| JR俊徳道駅 | 105万/坪 (12.1年/45.4坪) | 78.2万/坪 (16.9年/38.1坪) | 58.8万/坪 (40.3年/155坪) |
| JR長瀬駅 | 72.2万/坪 (33.0年/38.1坪) | 66.9万/坪 (28.9年/40.0坪) | 64.8万/坪 (32.9年/29.0坪) |
| 衣摺加美北駅 | 71.6万/坪 (29.9年/47.9坪) | 48.7万/坪 (35.0年/44.8坪) | 69.0万/坪 (26.7年/48.0坪) |
| 新加美駅 | 70.5万/坪 (30.6年/19.4坪) | 86.4万/坪 (22.5年/46.8坪) | 66.2万/坪 (26.8年/19.4坪) |
| 久宝寺駅 | 116万/坪 (23.9年/64.0坪) | 90.0万/坪 (24.2年/35.2坪) | 79.9万/坪 (28.8年/46.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
JR野江駅 131.2 万/坪(昨年同期比 +47.7 ％)
JR野江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +47.7％( +42.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 32.5年から -27.8 ％減)。平均土地面積は 40.1 坪 (昨年 16.9 坪から +137.3 ％増)。平均建物面積は 48.0 坪 (昨年 24.7 坪から +94.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.5 年 → 2024年 23.5 年、-27.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.2 分 → 2024年 4.2 分、-31.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
衣摺加美北駅 71.6 万/坪(昨年同期比 +46.9 ％)
衣摺加美北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.6万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +46.9％( +22.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -35.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 35.0年から -14.6 ％減)。平均土地面積は 47.9 坪 (昨年 44.8 坪から +6.8 ％増)。平均建物面積は 53.9 坪 (昨年 58.8 坪から -8.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 35.0 年 → 2024年 29.9 年、-14.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 11.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.4 分 → 2024年 9.8 分、+17.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 44.4 ％)
高井田中央駅 49.2 万/坪(昨年同期比 -46.0 ％)
高井田中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -46.0％( -42.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 48.7年から -15.7 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 181.5 坪から -77.5 ％減)。平均建物面積は 71.1 坪 (昨年 150.2 坪から -52.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 48.7 年 → 2024年 41.0 年、-15.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.0 分 → 2024年 10.0 分、-23.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
新加美駅 70.5 万/坪(昨年同期比 -18.5 ％)
新加美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.5万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.5％( -16.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -61.5％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 22.5年から +35.9 ％増)。平均土地面積は 19.4 坪 (昨年 46.8 坪から -58.6 ％減)。平均建物面積は 25.4 坪 (昨年 51.8 坪から -50.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.5 年 → 2024年 30.6 年、+35.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.2 分 → 2024年 11.0 分、+19.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示