【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR豊肥本線 (大分駅～豊後荻駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.0万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +26.5％( +15.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 63 件(１年前(2020年)に比べて +46.5％( +20件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 27.8年から -35.6 ％減)。平均土地面積は 89.1 坪 (昨年 103.1 坪から -13.6 ％減)。平均建物面積は 46.8 坪 (昨年 56.5 坪から -17.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。滝尾駅、敷戸駅、大分大学前駅、中判田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三重町駅で昨年に比べ +275.2 ％、坪単価は 18.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(三重町駅、中判田駅)は +183.2 ％(坪単価 +32.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大分駅、豊後竹田駅)は -14.6 ％(坪単価 -11.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.8 年 → 2021年 17.9 年、-35.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 31.0 分 → 2021年 22.4 分、-27.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.2 ％ → 2021年 42.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 36.8 ％ → 2021年 21.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.6 ％ → 2021年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中判田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +91.3％( +51.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三重町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.9万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +275.2％( +13.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR豊肥本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大分駅 | 77.2万/坪 (27.6年/75.1坪) | 99.2万/坪 (30.2年/113坪) | 74.9万/坪 (28.4年/97.3坪) |
| 滝尾駅 | 90.7万/坪 (1.1年/53.3坪) | 52.9万/坪 (23.0年/72.9坪) | 62.5万/坪 (19.1年/111坪) |
| 敷戸駅 | 84.7万/坪 (8.5年/50.8坪) | 52.4万/坪 (28.8年/60.8坪) | 58.8万/坪 (22.8年/116坪) |
| 大分大学前駅 | 64.0万/坪 (9.8年/96.8坪) | 40.0万/坪 (28.5年/111坪) | 43.2万/坪 (25.8年/113坪) |
| 中判田駅 | 109万/坪 (6.2年/120坪) | 56.7万/坪 (20.8年/67.0坪) | 48.3万/坪 (25.2年/73.9坪) |
| 竹中駅 | - | - | 1.2万/坪 (47.8年/60.5坪) |
| 犬飼駅 | - | 4.1万/坪 (0年/166坪) | 38.4万/坪 (26.3年/185坪) |
| 菅尾駅 | 7.3万/坪 (49.8年/299坪) | - | - |
| 三重町駅 | 18.9万/坪 (33.0年/238坪) | 5.0万/坪 (48.8年/113坪) | 18.4万/坪 (23.8年/236坪) |
| 豊後清川駅 | - | - | - |
| 緒方駅 | - | - | 5.5万/坪 (59.8年/127坪) |
| 朝地駅 | - | 10.9万/坪 (24.8年/121坪) | 2.3万/坪 (32.8年/127坪) |
| 豊後竹田駅 | 24.1万/坪 (25.3年/72.6坪) | 25.9万/坪 (13.8年/268坪) | 2.5万/坪 (31.8年/235坪) |
| 玉来駅 | 18.5万/坪 (37.8年/145坪) | - | - |
| 豊後荻駅 | - | 6.7万/坪 (44.3年/131坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三重町駅 18.9 万/坪(昨年同期比 +275.2 ％)
三重町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.9万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +275.2％( +13.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 48.8年から -32.3 ％減)。平均土地面積は 238.4 坪 (昨年 113.4 坪から +110.1 ％増)。平均建物面積は 52.0 坪 (昨年 50.7 坪から +2.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 48.8 年 → 2021年 33.0 年、-32.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
中判田駅 108.5 万/坪(昨年同期比 +91.3 ％)
中判田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +91.3％( +51.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.2年(昨年 20.8年から -70.4 ％減)。平均土地面積は 120.4 坪 (昨年 67.0 坪から +79.7 ％増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 38.0 坪から -17.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 20.8 年 → 2021年 6.2 年、-70.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 42.9 分 → 2021年 21.4 分、-50.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 20.0 ％)
大分駅 77.2 万/坪(昨年同期比 -22.2 ％)
大分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.2万円/坪(23.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -22.2％( -22.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2020年)に比べて +76.9％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 30.2年から -8.5 ％減)。平均土地面積は 75.1 坪 (昨年 113.0 坪から -33.5 ％減)。平均建物面積は 68.4 坪 (昨年 86.7 坪から -21.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 53.8 ％ → 2021年 31.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 19.4 分 → 2021年 22.5 分、+16.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 36.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.8 ％ → 2021年 27.3 ％)
豊後竹田駅 24.1 万/坪(昨年同期比 -6.9 ％)
豊後竹田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.1万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -6.9％( -1.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.3年(昨年 13.8年から +83.6 ％増)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 267.7 坪から -72.9 ％減)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 72.6 坪から -33.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 120.0 分 → 2021年 67.5 分、-43.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.8 年 → 2021年 25.3 年、+83.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示