【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の西武新宿線 (所沢駅~本川越駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.4万円/坪(29.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +8.0%( +7.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 132 件(1年前(2020年)に比べて +7.3%( +9件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 14.4年から +27.0 %増)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 52.7 坪から -8.1 %減)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 40.5 坪から -16.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。航空公園駅、新狭山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは航空公園駅で昨年に比べ +32.2 %、坪単価は 151 万円/坪となった。
上位 2 駅(航空公園駅、新狭山駅)は +27.2 %(坪単価 +26.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南大塚駅、狭山市駅)は -13.8 %(坪単価 -11.4 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.4 年 → 2021年 18.4 年、+27.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.6 % → 2021年 27.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 46.6 % → 2021年 33.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった航空公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +32.2%( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +57.1%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった狭山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.9万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -13.2%( -10.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 28 件(前年比変わらず)。
西武新宿線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 97.5万/坪 (22.3年/35.6坪) | 108万/坪 (17.5年/50.3坪) | 99.7万/坪 (27.6年/70.3坪) |
航空公園駅 | 151万/坪 (21.6年/82.6坪) | 114万/坪 (14.4年/49.0坪) | 94.9万/坪 (14.0年/30.3坪) |
新所沢駅 | 124万/坪 (9.7年/33.4坪) | 113万/坪 (11.9年/52.6坪) | 111万/坪 (4.2年/56.2坪) |
入曽駅 | 81.9万/坪 (15.7年/36.0坪) | 72.4万/坪 (17.0年/38.7坪) | 87.2万/坪 (11.9年/34.3坪) |
狭山市駅 | 68.9万/坪 (26.1年/76.4坪) | 79.3万/坪 (13.4年/41.3坪) | 79.8万/坪 (11.8年/56.0坪) |
新狭山駅 | 94.4万/坪 (8.0年/38.0坪) | 77.2万/坪 (8.8年/43.5坪) | 68.8万/坪 (13.4年/65.7坪) |
南大塚駅 | 72.8万/坪 (21.0年/42.0坪) | 85.1万/坪 (12.5年/65.2坪) | 60.1万/坪 (14.8年/76.6坪) |
本川越駅 | 96.6万/坪 (20.9年/37.8坪) | 80.7万/坪 (15.5年/104坪) | 115万/坪 (15.8年/42.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
航空公園駅 150.8 万/坪(昨年同期比 +32.2 %)
航空公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +32.2%( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +57.1%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 14.4年から +49.6 %増)。平均土地面積は 82.6 坪 (昨年 49.0 坪から +68.5 %増)。平均建物面積は 56.3 坪 (昨年 35.7 坪から +57.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 9.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.4 年 → 2021年 21.6 年、+49.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 54.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 18.2 %)
新狭山駅 94.4 万/坪(昨年同期比 +22.2 %)
新狭山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.4万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +22.2%( +17.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +75.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 8.8年から -8.2 %減)。平均土地面積は 38.0 坪 (昨年 43.5 坪から -12.5 %減)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 35.9 坪から +4.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.8 分 → 2021年 10.0 分、-36.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 42.9 %)
南大塚駅 72.8 万/坪(昨年同期比 -14.5 %)
南大塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.8万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -14.5%( -12.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて -20.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 12.5年から +67.6 %増)。平均土地面積は 42.0 坪 (昨年 65.2 坪から -35.6 %減)。平均建物面積は 29.1 坪 (昨年 90.1 坪から -67.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.5 年 → 2021年 21.0 年、+67.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 14.2 分 → 2021年 18.8 分、+32.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 % → 2021年 50.0 %)
狭山市駅 68.9 万/坪(昨年同期比 -13.2 %)
狭山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.9万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -13.2%( -10.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 28 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.1年(昨年 13.4年から +94.6 %増)。平均土地面積は 76.4 坪 (昨年 41.3 坪から +85.2 %増)。平均建物面積は 40.7 坪 (昨年 29.5 坪から +37.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 23.4 分 → 2021年 21.0 分、-10.5 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.4 年 → 2021年 26.1 年、+94.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.5 % → 2021年 25.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 19.2 % → 2021年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示