【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR高崎線 (浦和駅~神保原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.4万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -5.9%( -5.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 486 件(1年前(2020年)に比べて +62.5%( +187件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.2年(昨年 11.6年から +22.3 %増)。平均土地面積は 60.0 坪 (昨年 56.1 坪から +6.9 %増)。平均建物面積は 38.8 坪 (昨年 38.1 坪から +1.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北本駅、深谷駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは岡部駅で昨年に比べ +386.9 %、坪単価は 68.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(岡部駅、深谷駅)は +202.9 %(坪単価 +31.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北鴻巣駅、大宮駅)は -34.4 %(坪単価 -46.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.1 % → 2021年 4.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.8 % → 2021年 8.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.6 年 → 2021年 14.2 年、+22.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.9 % → 2021年 41.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.4 % → 2021年 27.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +2.6%( +3.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 52 件(1年前(2020年)に比べて +136.4%( +30件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神保原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.0万円/坪(11.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -18.1%( -8.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +225.0%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR高崎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
浦和駅 | 137万/坪 (11.7年/48.4坪) | 133万/坪 (4.9年/41.0坪) | 147万/坪 (12.5年/33.0坪) |
さいたま新都心駅 | 101万/坪 (8.7年/38.6坪) | 101万/坪 (4.8年/36.8坪) | 99.1万/坪 (12.8年/31.8坪) |
大宮駅 | 131万/坪 (14.8年/50.4坪) | 194万/坪 (9.0年/43.6坪) | 122万/坪 (10.7年/49.8坪) |
宮原駅 | 104万/坪 (7.5年/42.0坪) | 105万/坪 (9.8年/42.4坪) | 111万/坪 (17.3年/52.2坪) |
上尾駅 | 89.0万/坪 (12.0年/58.1坪) | 96.8万/坪 (5.6年/40.5坪) | 88.7万/坪 (12.8年/42.9坪) |
北上尾駅 | 102万/坪 (8.3年/61.2坪) | 97.5万/坪 (7.1年/59.0坪) | 82.6万/坪 (19.0年/54.6坪) |
桶川駅 | 73.4万/坪 (15.9年/54.5坪) | 80.2万/坪 (17.3年/49.2坪) | 94.6万/坪 (19.3年/53.5坪) |
北本駅 | 74.3万/坪 (12.8年/49.2坪) | 63.5万/坪 (10.4年/56.7坪) | 65.0万/坪 (12.1年/42.0坪) |
鴻巣駅 | 66.3万/坪 (16.9年/77.1坪) | 62.2万/坪 (19.6年/60.9坪) | 56.0万/坪 (14.2年/108坪) |
北鴻巣駅 | 51.3万/坪 (17.0年/46.5坪) | 80.5万/坪 (0.5年/98.6坪) | 63.4万/坪 (23.4年/71.7坪) |
吹上駅 | 38.1万/坪 (28.0年/51.0坪) | 49.1万/坪 (13.6年/56.0坪) | 68.1万/坪 (11.3年/70.2坪) |
行田駅 | 68.8万/坪 (14.5年/54.8坪) | 63.7万/坪 (10.3年/77.8坪) | 70.4万/坪 (3.1年/63.7坪) |
熊谷駅 | 46.3万/坪 (18.2年/86.2坪) | 53.0万/坪 (20.4年/66.5坪) | 60.1万/坪 (15.4年/71.6坪) |
籠原駅 | 60.6万/坪 (18.4年/78.1坪) | 63.0万/坪 (11.3年/80.8坪) | 79.7万/坪 (7.0年/58.2坪) |
深谷駅 | 62.3万/坪 (14.9年/78.6坪) | 52.4万/坪 (14.1年/73.7坪) | 44.5万/坪 (24.7年/60.3坪) |
岡部駅 | 68.0万/坪 (24.8年/159坪) | 14.0万/坪 (33.8年/51.4坪) | 23.8万/坪 (34.8年/142坪) |
本庄駅 | 47.5万/坪 (21.6年/65.1坪) | 54.1万/坪 (15.5年/60.5坪) | 45.4万/坪 (15.3年/75.7坪) |
神保原駅 | 38.0万/坪 (10.6年/96.8坪) | 46.4万/坪 (23.0年/100坪) | 35.9万/坪 (20.3年/57.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岡部駅 68.0 万/坪(昨年同期比 +386.9 %)
岡部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.0万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +386.9%( +54.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.8年(昨年 33.8年から -26.7 %減)。平均土地面積は 158.8 坪 (昨年 51.4 坪から +208.8 %増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 23.4 坪から +41.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 33.8 年 → 2021年 24.8 年、-26.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 45.0 分 → 2021年 11.5 分、-74.4 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
深谷駅 62.3 万/坪(昨年同期比 +18.9 %)
深谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.3万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +18.9%( +9.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて -15.0%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 14.1年から +6.0 %増)。平均土地面積は 78.6 坪 (昨年 73.7 坪から +6.5 %増)。平均建物面積は 34.9 坪 (昨年 40.4 坪から -13.6 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 22.0 分 → 2021年 27.1 分、+23.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.0 % → 2021年 52.9 %)
北鴻巣駅 51.3 万/坪(昨年同期比 -36.2 %)
北鴻巣駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.3万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -36.2%( -29.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +120.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 0.5年から +3279.6 %増)。平均土地面積は 46.5 坪 (昨年 98.6 坪から -52.9 %減)。平均建物面積は 57.3 坪 (昨年 36.7 坪から +56.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.5 年 → 2021年 17.0 年、+3279.6 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 36.4 %)
大宮駅 130.7 万/坪(昨年同期比 -32.5 %)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -32.5%( -63.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 61 件(1年前(2020年)に比べて +69.4%( +25件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 9.0年から +63.9 %増)。平均土地面積は 50.4 坪 (昨年 43.6 坪から +15.5 %増)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 37.9 坪から +1.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 21.2 % → 2021年 20.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.0 年 → 2021年 14.8 年、+63.9 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 36.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示