【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR川越線 (大宮駅～高麗川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +10.2％( +10.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 143 件(１年前(2021年)に比べて -16.9％( -29件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 17.2年から -6.8 ％減)。平均土地面積は 47.6 坪 (昨年 57.1 坪から -16.7 ％減)。平均建物面積は 36.5 坪 (昨年 46.3 坪から -21.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。大宮駅、南古谷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南古谷駅で昨年に比べ +46.0 ％、坪単価は 94.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(南古谷駅、大宮駅)は +33.0 ％(坪単価 +27.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(武蔵高萩駅、笠幡駅)は -27.9 ％(坪単価 -16.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 21.2 分 → 2022年 19.0 分、-10.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.5 ％ → 2022年 6.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.8 ％ → 2022年 3.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 29.0 ％ → 2022年 30.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +20.0％( +25.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 39 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった武蔵高萩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.2万円/坪(9.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -37.6％( -18.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR川越線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 149万/坪 (21.7年/47.5坪) | 125万/坪 (17.8年/51.9坪) | 116万/坪 (13.6年/50.2坪) |
| 日進駅 | 132万/坪 (7.0年/35.5坪) | 117万/坪 (32.6年/94.5坪) | 127万/坪 (7.5年/66.1坪) |
| 西大宮駅 | 145万/坪 (7.9年/49.8坪) | 125万/坪 (5.7年/43.4坪) | 113万/坪 (6.5年/52.7坪) |
| 指扇駅 | 97.1万/坪 (6.7年/42.5坪) | 87.7万/坪 (15.5年/44.4坪) | 74.4万/坪 (15.4年/55.9坪) |
| 南古谷駅 | 94.1万/坪 (11.6年/52.7坪) | 64.5万/坪 (23.8年/54.5坪) | 72.6万/坪 (29.3年/89.0坪) |
| 川越駅 | 95.5万/坪 (15.6年/46.9坪) | 90.6万/坪 (18.9年/59.7坪) | 105万/坪 (13.5年/40.9坪) |
| 西川越駅 | 90.3万/坪 (15.4年/45.1坪) | 89.9万/坪 (22.8年/46.9坪) | 54.2万/坪 (13.8年/37.1坪) |
| 的場駅 | 71.6万/坪 (21.8年/36.7坪) | 65.3万/坪 (25.9年/51.9坪) | 88.1万/坪 (16.5年/68.1坪) |
| 笠幡駅 | 63.8万/坪 (25.2年/36.0坪) | 77.9万/坪 (17.8年/88.4坪) | 71.4万/坪 (12.6年/39.1坪) |
| 武蔵高萩駅 | 30.2万/坪 (34.8年/30.3坪) | 48.4万/坪 (22.8年/63.2坪) | 55.9万/坪 (18.6年/91.9坪) |
| 高麗川駅 | 56.7万/坪 (21.9年/74.1坪) | 56.1万/坪 (22.7年/69.3坪) | 42.3万/坪 (25.6年/89.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南古谷駅 94.1 万/坪(昨年同期比 +46.0 ％)
南古谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.1万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +46.0％( +29.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 11.6年(昨年 23.8年から -51.1 ％減)。平均土地面積は 52.7 坪 (昨年 54.5 坪から -3.2 ％減)。平均建物面積は 32.6 坪 (昨年 38.3 坪から -14.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 23.8 年 → 2022年 11.6 年、-51.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 23.5 分 → 2022年 13.9 分、-41.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 57.1 ％)
大宮駅 149.5 万/坪(昨年同期比 +20.0 ％)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +20.0％( +25.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 39 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 17.8年から +21.7 ％増)。平均土地面積は 47.5 坪 (昨年 51.9 坪から -8.4 ％減)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 57.6 坪から -28.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 22.0 分 → 2022年 18.0 分、-18.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.2 ％ → 2022年 6.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.0 ％ → 2022年 5.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.8 年 → 2022年 21.7 年、+21.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 32.0 ％ → 2022年 38.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 12.8 ％)
武蔵高萩駅 30.2 万/坪(昨年同期比 -37.6 ％)
武蔵高萩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.2万円/坪(9.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -37.6％( -18.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 22.8年から +52.7 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 63.2 坪から -52.2 ％減)。平均建物面積は 21.9 坪 (昨年 36.0 坪から -39.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 22.8 年 → 2022年 34.8 年、+52.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 16.0 分 → 2022年 22.5 分、+40.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 60.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
笠幡駅 63.8 万/坪(昨年同期比 -18.1 ％)
笠幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.8万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -18.1％( -14.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -58.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 17.8年から +41.7 ％増)。平均土地面積は 36.0 坪 (昨年 88.4 坪から -59.3 ％減)。平均建物面積は 28.1 坪 (昨年 53.2 坪から -47.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.8 年 → 2022年 25.2 年、+41.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 41.7 ％ → 2022年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示