【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR埼京線 (戸田公園駅～大宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +1.8％( +2.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 715 件(１年前(2020年)に比べて +28.4％( +158件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 7.5年から +55.8 ％増)。平均土地面積は 44.6 坪 (昨年 41.3 坪から +7.9 ％増)。平均建物面積は 42.2 坪 (昨年 41.1 坪から +2.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。戸田駅、南与野駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南与野駅で昨年に比べ +19.0 ％、坪単価は 138 万円/坪となった。
上位 2 駅(南与野駅、戸田駅)は +18.8 ％(坪単価 +23.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(戸田公園駅、大宮駅)は -10.0 ％(坪単価 -14.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.4 ％ → 2021年 4.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.7 ％ → 2021年 3.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.5 年 → 2021年 11.8 年、+55.8 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 68.5 ％ → 2021年 46.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.3 ％ → 2021年 19.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +18.5％( +24.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 47 件(１年前(2020年)に比べて +14.6％( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった与野本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -0.7％( -0.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 111 件(１年前(2020年)に比べて +32.1％( +27件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR埼京線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 戸田公園駅 | 128万/坪 (15.4年/35.9坪) | 147万/坪 (12.4年/64.7坪) | 134万/坪 (16.6年/86.1坪) |
| 戸田駅 | 158万/坪 (10.1年/43.5坪) | 133万/坪 (6.2年/37.9坪) | 123万/坪 (12.7年/46.6坪) |
| 北戸田駅 | 129万/坪 (11.8年/57.9坪) | 119万/坪 (7.2年/51.2坪) | 124万/坪 (16.2年/92.9坪) |
| 武蔵浦和駅 | 149万/坪 (8.0年/41.3坪) | 144万/坪 (2.8年/26.4坪) | 137万/坪 (5.8年/27.8坪) |
| 中浦和駅 | 146万/坪 (8.5年/38.4坪) | 149万/坪 (3.5年/44.9坪) | 128万/坪 (11.5年/59.5坪) |
| 南与野駅 | 138万/坪 (11.1年/45.8坪) | 116万/坪 (8.5年/41.6坪) | 118万/坪 (9.6年/40.9坪) |
| 与野本町駅 | 118万/坪 (10.4年/38.0坪) | 119万/坪 (8.3年/39.3坪) | 112万/坪 (14.2年/36.7坪) |
| 北与野駅 | 141万/坪 (11.6年/41.6坪) | 136万/坪 (1.1年/31.7坪) | 132万/坪 (10.1年/36.7坪) |
| 大宮駅 | 130万/坪 (14.4年/47.9坪) | 139万/坪 (8.9年/40.6坪) | 118万/坪 (12.2年/49.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南与野駅 137.7 万/坪(昨年同期比 +19.0 ％)
南与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +19.0％( +22.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 91 件(１年前(2020年)に比べて -6.2％( -6件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 11.1年(昨年 8.5年から +30.3 ％増)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 41.6 坪から +10.1 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 39.4 坪から -0.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.0 ％ → 2021年 5.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.5 年 → 2021年 11.1 年、+30.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.4 ％ → 2021年 17.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 65.6 ％ → 2021年 47.3 ％)
戸田駅 158.0 万/坪(昨年同期比 +18.5 ％)
戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +18.5％( +24.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 47 件(１年前(2020年)に比べて +14.6％( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 10.1年(昨年 6.2年から +61.7 ％増)。平均土地面積は 43.5 坪 (昨年 37.9 坪から +14.8 ％増)。平均建物面積は 43.2 坪 (昨年 41.3 坪から +4.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.0 ％ → 2021年 8.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 6.2 年 → 2021年 10.1 年、+61.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.5 ％ → 2021年 8.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 ％ → 2021年 55.6 ％)
戸田公園駅 127.8 万/坪(昨年同期比 -13.3 ％)
戸田公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -13.3％( -19.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 45 件(１年前(2020年)に比べて +28.6％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 12.4年から +24.2 ％増)。平均土地面積は 35.9 坪 (昨年 64.7 坪から -44.5 ％減)。平均建物面積は 41.7 坪 (昨年 61.2 坪から -31.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.9 ％ → 2021年 9.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.4 年 → 2021年 15.4 年、+24.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 48.4 ％ → 2021年 31.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.1 ％ → 2021年 18.2 ％)
大宮駅 129.8 万/坪(昨年同期比 -6.6 ％)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -6.6％( -9.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 209 件(１年前(2020年)に比べて +24.4％( +41件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 8.9年から +60.6 ％増)。平均土地面積は 47.9 坪 (昨年 40.6 坪から +17.9 ％増)。平均建物面積は 48.0 坪 (昨年 38.0 坪から +26.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.2 ％ → 2021年 2.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.9 年 → 2021年 14.4 年、+60.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 62.5 ％ → 2021年 37.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.4 ％ → 2021年 9.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示