【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の東武野田線 (大宮駅～南桜井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.4万円/坪(28.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -5.6％( -5.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 814 件(１年前(2020年)に比べて +34.5％( +209件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 10.3年から +53.7 ％増)。平均土地面積は 46.5 坪 (昨年 50.3 坪から -7.6 ％減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 38.7 坪から -0.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。大宮公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大宮公園駅で昨年に比べ +29.8 ％、坪単価は 152 万円/坪となった。
上位 2 駅(大宮公園駅、北大宮駅)は +21.4 ％(坪単価 +26.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八木崎駅、豊春駅)は -26.7 ％(坪単価 -18.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.0 ％ → 2021年 2.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.3 ％ → 2021年 0.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.3 年 → 2021年 15.8 年、+53.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.2 ％ → 2021年 25.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 61.9 ％ → 2021年 37.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +13.0％( +18.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2020年)に比べて +62.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八木崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.2万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -37.8％( -27.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +11.1％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
| 東武野田線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 130万/坪 (14.4年/47.9坪) | 139万/坪 (8.9年/40.6坪) | 118万/坪 (12.2年/49.1坪) |
| 北大宮駅 | 164万/坪 (3.8年/46.3坪) | 145万/坪 (5.9年/56.0坪) | 122万/坪 (9.5年/38.5坪) |
| 大宮公園駅 | 152万/坪 (7.8年/60.0坪) | 117万/坪 (7.3年/47.6坪) | 133万/坪 (12.3年/73.0坪) |
| 大和田駅 | 97.8万/坪 (9.8年/41.8坪) | 101万/坪 (6.1年/50.7坪) | 93.0万/坪 (3.3年/45.5坪) |
| 七里駅 | 92.4万/坪 (12.3年/44.5坪) | 95.7万/坪 (7.3年/38.8坪) | 80.5万/坪 (8.8年/53.7坪) |
| 岩槻駅 | 75.5万/坪 (16.9年/46.8坪) | 80.5万/坪 (10.9年/56.4坪) | 66.1万/坪 (13.6年/49.7坪) |
| 東岩槻駅 | 80.4万/坪 (11.4年/47.4坪) | 85.1万/坪 (4.6年/60.0坪) | 60.9万/坪 (14.8年/65.2坪) |
| 豊春駅 | 55.6万/坪 (27.0年/33.6坪) | 65.8万/坪 (16.2年/57.8坪) | 69.0万/坪 (12.5年/38.6坪) |
| 八木崎駅 | 45.2万/坪 (30.9年/57.3坪) | 72.6万/坪 (16.0年/50.9坪) | 58.1万/坪 (25.9年/60.5坪) |
| 春日部駅 | 78.5万/坪 (21.7年/45.2坪) | 83.9万/坪 (12.1年/51.0坪) | 71.2万/坪 (20.2年/52.5坪) |
| 藤の牛島駅 | 61.9万/坪 (19.0年/41.7坪) | 60.4万/坪 (15.2年/56.7坪) | 53.7万/坪 (19.9年/41.8坪) |
| 南桜井駅 | 59.3万/坪 (19.7年/52.2坪) | 54.9万/坪 (19.2年/72.3坪) | 53.6万/坪 (19.9年/61.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大宮公園駅 151.6 万/坪(昨年同期比 +29.8 ％)
大宮公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 152万円/坪(45.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +29.8％( +34.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +250.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.8年(昨年 7.3年から +6.9 ％増)。平均土地面積は 60.0 坪 (昨年 47.6 坪から +25.9 ％増)。平均建物面積は 62.8 坪 (昨年 45.8 坪から +37.3 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 9.8 分、+22.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 14.3 ％)
北大宮駅 164.3 万/坪(昨年同期比 +13.0 ％)
北大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +13.0％( +18.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2020年)に比べて +62.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 3.8年(昨年 5.9年から -34.9 ％減)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 56.0 坪から -17.3 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 59.6 坪から -29.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 5.9 年 → 2021年 3.8 年、-34.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.8 分 → 2021年 7.3 分、-16.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 ％ → 2021年 75.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 ％ → 2021年 23.1 ％)
八木崎駅 45.2 万/坪(昨年同期比 -37.8 ％)
八木崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.2万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -37.8％( -27.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +11.1％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 16.0年から +93.4 ％増)。平均土地面積は 57.3 坪 (昨年 50.9 坪から +12.6 ％増)。平均建物面積は 59.9 坪 (昨年 36.0 坪から +66.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.0 年 → 2021年 30.9 年、+93.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.6 分 → 2021年 14.0 分、+46.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 ％ → 2021年 30.0 ％)
豊春駅 55.6 万/坪(昨年同期比 -15.5 ％)
豊春駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.6万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.5％( -10.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2020年)に比べて -28.9％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 16.2年から +66.4 ％増)。平均土地面積は 33.6 坪 (昨年 57.8 坪から -41.9 ％減)。平均建物面積は 26.3 坪 (昨年 33.7 坪から -22.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.2 ％ → 2021年 18.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.7 ％ → 2021年 23.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.2 年 → 2021年 27.0 年、+66.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 42.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 51.4 ％ → 2021年 26.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示