【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の西武池袋線 (所沢駅～吾野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.1万円/坪(26.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -8.0％( -7.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 223 件(１年前(2020年)に比べて +24.6％( +44件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 12.4年から +40.8 ％増)。平均土地面積は 46.6 坪 (昨年 49.9 坪から -6.6 ％減)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 33.7 坪から +1.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。武蔵藤沢駅、入間市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵藤沢駅で昨年に比べ +26.8 ％、坪単価は 95.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(武蔵藤沢駅、入間市駅)は +25.6 ％(坪単価 +19.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(飯能駅、所沢駅)は -31.2 ％(坪単価 -29.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.2 ％ → 2021年 3.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.9 ％ → 2021年 4.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.4 年 → 2021年 17.5 年、+40.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 19.4 分 → 2021年 21.5 分、+10.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 ％ → 2021年 31.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 47.6 ％ → 2021年 29.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった小手指駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +2.7％( +3.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 33 件(１年前(2020年)に比べて +32.0％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった吾野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.5万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -14.3％( -2.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 西武池袋線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 97.3万/坪 (22.1年/40.3坪) | 125万/坪 (13.6年/60.0坪) | 84.4万/坪 (18.5年/39.8坪) |
| 西所沢駅 | 90.3万/坪 (23.3年/41.7坪) | 115万/坪 (2.4年/35.6坪) | 91.7万/坪 (12.6年/56.5坪) |
| 小手指駅 | 113万/坪 (9.9年/39.6坪) | 110万/坪 (5.5年/55.2坪) | 101万/坪 (15.4年/39.0坪) |
| 狭山ケ丘駅 | 86.5万/坪 (15.3年/37.0坪) | 80.4万/坪 (18.7年/62.8坪) | 78.4万/坪 (17.0年/39.9坪) |
| 武蔵藤沢駅 | 95.4万/坪 (13.1年/51.1坪) | 75.2万/坪 (17.0年/40.8坪) | 93.5万/坪 (14.7年/63.4坪) |
| 稲荷山公園駅 | - | 50.5万/坪 (29.0年/40.8坪) | - |
| 入間市駅 | 98.0万/坪 (13.2年/67.1坪) | 78.8万/坪 (13.9年/36.5坪) | 53.4万/坪 (19.2年/45.6坪) |
| 仏子駅 | 55.8万/坪 (20.3年/44.6坪) | 53.8万/坪 (22.9年/52.2坪) | 63.1万/坪 (18.4年/54.8坪) |
| 元加治駅 | 77.8万/坪 (28.3年/63.3坪) | 85.1万/坪 (5.7年/41.7坪) | 92.1万/坪 (13.5年/46.9坪) |
| 飯能駅 | 46.4万/坪 (24.9年/58.4坪) | 77.7万/坪 (14.6年/72.0坪) | 63.9万/坪 (22.3年/70.3坪) |
| 東飯能駅 | 96.0万/坪 (12.7年/41.1坪) | 81.3万/坪 (11.2年/35.3坪) | 73.3万/坪 (11.3年/39.9坪) |
| 高麗駅 | 33.4万/坪 (36.0年/63.1坪) | 32.4万/坪 (36.5年/61.5坪) | 18.6万/坪 (41.5年/30.3坪) |
| 武蔵横手駅 | - | - | - |
| 東吾野駅 | - | - | - |
| 吾野駅 | 16.5万/坪 (48.5年/169坪) | 19.3万/坪 (37.5年/160坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵藤沢駅 95.4 万/坪(昨年同期比 +26.8 ％)
武蔵藤沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.4万円/坪(28.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +26.8％( +20.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +11.1％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 17.0年から -22.7 ％減)。平均土地面積は 51.1 坪 (昨年 40.8 坪から +25.2 ％増)。平均建物面積は 38.9 坪 (昨年 31.8 坪から +22.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 17.0 年 → 2021年 13.1 年、-22.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 44.4 ％ → 2021年 40.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 10.0 ％)
入間市駅 98.0 万/坪(昨年同期比 +24.4 ％)
入間市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.0万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +24.4％( +19.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2020年)に比べて +76.9％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 13.9年から -4.8 ％減)。平均土地面積は 67.1 坪 (昨年 36.5 坪から +83.6 ％増)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 28.2 坪から +77.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 25.3 分 → 2021年 20.1 分、-20.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.1 ％ → 2021年 33.3 ％)
飯能駅 46.4 万/坪(昨年同期比 -40.3 ％)
飯能駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.4万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -40.3％( -31.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2020年)に比べて +21.1％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 14.6年から +70.5 ％増)。平均土地面積は 58.4 坪 (昨年 72.0 坪から -18.9 ％減)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 29.9 坪から +23.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.6 年 → 2021年 24.9 年、+70.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 37.0 分 → 2021年 54.3 分、+46.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
所沢駅 97.3 万/坪(昨年同期比 -22.1 ％)
所沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.3万円/坪(29.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -22.1％( -27.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2020年)に比べて -16.0％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 13.6年から +61.9 ％増)。平均土地面積は 40.3 坪 (昨年 60.0 坪から -32.8 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 39.1 坪から -12.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.6 年 → 2021年 22.1 年、+61.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示