【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR埼京線 (戸田公園駅～大宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +7.5％( +9.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 175 件(１年前(2020年)に比べて +18.2％( +27件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 7.9年から +72.1 ％増)。平均土地面積は 49.7 坪 (昨年 37.5 坪から +32.4 ％増)。平均建物面積は 51.7 坪 (昨年 37.7 坪から +37.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。戸田駅、南与野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは戸田駅で昨年に比べ +46.6 ％、坪単価は 179 万円/坪となった。
上位 2 駅(戸田駅、南与野駅)は +35.0 ％(坪単価 +42.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北与野駅、北戸田駅)は -30.4 ％(坪単価 -44.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.7 ％ → 2021年 4.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.1 ％ → 2021年 4.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.9 年 → 2021年 13.5 年、+72.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 62.0 ％ → 2021年 24.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.2 ％ → 2021年 10.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 179万円/坪(54.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +46.6％( +57.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +112.5％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.2万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -40.9％( -59.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR埼京線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 戸田公園駅 | 135万/坪 (17.9年/50.8坪) | 133万/坪 (11.9年/76.1坪) | 137万/坪 (30.5年/55.6坪) |
| 戸田駅 | 179万/坪 (12.6年/53.6坪) | 122万/坪 (1.9年/24.4坪) | 101万/坪 (17.3年/27.2坪) |
| 北戸田駅 | 117万/坪 (17.3年/69.1坪) | 146万/坪 (0.6年/27.0坪) | 165万/坪 (16.8年/225坪) |
| 武蔵浦和駅 | 158万/坪 (3.8年/25.1坪) | 146万/坪 (5.4年/31.2坪) | 156万/坪 (0.6年/26.9坪) |
| 中浦和駅 | 151万/坪 (7.7年/71.2坪) | 154万/坪 (3.9年/35.3坪) | 126万/坪 (7.5年/25.5坪) |
| 南与野駅 | 148万/坪 (7.3年/41.5坪) | 120万/坪 (9.3年/28.7坪) | 128万/坪 (8.7年/49.6坪) |
| 与野本町駅 | 116万/坪 (17.4年/47.2坪) | 113万/坪 (4.3年/30.1坪) | 98.1万/坪 (14.1年/29.3坪) |
| 北与野駅 | 86.2万/坪 (15.8年/40.8坪) | 146万/坪 (2.8年/29.2坪) | 162万/坪 (0.4年/29.2坪) |
| 大宮駅 | 125万/坪 (17.8年/51.9坪) | 116万/坪 (13.6年/50.2坪) | 112万/坪 (9.1年/52.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
戸田駅 179.4 万/坪(昨年同期比 +46.6 ％)
戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 179万円/坪(54.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +46.6％( +57.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +112.5％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.6年(昨年 1.9年から +569.0 ％増)。平均土地面積は 53.6 坪 (昨年 24.4 坪から +119.6 ％増)。平均建物面積は 65.6 坪 (昨年 32.4 坪から +102.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 19.5 分 → 2021年 16.9 分、-13.1 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 1.9 年 → 2021年 12.6 年、+569.0 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 87.5 ％ → 2021年 43.8 ％)
南与野駅 148.4 万/坪(昨年同期比 +23.5 ％)
南与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +23.5％( +28.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2020年)に比べて -29.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.3年(昨年 9.3年から -21.9 ％減)。平均土地面積は 41.5 坪 (昨年 28.7 坪から +44.5 ％増)。平均建物面積は 45.7 坪 (昨年 30.9 坪から +48.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 9.3 年 → 2021年 7.3 年、-21.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.3 ％ → 2021年 22.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 56.7 ％ → 2021年 13.6 ％)
北与野駅 86.2 万/坪(昨年同期比 -40.9 ％)
北与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.2万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -40.9％( -59.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 2.8年から +472.2 ％増)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 29.2 坪から +40.0 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 29.0 坪から +35.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 2.8 年 → 2021年 15.8 年、+472.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 16.4 分 → 2021年 30.0 分、+82.6 ％と大きく増加)
北戸田駅 116.8 万/坪(昨年同期比 -20.0 ％)
北戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -20.0％( -29.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2020年)に比べて +125.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 0.6年から +2842.4 ％増)。平均土地面積は 69.1 坪 (昨年 27.0 坪から +155.5 ％増)。平均建物面積は 68.1 坪 (昨年 29.7 坪から +128.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.6 年 → 2021年 17.3 年、+2842.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 15.6 分 → 2021年 18.7 分、+19.8 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 83.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示