【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期のJR埼京線 (戸田公園駅～大宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +8.4％( +10.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 557 件(１年前(2019年)に比べて +46.6％( +177件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.5年(昨年 12.2年から -38.0 ％減)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 50.5 坪から -18.1 ％減)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 42.7 坪から -3.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。戸田公園駅、中浦和駅、大宮駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大宮駅で昨年に比べ +17.4 ％、坪単価は 139 万円/坪となった。
上位 2 駅(大宮駅、中浦和駅)は +16.7 ％(坪単価 +20.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北戸田駅、南与野駅)は -2.7 ％(坪単価 -3.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 12.2 年 → 2020年 7.5 年、-38.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 52.3 ％ → 2020年 68.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 19.7 ％ → 2020年 12.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 3.4 ％ → 2020年 1.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 0.8 ％ → 2020年 0.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +15.9％( +20.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2019年)に比べて -6.5％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -2.0％( -2.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 97 件(１年前(2019年)に比べて +49.2％( +32件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR埼京線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 戸田公園駅 | 147万/坪 (12.4年/64.7坪) | 134万/坪 (16.6年/86.1坪) | 125万/坪 (24.1年/56.1坪) |
| 戸田駅 | 133万/坪 (6.2年/37.9坪) | 123万/坪 (12.7年/46.6坪) | 142万/坪 (13.7年/58.2坪) |
| 北戸田駅 | 119万/坪 (7.2年/51.2坪) | 124万/坪 (16.2年/92.9坪) | 120万/坪 (10.4年/71.6坪) |
| 武蔵浦和駅 | 144万/坪 (2.8年/26.4坪) | 137万/坪 (5.8年/27.8坪) | 154万/坪 (4.0年/32.0坪) |
| 中浦和駅 | 149万/坪 (3.5年/44.9坪) | 128万/坪 (11.5年/59.5坪) | 134万/坪 (12.6年/38.4坪) |
| 南与野駅 | 116万/坪 (8.5年/41.6坪) | 118万/坪 (9.6年/40.9坪) | 113万/坪 (10.2年/35.8坪) |
| 与野本町駅 | 119万/坪 (8.3年/39.3坪) | 112万/坪 (14.2年/36.7坪) | 111万/坪 (17.1年/41.7坪) |
| 北与野駅 | 136万/坪 (1.1年/31.7坪) | 132万/坪 (10.1年/36.7坪) | 133万/坪 (16.9年/30.7坪) |
| 大宮駅 | 139万/坪 (8.9年/40.6坪) | 118万/坪 (12.2年/49.1坪) | 108万/坪 (13.1年/60.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大宮駅 139.0 万/坪(昨年同期比 +17.4 ％)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +17.4％( +20.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 168 件(１年前(2019年)に比べて +47.4％( +54件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.9年(昨年 12.2年から -26.9 ％減)。平均土地面積は 40.6 坪 (昨年 49.1 坪から -17.2 ％減)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 45.2 坪から -16.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 12.2 年 → 2020年 8.9 年、-26.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 49.5 ％ → 2020年 62.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.7 ％ → 2020年 18.1 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 1.8 ％ → 2020年 1.2 ％)
中浦和駅 148.7 万/坪(昨年同期比 +15.9 ％)
中浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +15.9％( +20.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2019年)に比べて -6.5％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 3.5年(昨年 11.5年から -69.6 ％減)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 59.5 坪から -24.5 ％減)。平均建物面積は 46.2 坪 (昨年 51.3 坪から -10.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 11.5 年 → 2020年 3.5 年、-69.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 60.0 ％ → 2020年 86.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 6.9 ％)
北戸田駅 119.4 万/坪(昨年同期比 -3.4 ％)
北戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -3.4％( -4.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 36 件(１年前(2019年)に比べて +20.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.2年(昨年 16.2年から -55.5 ％減)。平均土地面積は 51.2 坪 (昨年 92.9 坪から -44.9 ％減)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 60.3 坪から -9.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 16.2 年 → 2020年 7.2 年、-55.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 34.5 ％ → 2020年 66.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 34.5 ％ → 2020年 9.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 16.5 分 → 2020年 20.0 分、+21.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 3.3 ％ → 2020年 2.8 ％)
南与野駅 115.7 万/坪(昨年同期比 -2.0 ％)
南与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -2.0％( -2.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 97 件(１年前(2019年)に比べて +49.2％( +32件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.5年(昨年 9.6年から -11.3 ％減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 40.9 坪から +1.7 ％増)。平均建物面積は 39.4 坪 (昨年 35.1 坪から +12.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 9.6 年 → 2020年 8.5 年、-11.3 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 20.5 分 → 2020年 17.6 分、-14.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 15.4 ％ → 2020年 9.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 9.2 ％ → 2020年 7.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 1.5 ％ → 2020年 1.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示