【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR高崎線 (浦和駅～神保原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.3万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +3.3％( +2.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 414 件(１年前(2020年)に比べて +24.0％( +80件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.9年(昨年 13.6年から +2.7 ％増)。平均土地面積は 57.7 坪 (昨年 57.1 坪から +1.1 ％増)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 39.2 坪から +4.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。鴻巣駅、北鴻巣駅、行田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岡部駅で昨年に比べ +754.9 ％、坪単価は 78.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(岡部駅、行田駅)は +410.6 ％(坪単価 +45.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神保原駅、熊谷駅)は -28.5 ％(坪単価 -16.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.0 ％ → 2021年 8.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.9 ％ → 2021年 1.3 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.9 ％ → 2021年 48.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.4 ％ → 2021年 26.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +11.8％( +14.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 57 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +19件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神保原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.5万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -35.7％( -20.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR高崎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浦和駅 | 131万/坪 (10.8年/33.8坪) | 153万/坪 (10.0年/36.6坪) | 132万/坪 (10.6年/42.3坪) |
| さいたま新都心駅 | 96.9万/坪 (22.0年/34.2坪) | 120万/坪 (9.0年/37.1坪) | 143万/坪 (0.8年/38.7坪) |
| 大宮駅 | 138万/坪 (12.6年/48.6坪) | 123万/坪 (7.1年/34.6坪) | 116万/坪 (15.5年/52.5坪) |
| 宮原駅 | 120万/坪 (4.4年/34.2坪) | 105万/坪 (10.9年/45.9坪) | 103万/坪 (4.5年/66.7坪) |
| 上尾駅 | 93.3万/坪 (11.3年/43.7坪) | 83.2万/坪 (7.3年/55.6坪) | 75.6万/坪 (12.8年/52.6坪) |
| 北上尾駅 | 94.3万/坪 (7.5年/60.6坪) | 85.0万/坪 (16.6年/84.5坪) | 93.0万/坪 (5.0年/39.5坪) |
| 桶川駅 | 70.2万/坪 (15.6年/60.3坪) | 66.7万/坪 (16.2年/62.1坪) | 81.0万/坪 (8.4年/57.2坪) |
| 北本駅 | 73.7万/坪 (9.4年/46.8坪) | 70.5万/坪 (8.9年/44.2坪) | 59.7万/坪 (17.0年/63.0坪) |
| 鴻巣駅 | 78.2万/坪 (13.2年/75.0坪) | 63.3万/坪 (15.6年/40.1坪) | 130万/坪 (14.9年/118坪) |
| 北鴻巣駅 | 81.1万/坪 (19.4年/51.4坪) | 67.2万/坪 (0.5年/67.6坪) | 43.6万/坪 (19.3年/109坪) |
| 吹上駅 | 64.1万/坪 (11.0年/57.0坪) | 58.7万/坪 (20.7年/56.5坪) | 38.6万/坪 (22.8年/42.2坪) |
| 行田駅 | 51.2万/坪 (24.0年/76.9坪) | 30.8万/坪 (24.3年/47.5坪) | 60.8万/坪 (19.6年/113坪) |
| 熊谷駅 | 41.3万/坪 (23.7年/77.1坪) | 52.4万/坪 (21.9年/79.1坪) | 47.6万/坪 (22.3年/81.3坪) |
| 籠原駅 | 71.5万/坪 (9.1年/64.0坪) | 61.2万/坪 (17.3年/67.9坪) | 77.7万/坪 (14.4年/68.3坪) |
| 深谷駅 | 50.0万/坪 (18.3年/72.0坪) | 56.3万/坪 (18.8年/82.5坪) | 49.3万/坪 (24.5年/128坪) |
| 岡部駅 | 78.7万/坪 (0年/63.5坪) | 9.2万/坪 (36.0年/83.9坪) | 53.8万/坪 (7.5年/68.4坪) |
| 本庄駅 | 58.2万/坪 (16.2年/92.3坪) | 55.4万/坪 (16.9年/82.0坪) | 54.3万/坪 (15.1年/93.6坪) |
| 神保原駅 | 37.5万/坪 (23.4年/48.8坪) | 58.3万/坪 (10.8年/56.1坪) | 48.1万/坪 (13.0年/88.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岡部駅 78.7 万/坪(昨年同期比 +754.9 ％)
岡部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.7万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +754.9％( +69.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.0年(昨年 36.0年から -100.0 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 83.9 坪から -24.3 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 43.1 坪から -26.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 36.0 年 → 2021年 0.0 年、-100.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 18.0 分 → 2021年 8.0 分、-55.6 ％と大きく減少)
行田駅 51.2 万/坪(昨年同期比 +66.3 ％)
行田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +66.3％( +20.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 24.3年から -1.2 ％減)。平均土地面積は 76.9 坪 (昨年 47.5 坪から +61.9 ％増)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 33.5 坪から +37.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 20.7 分 → 2021年 17.6 分、-14.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 ％ → 2021年 37.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
神保原駅 37.5 万/坪(昨年同期比 -35.7 ％)
神保原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.5万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -35.7％( -20.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 10.8年から +116.9 ％増)。平均土地面積は 48.8 坪 (昨年 56.1 坪から -13.0 ％減)。平均建物面積は 26.4 坪 (昨年 28.4 坪から -7.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.8 年 → 2021年 23.4 年、+116.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 16.6 分 → 2021年 22.1 分、+33.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 42.9 ％)
熊谷駅 41.3 万/坪(昨年同期比 -21.2 ％)
熊谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.3万円/坪(12.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -21.2％( -11.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 47 件(１年前(2020年)に比べて +42.4％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 21.9年から +8.4 ％増)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 79.1 坪から -2.5 ％減)。平均建物面積は 42.3 坪 (昨年 63.2 坪から -33.1 ％減)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 41.9 ％ → 2021年 48.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 32.3 ％ → 2021年 17.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示