【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の西武池袋線 (所沢駅～吾野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.8万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.0％( -11.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 132 件(１年前(2023年)に比べて -48.6％( -125件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 21.8年から -6.9 ％減)。平均土地面積は 52.0 坪 (昨年 47.3 坪から +10.0 ％増)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 33.2 坪から +14.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。武蔵藤沢駅、入間市駅、仏子駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵藤沢駅で昨年に比べ +28.9 ％、坪単価は 96.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(武蔵藤沢駅、仏子駅)は +27.2 ％(坪単価 +18.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東飯能駅、所沢駅)は -35.0 ％(坪単価 -55.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.9 ％ → 2024年 17.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.9 ％ → 2024年 30.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.5 ％ → 2024年 35.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 3.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西所沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.8％( -9.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -89.5％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高麗駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.3万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.8％( +5.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -64.3％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 西武池袋線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 108万/坪 (22.7年/38.7坪) | 145万/坪 (14.4年/41.6坪) | 103万/坪 (34.5年/33.6坪) |
| 西所沢駅 | 116万/坪 (3.5年/34.8坪) | 126万/坪 (12.6年/51.3坪) | 114万/坪 (8.4年/45.2坪) |
| 小手指駅 | 106万/坪 (12.2年/44.1坪) | 116万/坪 (24.0年/42.2坪) | 95.2万/坪 (21.4年/37.3坪) |
| 狭山ケ丘駅 | 82.0万/坪 (17.0年/39.1坪) | 101万/坪 (20.1年/54.5坪) | 71.5万/坪 (24.4年/35.3坪) |
| 武蔵藤沢駅 | 96.9万/坪 (21.5年/44.9坪) | 75.2万/坪 (25.1年/38.1坪) | 91.0万/坪 (16.6年/54.9坪) |
| 稲荷山公園駅 | 115万/坪 (0年/43.1坪) | 122万/坪 (2.0年/36.3坪) | 69.1万/坪 (24.0年/31.2坪) |
| 入間市駅 | 77.3万/坪 (19.5年/39.7坪) | 62.3万/坪 (21.4年/48.6坪) | 74.9万/坪 (16.4年/62.8坪) |
| 仏子駅 | 73.8万/坪 (17.9年/45.8坪) | 58.8万/坪 (29.9年/68.1坪) | 64.3万/坪 (30.1年/53.7坪) |
| 元加治駅 | 92.0万/坪 (14.3年/54.5坪) | 80.5万/坪 (28.1年/34.7坪) | 61.7万/坪 (22.0年/69.7坪) |
| 飯能駅 | 65.0万/坪 (21.4年/84.9坪) | 86.2万/坪 (21.3年/67.3坪) | 74.5万/坪 (20.3年/66.4坪) |
| 東飯能駅 | 91.0万/坪 (21.5年/182坪) | 164万/坪 (27.2年/44.8坪) | 82.2万/坪 (12.3年/59.7坪) |
| 高麗駅 | 51.3万/坪 (36.2年/69.3坪) | 45.9万/坪 (40.6年/67.1坪) | 34.5万/坪 (44.5年/46.4坪) |
| 武蔵横手駅 | - | 171万/坪 (0年/160坪) | 60.6万/坪 (32.0年/72.6坪) |
| 東吾野駅 | - | - | 22.9万/坪 (27.5年/156坪) |
| 吾野駅 | 4.6万/坪 (0年/118坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵藤沢駅 96.9 万/坪(昨年同期比 +28.9 ％)
武蔵藤沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.9万円/坪(29.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +28.9％( +21.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -43.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 25.1年から -14.4 ％減)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 38.1 坪から +17.8 ％増)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 31.0 坪から +9.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 25.1 年 → 2024年 21.5 年、-14.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 21.1 分 → 2024年 15.2 分、-28.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 62.5 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 ％ → 2024年 12.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
仏子駅 73.8 万/坪(昨年同期比 +25.5 ％)
仏子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.8万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +25.5％( +15.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -65.2％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 29.9年から -40.2 ％減)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 68.1 坪から -32.8 ％減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 37.6 坪から -18.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 29.9 年 → 2024年 17.9 年、-40.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 24.7 分 → 2024年 13.7 分、-44.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.4 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.8 ％ → 2024年 12.5 ％)
東飯能駅 91.0 万/坪(昨年同期比 -44.6 ％)
東飯能駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.0万円/坪(27.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -44.6％( -73.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 27.2年から -21.0 ％減)。平均土地面積は 181.9 坪 (昨年 44.8 坪から +306.2 ％増)。平均建物面積は 74.9 坪 (昨年 26.6 坪から +181.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.2 年 → 2024年 21.5 年、-21.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.8 分 → 2024年 19.8 分、+33.4 ％と大きく増加)
所沢駅 107.8 万/坪(昨年同期比 -25.5 ％)
所沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.5％( -36.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -53.6％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 14.4年から +57.5 ％増)。平均土地面積は 38.7 坪 (昨年 41.6 坪から -6.9 ％減)。平均建物面積は 29.8 坪 (昨年 34.3 坪から -13.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.4 年 → 2024年 22.7 年、+57.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.5 分 → 2024年 18.5 分、+28.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.4 ％ → 2024年 23.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 23.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示